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弘中綾香の「純度100%」~第65回~

Hanako.tokyo / 2021年12月24日 12時0分

弘中綾香の「純度100%」~第65回~

ひろなかあやか…勤務地、六本木。職業、アナウンサー。テレビという華やかな世界に身を置き、日々働きながら感じる喜怒哀楽の数々を、自分自身の言葉で書き綴る本連載。

(photo : Yasutomo Sampei styling : Chie Hosonuma hair&make : Shiho Kato[PEACE MONKEY])

「生で走りを見てみたい」

私が犬嫌いだというのは再三にわたって強調していることではあるが、もうすこし突っ込んで言うと、人に飼われている愛玩動物が苦手ということになる。ペットショップのショーウィンドウに並ぶ動物たち。人が近寄ると尻尾を振り振り駆け寄ってくる。スーパーやお店の前に繋がれて飼い主を待つペットたち。行き交う人たちにクンクンクンクン鳴いて、全身でアピールする。どうしても人間に媚びを売っているようにしか思えなくて、私にとってtoo muchなのである(私は生まれてからカブトムシとデジモン以外、ペットというものを飼ったことがないので、偏った意見であることは間違いないと思います。すみません)。ペットとしての役割というものが「癒し」なのであるとするならば大いにまっとうしているのだろうけれども、「お前はそれでいいのか! もっと自分を持てよ!」と要らぬカツを入れてしまいそうになる。(東京にはあまりいないけれども、郊外でときたま見られる飼い主とどっちが引かれているんだろう?と思うくらい大きな犬が悠々と歩いているのはすごく気持ちがいい)。

あまりこの考え方を理解してくれる人はおらず、「犬が嫌いってことは、動物全般が嫌いなの?」と言われることが多い。ノンノン。そういうわけではない。愛玩動物以外は好きである。アフリカに野生動物を見に行くのは長年の夢だ。動物の中で特に好きなのは、馬! 今もいるのか分からないけれど、私が小さい頃は多摩川の河川敷に馬が何頭かいた。河川敷に突如として現れる大きな柵の中を馬たちはゆったりと歩いていて、誰でも自由に近くに寄ることが出来たような記憶がある。小さかった私はよく父とニンジンを持っては河川敷まで見に行ったものだった。あれは一体なんのための、どこの馬だったんだろう…、もう20年以上前のことである。馬は穏やかでいい。中学校に馬術部という、中学にしては珍しい部活があったので入ろうか悩んだこともあったのだが、結局入部することはなかった。多摩川にも行かなくなり、馬との触れ合いは全くなかったのだけれど、このコロナ禍がきっかけで私の馬への熱は日に日に上昇しているのである。

きっかけは、何の気なしに見た競馬中継である。日曜の午後に放送しているあの番組。もちろん前から放送しているのは知っていたが、コロナ禍で家にいる時間が格段に増えたことで初めてちゃんと見た。とにかく、馬が走る姿がカッコいい。惚れ惚れする。全身の躍動感、隆々とした筋肉、つやつやした毛並み、ほんの数分のことなのだが、全速力で走る馬は目を奪う美しさがある。迫力と気品を同時に感じるのはなぜだろう。「え、、、めちゃめちゃカッコいいんだけど…」という心の声が口から出てしまう。最初の入り口はそこだった。日曜の午後はあの番組、と視聴習慣がつくと、だんだんと前知識がゼロだった競馬全体のこともなんとなく分かってくる。大きなレースと小さなレース、馬の名前、活躍している有名騎手の名前、競馬特有の単語などなど。馬券を買わずとも、好きな馬を見つけて「行けー!」と応援しているだけで楽しく、なかなかハマってしまっている。これから年末にかけて色々と熱くなるようなレースがある。中継も良いのだけれど、ぜひどこかのタイミングで競馬場に行き、生で走りを見てみたい。今年やり残したことはそれくらいかも…。

【弘中のひとりごと】
赤いニット欲しくなりました。笑

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過去の連載はこちら


弘中綾香の「純度100%」一覧

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