フラワーアーティスト・前田有紀が、子どもが楽しめるワークショップを開催する理由。
Hanako.tokyo / 2021年8月28日 15時39分
10年のアナウンサー生活を経て、フラワーアーティストとして活躍する前田有紀さん。そんな彼女が世の頑張る女子の気分転換になるようなフラワーライフのアイデアを紹介してくれる連載。今回は、鎌倉で開催した子どもが楽しめるフラワーワークショップについてのお話です。
いきなり年齢の話をしてしまいますが、私は今年40歳になりました。Hanakoをご覧になっている方には20代から30代の方は多いのかなと思いますが、日々どんな風に仕事や生き方に向き合っていますか?
私は、20代は「がむしゃらに経験を積む」。30代は「好きなことで食べていけるようになる」。と、わかりやすいテーマを持って過ごしてきました。実際に、20代はテレビ局で仕事漬けの毎日でしたし、30代になり「自分の好きなこと」に目を向けるようになり、転職、花屋での修行、起業を経て、いまは大好きな花の仕事で、事業として成り立たせて生きていけるようになりました。
私は、20代は「がむしゃらに経験を積む」。30代は「好きなことで食べていけるようになる」。と、わかりやすいテーマを持って過ごしてきました。実際に、20代はテレビ局で仕事漬けの毎日でしたし、30代になり「自分の好きなこと」に目を向けるようになり、転職、花屋での修行、起業を経て、いまは大好きな花の仕事で、事業として成り立たせて生きていけるようになりました。
6月から私の住む街、鎌倉で「親子で楽しむ花のワークショップ」をはじめました。guiでは、もともと”Drawing flower”と言って、お花と絵を合せて楽しむアート作品を作っているのですが、これを子どもが楽しめるスタイルにカスタマイズした内容のワークショップを開催しました。
参加者の子ども達に自由に絵を描いてもらい様々な形のお花を散りばめて完成。一緒に開催した逗子のフローリストYukoさんと、売れ残ったお花をドライフラワーにしたものや、仕入れの都合で残ってしまったお花を中心に準備しました。参加したお子さんによって、キャンパスに描く絵は様々で、虹を描く子もいれば、大きな木の枝を描く子も、抽象的にぐるぐると円を描く子も。色合いも様々で、世界に一つの素敵な絵とお花の作品が完成しました。
また、第2回では「紙でできたオリジナル花瓶を色つけしよう!」をテーマに、花瓶に絵を描いてもらうワークショップも。私も子どもを連れて行っていたので、制作の合間に子育ての話をしたり、お互いの話を聞き合ったり、地域のみなさんと自然な形で繋がれるような企画になっています。
また、花屋事業の中で売れ残った花の中からまだまだ綺麗に飾れるお花を鎌倉市や東京目黒区の児童養護施設に寄付をする取り組みも始めました。少しずつ子どもたちの目に触れるところにお花を届けていきます。
この活動全体を通して、”花”という存在が子どもたちにとってもっと身近なものになってほしいです。以前東京の花屋でお店に遊びに来た子の中には「土に触ったことがない」「花に触ったことがない」という子も少なくありませんでした。私自身も公園や外で目にするお花は「壊れちゃうから触らないで!」とか、土も「汚れちゃうよー」と思わず口にしてしまうことがあります。でも、花にはいろんな形、色、感触があって、子どもたちの感性は、花や土に触れることで広げられる気がします。
ワークショップという形なら好きに楽しんで触ってもらえるし、今回のようにアートと組み合わせることで、正解はなくなり、より自由度が増して、好きなようにのびのびと制作がしてもらえると思っています。そして、子どもの頃の体験は、花や緑を身近に感じるきっかけや、自然を大切に思う心を育んでくれたらいいなと思います。秋には「ドライフラワーのリース作り」「寄せ植えの楽しみ方」など、やってみたいことがたくさん。ワクワクしながら次の企画を練っています。
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