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【アートの円卓】unpis個展『DISCOVER』11月21日まで開催。

Hanako.tokyo / 2021年11月19日 14時39分

【アートの円卓】unpis個展『DISCOVER』11月21日まで開催。

毎回、編集の大池明日香さんがアーティストと会って作品のことなど四方山話をします。本誌連載『アートの円卓』よりお届け。

本日のアーティスト…unpis(ウンピス)

福島県生まれ。武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業。広告、書籍、パッケージ等のイラストレーションを手掛ける。作品集『DISCOVER』(グラフィック社)は11月上旬に発売。Instagram:@wa_unpis

2020「CUTTING」

2018「TOILET PAPERS」



大池:今のお仕事のルーツは?



unpis:小さい頃から絵を描くことが好きで、美大を卒業後、デザイン会社に勤めながらSNSにイラストをアップして、少しずつお仕事をいただけるようになりました。当時、画材を試すなかでポスカに辿り着き、線が太いので省略して描かなければならなくて、今の画風が生まれています。いつもモチーフとして描いているのは、生活の身近にあるもの。パンが切れていく時の柔らかさに魅力を感じたり、デパートにあるステンレスのトイレットペーパーホルダーに自分の影や姿が伸びたり縮んだりして映るのが面白かったり、というのを絵として表現しています。

2020「DANCE 1」

2021「木の枝と炎のある静物」



大池:白目のキャラクターはどのようにして生まれたんですか?



unpis:目を黒で塗りつぶすと生気や感情があるように感じてしまう。描かれている人に自分を投影してもらえるような余白を持たせたくて、表情のない人物を描いています。キャラクターというより「人がここで〇〇をしている」といった状況を伝えるためのアイコンのようなイメージです。



大池:なるほどー。これまで影響を受けてきたことはありますか?



unpis:大学時代プロダクトデザイナーの深澤直人さんの授業では、日常の気づきなど細かいことを拾い上げて表現する観点で、かなり影響を受けました。深澤さんのスタッフの方の授業でも、景色を色で見ること、階段を暗い面と明るい面のボーダーのように捉えたり、2面の壁を2色の色として見ることを教えてもらい、それから面白い壁や影を普段から撮って集めて見返すようになりました。



大池:輪郭だけを追うのでないものの見方が作品に表れていますよね。ところで、名前の由来って?



unpis:聞かれる度に申し訳ない気分になるんですが、pisはピースで(笑)。「カラダにピース、カルピス」から来ていて……。



大池:(笑)。今回は、初の作品集の発売記念展とのことですが。



unpis:タイトル『DISCOVER』の語源は、カバーを取り去る=発見。今後も、ものを見る時の固定観念を取り外すような表現をしていけたらと思います。

unpis個展『DISCOVER』

2021「POUR」

11月16日~21日、原宿〈ギャラリールモンド〉で開催。12月17日~大阪〈POL〉に巡回。
東京都渋谷区神宮前6-32-5ドルミ原宿201
03-6433-5699
12:00~20:00(日~17:00)月休

Navigator…大池明日香(おおち・あすか)

編集・執筆・展示など。東京の東と、酒が好き。『アメトーーク』の「ビビリ-1グランプリ」来年も楽しみにしてます!

(Hanako1202号掲載/text : Asuka Ochi edit : Mariko Uramoto)

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