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弘中綾香の「純度100%」~第64回~

Hanako.tokyo / 2021年12月10日 12時0分

弘中綾香の「純度100%」~第64回~

ひろなかあやか…勤務地、六本木。職業、アナウンサー。テレビという華やかな世界に身を置き、日々働きながら感じる喜怒哀楽の数々を、自分自身の言葉で書き綴る本連載。

(photo : Yasutomo Sampei styling : Chie Hosonuma hair&make : Shiho Kato[PEACE MONKEY])

「またもや、友人A子から【後編】」

おじさんはここに来て急に右手に何かを持った。20センチほどの紐の先にようなものがくくりつけられている。お守りで5円玉に紐がついているやつを想像していただくと分かりやすいと思う。おもむろにそれを身体の前でゆらゆら振り出すと、私の方を見たり、手元の紙を見たりしながら、あれやこれやと話し出した。つまびらかにその内容をここに書いてしまうのはさすがに気が引けるので(合っている、合っていないということではなく、体裁的に)、そこでおじさんに言われたことで「おー!」と思ったことだけを書こうと思う。

問診が始まってすぐ「あなたの行動の根源になるエネルギーは怒りですね~」と言われた。おじさん曰く、感情で人間は動いていると。感情の種類、たとえば喜怒哀楽といったように色んな種類があるけれども、みんなが各々に持っている基本的な感情は違う。悲しみの感情から動く人もいれば、私のように怒りが全てのモチベーションになる人もいると。怒りっぽいということですか?と聞いてみると、そういうことでもないらしい。怒りが行動に繋がることが多い、ということなのだ。少し振り返ってみると、たしかにそうだなと思うことが多い。私は何よりナメられるのが嫌いで(笑)、「あんたには出来ない」とか「そんなの無理だから、やめておきなさい」と言われれば言われるほど「なにくそー!」と思って燃えるタイプなのだ。プライドが高いというのか、自意識過剰なのか分からないけれど、それを言ってくる周りの人を見返してやりたいという気持ちでギアを上げることが、この人生の節目節目に幾度もあった。「じゃあ、やってやんぞ!」の精神が強いのである(もしかしてヤンチャな人?と思われるかもしれませんが、喧嘩はしたことないです)。負けず嫌いでもあるし、自分の頑張ったことで結果が出なかったときは悲しみよりも自分に対して腹立たしくてしょうがなくなる。ヒステリックになったり怒鳴り散らしたりすることはないけれども、自分の腹の底でふつふつと湧き出る怒りの感情を飼いならして、そのエネルギーを「見返す」という行動に持っていく。何かに対して努力するモチベーションが「あのときを思い出せ…」なのである(笑)。

思えばこの連載を始めたときも、「勝手に言いたい放題、私のことを決めつけて言ってくるやつに一矢報いたい」という気持ちが一番強かった。「怒り」と聞いてしまうとネガティブなイメージばかりつきまとうけれど、私には燃料になっている。読者の皆さんはいかがだろうか。どんな感情が自分を突き動かしているだろうか。

【弘中のひとりごと】
君に夢中~と気が付いたら四六時中、鼻歌を歌っています!

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