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会いに行きたいベーカリー。金沢〈坂の上ベーカリー〉のパンをテイクアウト

Hanako.tokyo / 2021年10月7日 12時0分

会いに行きたいベーカリー。金沢〈坂の上ベーカリー〉のパンをテイクアウト

秋の10月、いかがお過ごしですか?緊急事態宣言も明け、そろそろ遠出も出来るようになるのかしら?と思い浮かんだのは、かつて行った金沢の〈坂の上ベーカリー〉の店頭に立つお二人の顔。私は知人とかではなく、お店を訪れた1人にすぎないのですが、お二人の語りかけてくれたときの笑顔が忘れられなくて。行きたいなぁの気持ちをのせてお送りします!

買いに行くんじゃない、会いに行く

ずらりと並べたくなるトレイ。

小さなスポットライトが当たったパンたちは、いまにも歌い出しそう。

金沢の街を車で走っているときのこと。列ができているお店があり、なんだか気になってその場で調べてみると、なんとパン屋さん。これは運命の出会いかも!と引き返して訪れてみたら、本当に運命のやつでした(一方的に)。陳列の仕方、一つ一つのパンの佇まい、パンの説明をしてくださるお2人のにこやかさ。そのとき一度、たまたま立ち寄っただけなのに心に残っているパン屋さんです。

「サヴァラン」

ふわっとさと、お酒のシズる感が同居。

ひょひょー!こちらはスイーツですね!とはいえ、パティスリーの、しっとりを通り越しひたひたじゅわじゅわと染み込んだお酒を啜り上げながら頂くそれとはちがい、ふわっと感としっとりが共存しているのがポイントです。外側はふわっと触れて、内側は段々とお酒がじゅんと滲み出てきて、気づかぬうちにひたひたの中に溺れる手筈となっております(言い方)。口内に高まるお酒のリッチな味わいを、マイルドに広げるのはマスカルポーネクリーム。穏やかな酸味とクリームのコクで酒に溺れそうになる私を(そう言ってみたいだけ)救い上げてくれました。飴と鞭ってこういうことをいうのだろうなぁ(おそらく違う)。

「たろうのあんぱん」

しっかりバターとしっかりあんこ。このサンドイッチスタイルは映えますねぇ。金沢の〈茶菓工房たろう〉さんのあんこが使われているので、名前は「たろうのあんぱん」。きらきら艶やかな小豆はごろごろとした粒立ちが良く、和菓子屋さんだからこその小豆に対する探究心やプライドが見えてくるよう。しっかりと味わわせる心意気を感じます。生地はふわっとした口当たりから始まってしっとりと溶けていきあんこをそっと引き立てます。

「アーモンドクリーム」

アーモンドクリームがトップに絞られアーモンドでお化粧。

やーん、この子は焼き菓子だ(歓喜)!!アーモンドの香りを介してじゅわりと甘みが広がります。ベースはふわっとした口当たりのブリオッシュ生地で、トップにはシャクシャクのダマンドとカリカリのアーモンド。どこからどう見ても、どう食べても名店の焼き菓子の品格がキラキラしています。

「クリームパン」

正統派な見た目を裏切らないホッとするテイストです。

反り上がった端がサクサク。この端はブリオッシュらしい香ばしさと卵の香りがギュッと濃縮されて反り上がり、成り立っているのだと思うとなでなでしたくなりますね(病)。でもそんな序盤で立ち止まっていてはいけません。真ん中のクリームも人たらしです(褒め言葉)。余計なものや余計な思惑(!?)はきっと入っていないと五感で感じさせてくれる安心感のある味わい。甘さもしっかりしていて、こっくりと濃く深い味わいなのに、親しみのある素朴さが見え隠れするから心から信頼してしまいます。温めて頂いてぜひこの、サクッとからの温かな充足感を感じてください。もし心が荒んでいたら思わず涙が出ちゃうと思います。心が疲れているなぁって感じたときのパロメーターとしてもぜひ(エビデンスはありません)。

「自家製カレーパン」

真ん中にぽっかりとあいた穴からカレーが見える様ってなんとも惹かれてしまいませんか?穴の求心力ってすごいですよねって話です(何の話)。見えている表面だけじゃなく底の方にまでサクサクのパン粉が付けられているから、焼きカレーパンなのに揚げカレーパンのような横着さがちゃんとあって、ツボを突かれます。生地は密度高く、固めに仕上げられたカレーによく合う。想像よりもスパイスが立っているピリ辛のカレーは、余韻まで辛みが残ってくれる大人味なのも最高です。ふとオンラインストアでカレーパンの説明を見つけて読んでみたら「中二男子が好きそうなくらいの辛さに仕上げました」と。私の描く大人味とは…(爆)?出直してきます!!

「ベックマン」

申し訳ないとは思いつつ、半分にカット。

はい、尊い。小首をかしげるような形もキョトンとした顔も、存在してくれてありがとうという気持ちです。抱きしめたくなるような可愛さを前に手に取らない選択肢はありませんでした。ブリオッシュ生地のシンプルなパンですが、ほかほかと小さな粒の空気がたっぷりと練りこまれ、ほわほわと柔らか。甘いのかな?と思ったら、この子の顔みたいに優しくて自然の延長線の中にある甘さでした。

「ナンテール」

ブリオッシュ食パンです。ブリオッシュときいて甘い食パンをイメージしていたらノンノンノン。甘さは必要最低限に抑えられています。その代わりに卵のコクとほかほかほわほわの生地が応えてくれて、大きく頬張ってもパサついた所が全くなく、しっとりとした口溶けにうっとり。思わず、低音で「うまい…!」って唸ってしまいました。ジャムやバターをたっぷり添えても受け止めてくれる度量の大きさなので安心して甘えられます。

作り手の方が自ら「それ、おいしいですよ」ってお客さんにおすすめするのって、気持ちいいしかっこいい。そこから一つ一つのパンについて説明してくださりこうやって食べるとおいしいですよって教えてくださったんだっけ。パンのおいしさももちろんですが、そうやって会話を交わしたお店でのひと時は、きっと後々になっても温かい記憶として残っていくんだろうなぁと思います。またその“ひと時”に会いにいきます。

お知らせ!

私の所属する〈1966カルテット〉のNEW ALBUM『DIAMONDS』(3,300円)がリリースされました。ビートルズから脈々と受け継がれて、生まれたUK ROCKの楽曲たちを、磨き上げられた「ダイアモンド」になぞらえた名曲集。〈1966カルテット〉ならではの編曲、演奏で楽しむことができる1枚です。ぜひ聴いてみてくださいね。

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