“参加型支援”を活用し、地域活性を叶える秘訣とは?援農プロジェクトチーム・ニュー農マルの取り組み。
Hanako.tokyo / 2021年8月5日 17時22分
働き方改革の影響か、はたまたコロナ禍がきっかけか。ダブルワークをしたり、自分の才能を開花させたり。様々な「夢」を実現させた人たちに、そのきっかけや想いなどを聞いてみました。今回は、援農プロジェクトチーム・ニュー農マルさんにお話を伺いました。
“個”でなくチームみんなで。参加型支援で鎌倉を元気に。
肥沃な土地で自然の恵みを受けて育つ鎌倉野菜。いま、地元の食文化を支えてきた農業を支援するプロジェクト「ニュー農マル」が注目を集めている。“参加型支援”を活用し、地域活性を叶える秘訣とは?
鎌倉市関谷にある畑、ニュー農園。プロジェクトリーダーの河野竜二さんは、農家の人やチームメンバーとともに鎌倉と農業の活性化を目指す。
鎌倉で持続可能な“農”をサポートするという目的のもとに「ニュー農マル」のプロジェクトがスタートしたのは、昨年8月のこと。リーダーの河野竜二さんは、もともと湘南や鎌倉で、環境問題をテーマにしたイベントの企画運営などに携わっていたが、コロナを機にかねて関心のあった地元の農業支援に本格的に取り組むことにした。
「農業は自分たちの生活と切っても切り離せないもの。鎌倉の農家だけではなく、全国に共通していることですが、年々、後継者や人手不足が深刻化しています。コロナ禍で飲食店が大きなダメージを受けたこともあり、鎌倉の多くの生産者さんが苦境に立たされた。農業支援は、地元の農業と鎌倉野菜の文化を守り、継承していくために急務だと思いました」と河野さんは話す。
「ニュー農マル」の拠点となっているのが鎌倉の野菜直売所〈かん太村〉。地元でとれた野菜のほか、弁当の販売なども行っている。
生産者をサポートしたいという思いから、まずは「ニュー農マル」の活動に賛同してくれるメンバーを募るとともに、クラウドファンディングでの資金調達をスタート。第一期の目標設定額を200万円とし、集まった支援金をいかに活用するかをメンバーとともに話し合った。クラウドファンディングといえば、個人が何かしらの目的を持つ個人に対して支援をするというイメージがあったが、さまざまな仕事を持つメンバーが活動に賛同してくれたことで、河野さんは「チームで取り組めば、より強い発信力を持つことができると思った」と話す。
軒先に季節の地野菜が並ぶ。地元以外から買い物に訪れる人も。
ニュー農園では牡蠣の殻や竹炭といった肥料を活用し、“畑育”に挑戦。
“援農”に取り組むにあたっては、鎌倉野菜市場〈かん太村〉のオーナーであり、農家の田村慎平さんの協力を得ながら、農業活性のために求められていることを模索した。そして支援金を元手にチームで共有する軽トラなどを購入し、週末は近隣農家の要望を尋ねながら草むしりやハウスの片づけ、収穫、出荷作業などをサポート。クラウドファンディングの返礼には、「ニュー農マル」メンバーとして農家の農作業をサポートする“援農”参加や、チームが運営する畑での野菜栽培体験があり、自分で育てた野菜をマルシェで販売することもできる。支援金額に応じて旬の鎌倉野菜を受け取るサービスも盛り込まれている。活動を支えるメンバーは写真家、プロサーファーなど。
例えば小松晴香さんは本業のPRのスキルを活かして「ニュー農マル」の活動を伝えている。「クラウドファンディングで実際に支援してくださり、一緒に活動している方のなかには鎌倉以外から来てくださる方もいて“援農”を通して、土地の文化や魅力を知り、食に対しての意識が変わったという意見をいただくことも。鎌倉や農業の発展に貢献することで期待に応えていきたいです」地域と農業の活性を目指した参加型の支援。そこには豊かな暮らしにつながる希望がある。
Profile…ニュー農マル(にゅーのうまる)
“援農”をテーマに2020年に発足。クラウドファンディングを活用した資金調達や、ユニークな返礼サービスも話題に。現在、サポーターズクラブのメンバーを募集中。詳細は、@new_nou_malにて。
(Hanako1199号掲載/photo : Jun Nakagawa, Yuji Hachiya, Yoichi Nagano text : Yoshie Chokki, Chihiro Kurimoto, Keiko Kodera)
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