アジカン伊地知さんと「対馬のフードロスを解決する新プロジェクト」イベントレポート。
Hanako.tokyo / 2021年12月3日 15時0分
〈カフェ・カンパニー〉が〈NTTドコモ〉と設立した「食のコミュニティ型ECサイト『GOOD EAT CLUB』」で、フードロス削減の為の新プロジェクトとして、料理研究家でありASIAN KUNG-FU GENERATIONのドラムを担当する伊地知潔(いぢち きよし)さんとともに長崎県の離島「対馬」のフードロスをおいしく解決する「対馬 GOOD EAT PROJECT 」を始動!本プロジェクトの立ち上げを記念して行われたイベントをレポートします。
対馬の自然と人の魅力、豊富な食材と独自の食文化を一緒に体感。
伊地知さんは、フェスで訪れたのがきっかけで対馬の魅力にどっぷりハマっていたのですが、対馬を何度か訪れるなかで知った、対馬のフードロス問題。そんなお悩みを食で解決するために「対馬 GOOD EAT PROJECT」をGOOD EAT CLUBと共に立ち上げました。
「対馬 GOOD EAT PROJECT 」の第一弾として、対馬で大量に捨てられていたイスズミやアイゴといった食害魚(海藻を食べ尽くし、他の魚の住処やエサを奪ってしまう魚)を活用し、伊地知さん自らレシピを考案・商品化。「たたっこ」(捨てられていたもったいない魚をすり身にした料理)や「魚餃子」、「ジビエ餃子」、「ジビエカレー」の予約販売を開始するとともに、魅力や食文化を発信していきます。
イベントでは、第一弾で予約販売を開始する商品を実際に食べながら、伊地知さんが対馬での旅の様子や商品開発の裏話を語ったり、料理を披露するクッキングライブが行われます。
また、プロジェクトに協力している対馬の〈丸徳水産〉犬束ゆかりさん、〈daidai 〉齊藤ももこさんたちとオンラインでつながり、プロジェクトに参加したきっかけや今後の展望などについての公開トークが行われました。
「対馬 GOOD EAT PROJECT 」の商品がその場で買える物販も行われた。
イベントが行われた「MOJA in the HOUSE」。
普段は「ワッフルチキン」が名物のアメリカンダイナー。
壁面にはアートも。
「対馬 GOOD EAT PROJECT 」のグルメをおいしくいただきます!
まずは、「魚餃子」、「ジビエ餃子」を食べ比べ。クセがなく、飽きのこない味わいにこだわったと話す伊地知さんは、餃子で使う豚肉をイスズミやアイゴに替えて「魚餃子」の餡を作りました。一口頬張ると、皮はパリッ!魚で作られた餡は、生姜と大葉の香りもアクセントになって、しっとりジューシー。餃子なら、魚が苦手な子どもも、思わず「おいしい!」といってしまうかも。ナンプラー、スイートチリ、酢を混ぜたタレでエスニック風に食べるのもおすすめ。
対馬 GOOD EAT PROJECT オリジナル「魚餃子」【もったいない魚を餃子に】(冷凍/30個6人前)2,500円。
これ、ホントに捨ててた魚なの?って思うほど食べやすい!
対馬 GOOD EAT PROJECT オリジナル「ジビエ餃子」(冷凍/30個6人前)2,500円。
ジビエ初心者さんも!粗びき鹿肉餃子。
そしてお次は「ジビエ餃子」。粗挽きにしたシカ肉ミンチにした餡を包んだ餃子は、こんがり焼き上げるとたっぷりの肉汁があふれ出します。ジビエ初心者さんも餃子なら食べやすいかも。
きっと一口食べたら、「なんで今までジビエを食べてこなかったんだろう」と思うこと間違いなし!
対馬の害獣被害を食べて解決!シカ肉ごろごろドライカレー。
日本の最西北端にある長崎県の離島「対馬」は、山や畑の作物を食い荒らすシカやイノシシなどの害獣被害でも困っています。実は、人口3万人弱の対馬に、シカは4万頭以上いるそう……。つまり、人の数より多い。
このままでは対馬の人たちが食べる農作物は害獣に食い荒らされてしまうのでは……?
そこで、対馬で人と野生動物が共存できる社会を目指して活動する「daidai」代表理事・齊藤ももこさんは、多くの人にシカ肉やイノシシ肉を食べてもらうことを通じて、対馬の山の問題を知ってほしいと日々メッセージを発信。そして誕生したのが「ジビエカレー」。食べごたえのあるシカ肉をたっぷり使用しています。
シカ肉は牛肉と比較して低脂肪で、鉄分は2倍という説も! 貧血や冷え性に効くなど、女性にとっても良い栄養が摂れます。
そんなシカ肉をたっぷり使って作られた「ジビエカレー」は、牛肉や豚肉にも劣らない旨みが味わえます。
トマトベースのルウの甘みと酸味、そしてピリッ!とスパイスも効いていて、欧風カレー派もインドカレー派大満足。ホットドッグのソースやホットサンドにしてもよさそうと思いました。
いよいよ 伊地知さんのライブクッキング!
伊地知さんファンならYou Tubeチャンネル「KIYOSHI'S KITCHEN」を一度はみていると思いますが、今回のイベントでは生で調理しているところが見られました。
準備されていた油が熱すぎてふきこぼれそうになり、思わずみんなで笑ってしまうなど、ライブならではのハプニングも楽しめました。
対馬の漁師めし「たたっこ」をアレンジしたこの商品は、魚のすり身のほか、野菜や紅生姜が入っています。袋からそのまま絞り出してそのまま調理するだけで完成!
焼いてよし、煮てよし、揚げてよしと、家庭での料理のレパートリーの幅を広げてくれる“万能すり身”です。
さまざまな理由でイベントに参加できなかったファンのみなさんのために、伊地知さんの調理シーンを撮りましたのでご覧ください。
伊地知さんは「たたっこ」を揚げたものの他に、イノシシの肉とキャベツを使ったメンチカツも調理。これがまた、弾力があってジューシー!「ジビエ=臭み」という悪いイメージを払拭するほどのおいしさでした。
イノシシの弾力と玉ねぎの甘み、そしてキャベツの甘みが三位一体となって旨みを引き立てています。
袋の先端を切るサイズで太さが変わる「たたっこ」。
生姜の香りが食欲をそそります。
通常のメンチカツと同じいい香り~!
「たたっこ」はビールやサワーと合わせても。解凍しておけばすぐに使えて便利。
明るく前向きな対馬のみなさんですが、磯焼けや害獣問題など、実際はとても深刻な状況。
何か協力できることといえば、「おいしく食べる」こと。
私たちがおいしく食べることで、フードロスをなくし、対馬の問題も解決していく……こんな素敵なことはありませんよね!
イベントが終わった後ももちろん、「対馬 GOOD EAT PROJECT」は続きます。食べてみたいな!と思った方は、伊地知さんや対馬のみなさんの活動などを知ることができるサイトもぜひチェックしてください。
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