チリコンカンの自家製フライドポテト｜～細川芙美の「SIDE-Bクッキング」～

ロケ弁ブランドをはじめ、さまざまなジャンルで活躍をするフードデザイナー・細川芙美さんが、ズボラ女子でもできる簡単レシピを紹介する連載。第43回は、チリコンカンを使ったメキシカン風フライドポテトを紹介します。

今回のテーマ：「チリコンカンの自家製フライドポテト」

自炊で使いやすい食材たち。

フライドポテトが好きで好きでたまらない。“レイジーガールの親友”といってもいい、揚げたじゃがいも。自覚すればするほど、いつも「あ〜食べちゃってる〜」って思いながら食べ進めていた。そんなB面女子がハッタリをきかせて罪悪感ゼロにするべく、自家製フライドポテトに挑む！

材料
じゃがいも（メークイン）…3個
サラダ油…適量
にんじん…1/3本
玉ねぎ…1/2個
にんにく…1片
塩・黒胡椒…各適量
オリーブオイル…大さじ1
厚切りベーコン…60g
赤ワイン…200ml
ひよこ豆…150g
カットトマト缶…150g
チリパウダー…小さじ1/2
シュレッドチーズ…ひとつかみ
粉チーズ…お好みの量
タイム…1本

ここ集中！理想のポテトのため厚さをそろえて。

【POINT】皮をむいて。

【POINT】1cm幅にカット。

【POINT】その1cm幅をしっかり記憶。

【POINT】同じ幅で棒状に。

【POINT】水気をしっかり拭き取る。

【1】じゃがいもは皮をむいたらタテ1cm幅に切る。2、3枚ずつに重ねたらさらに1cm幅で棒状になるように切る。バットに並べ、キッチンペーパーでしっかり水気を拭き取って。

こだわりの2度揚げ。1度冷ますとおいしくなる

【POINT】細かい泡が菜箸の先から出る温度！

【POINT】一気に入れすぎないのが鉄則。

【POINT】ほんのり色付くまで。

【POINT】重ならないように広げて。

【POINT】完全に冷めるまでおやすみ。

【2】鍋にサラダ油を5cmほど入れ、160度になったら1のじゃがいもを少量入れる。全部入れてしまうと温度が下がりすぎてしまうため、鍋の底が見えるくらいの量で、3回くらいに分けて揚げる。バットにキッチンペーパーをしき、重ならないように並べたら冷蔵庫でしっかり冷ます。（冷凍庫でもOK）

チリコンカンで格上げ！もっとポテトをおいしく食べたい

【POINT】フライパンに直接おろしちゃえ。

【POINT】玉ねぎもおろし！

【POINT】おろしきれなかった分はみじん切り。

【POINT】にんにくも同様に。

【POINT】オリーブオイルを入れたら着火。

【3】すりおろしたにんじん、玉ねぎ、にんにくをフライパンに入れる。おろしきれなかった分は包丁でみじん切りにし、塩少々とオリーブオイルを加えたら中火にかけて。

大事なのは野菜の水分を引き出すこと！

【POINT】ポテトのともだちベーコン。

【POINT】野菜の水分が出てからIN。

【POINT】さっと炒めて。

【POINT】赤ワインで大人の味わいに。

【POINT】水煮の汁は少し入ってもよし。

【POINT】カットトマト缶を入れる。

【4】3の野菜から水分が出て、しっとりするまで我慢。ここで野菜の旨みを引き出します。野菜がしっかり汗をかいたら、ひよこ豆と同じくらいのサイズに切ったベーコンを入れてさっと炒める。赤ワインを入れてひと煮立ちさせたら、ひよこ豆、カットトマト缶、塩少々を加えて煮込む。

ソースの煮詰め具合は要チェック

【POINT】まだシャバシャバ。

【POINT】とろみが出てきて…。

【POINT】ヘラの跡が消えずに残るまで。

【POINT】辛さはお好み、入れすぎ注意。

【POINT】塩・黒胡椒で味を調えて。

【5】焦げ付かないようこまめに底からしっかり混ぜ、ポテトと一緒に食べるための濃度に仕上げる。木べらでフライパンの底をかいたときに、跡がしっかり残るくらいの固さまで煮詰めて。弱火にし、仕上げにチリパウダーを入れたらさっと炒め、塩・黒胡椒で味を調える。

さあ、冷ましたポテトをもう一度！

【POINT】2回目は180度で少し高温。

【POINT】きつね色になるまで。

【POINT】ポテトにシュレッドチーズをのせ…。

【POINT】チリコンカンソースで挟む！

【POINT】粉チーズで追いチー！

【6】鍋の油を180度熱し、冷ましたポテトを再び揚げる。きつね色にカラッと揚げたら塩少々を振ってうつわに盛る。シュレッドチーズをのせ、上から温かいチリコンカンソースをかけたらタイムをちらし、仕上げの追っかけ粉チーズでワクワクの絶頂！フォークを添えて食卓へ。

親友・ポテトにリスペクトを込めた2度揚げとチリコンカンソースで、罪悪感のない、立派すぎる一皿に。料理は手間をかければ、一口目の味が変わる。自分でいちから作ればなおのこと。さらにおいしく食べたいと思う気持ちが料理を楽しくしてくれる。それはおいしい幸せのスパイラル。

今回のB面撮影裏側日記

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A面、B面女子とは…？

料理ライフを楽しむキラキラA面女子（SIDE-A）がいる一方、「料理はしたいけど楽ちんなのがいい！」のが本音。そんなB面女子（SIDE-B）の願望を叶える簡単レシピを紹介する本連載。Hanako誌面の連載「SIDE-B COOKING」と連動中！Hanako.tokyoのWEB連載、instagramと合わせてパラレル女子のA＆B面をチェックして！