いまこそ、大人の性教育。【Lesson #9】厚生労働省公認の検査キットで卵巣年齢をチェック!
Hanako.tokyo / 2021年10月15日 18時0分
フェムテック市場の規模が広がる一方で、私たちは自分の体やセクシャリティについて、どれだけ正しい知識を持っているだろうか。生理や避妊について必要最低限のことは学生時代に学んだけれど、あとはタブー視されたり、家庭によって差があったり。快適で豊かな生活を送るために、健やかな未来のために、次の世代へ伝えるために。いまこそ性について学び直そう。今回のテーマは「体のチェックはしっかりしよう。」です。
自分の状態を数値化してさらに掘り下げる
近年、クリニックでしか測定できなかった検査を、自宅でできるキットが続々と登場。コロナ下ということも相まって、その需要が増えているという。日本初の卵巣年齢をセルフチェックできる「Fcheck」を開発した〈Ftreatment〉代表の金藤美樹穂さんに話を伺った。
「Fcheckで検査できるのは、いわゆるAMH(アンチミューラリアンホルモン)の値から算出される卵巣年齢。卵子のまわりの細胞から出るホルモン、AMHの値を測定することで、卵巣にどれぐらい卵子が残っているかの目安を知ることができます。卵子の数は胎生期に一生分が作られ、出生時には約200万個ありますが、毎日約30〜40個程度消滅していき、35歳頃には2万〜3万個になります。卵子の数が多いからといって妊娠しやすいわけではありませんが、どのぐらい卵子が残っているかは妊娠可能な期間を表す目安に。」
「とはいえ、体の状態を知りたいけれど、まだ結婚をしていなかったり、時間が取れなかったりと、わざわざクリニックにまで行くのはハードルが高いと考える方も多いはず。でも、自分の体の状態を早い段階から知っておくことは、将来の選択肢の幅に差が出ます。検査結果は自分のタイミングで、スマホで見ることができ、数値化されているので妊娠や働き方などを含めたライフプランを検討するきっかけにも。手軽にできるからこそ、自分を知る最初の一歩として取り入れてみてください」
セルフチェックも進化中。
厚生労働省公認!卵巣年齢検査キット。
わずか0.1ml以下の血液を専用ツールで採取し、検査センターへ送る。自分のタイミングでWebで結果を確認できる。Fcheck 21,978円(F Treatment/fcheck-info@f-treatment.co.jp)テクノロジーも進化し、高度な検査も自宅でできるように。自分のタイミングで検査&結果が見られるのも魅力!
【卵巣年齢をチェック】
卵子は胎生期に一生分の量が作られ、年齢とともに減少。その量は増やすことはできず、年齢とともに質も低下する。生きているだけで量は減るが、減り方には個人差があるため、卵巣に残っている卵子の数の目安から、自分の卵巣は何歳相当なのかをチェックできるのが、卵巣年齢検査。卵巣年齢が高いからといって妊娠できないわけではないけれど、卵子の数は妊娠可能な期間を表す目安に。妊活や仕事を踏まえたライフプランニングをする上で参考にしやすい。
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1.検査キットの内容を確認。
2.念入りに手を洗った後、指先をしっかりマッサージ。血液を出しやすい状態にしてから専用ツールで出血させる。
3.あずき大程度に血液を絞り出す。
4.スポイトで採取し、特許取得の密閉ボトルに入れて検査センターへ。
5.検査結果は約2週間後。Webでのチェックが可能。
ほかにも様々な検査キットが登場
エクオール検査 ソイチェック4,180円(カラダチェック https://karadacheck.com/)
ホルモン検査canvas 16,500円~(Vitalogue Healthhttps://www.get-canvas.com/)
1.更年期対策としても注目のエクオール検査。
女性ホルモンに似た働きがあり、更年期対策として注目を集める成分、エクオール。これが大豆イソフラボンをもとに腸内で作られているかを調べられる検査。エクオール検査 ソイチェック4,180円(カラダチェック https://karadacheck.com/)
2.ホルモン数値を自宅で簡単チェック。
排卵機能や卵巣予備能、甲状腺機能に関わる8つのホルモンのうち、気になる悩みに合わせて、隙間時間にホルモンを測定できる。ホルモン検査canvas 16,500円~(Vitalogue Healthhttps://www.get-canvas.com/)
Navigator…金藤美樹穂(きんとう・みきほ)/女性ホルモンバランスプランナー 〈F Treatment〉代表
重い生理痛や不妊検査などで長年婦人科に通院した経験から「女性の健康や妊活、不妊の知識不足」を実感し女性ホルモンの資格を取得。
(Hanako1201号掲載/illustration : Ayaka Otsuka, Yu Tokumaru, Maori Sakai text : Emi Taniguchi)
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