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お茶が飲める茶葉屋!三筋〈norm tea house〉でとっておきの1杯と出会う

Hanako.tokyo / 2022年1月25日 12時0分

お茶が飲める茶葉屋!三筋〈norm tea house〉でとっておきの1杯と出会う

新年あけましておめでとうございます!2022年も素敵なお茶との出会いを求めて日々駆け抜けていきますので、よろしくお願いします。さて、新年にぴったりな今回のお店は、2021年にオープンしたばかりの〈norm tea house〉。こちらは以前、日本茶イベントで透明のミルクティーを提供していて、「なんだこれは!」と衝撃がはしったお店。満を持して、実店舗がオープンしたのです。密かに「次はいつ飲めるのだろう」とわくわくしていた矢先の朗報!早速、台東区三筋にあるお店へ。

元々「青山ファーマーズマーケット」と同時開催のお茶のイベント「Tea For Peace」を手掛けるなど、イベントの企画や運営に携わっていた長谷川さん。コロナ禍でイベントがなくなったことがきっかけで実店舗のオープンにつながったのだそう。煎茶だけではなく、ほうじ茶、番茶、生烏龍茶、ラテなど種類はたくさん。そして様々な産地の茶葉を取り揃えていて、お店でしか味わえない時間を楽しむことができます。

【本日の1杯目】ストレートティとお茶うけ/生烏龍茶「みなみさやか」

「みなみさやか」1,000円

宮崎県五ヶ瀬産の標高1,300mの雪の積もる寒い場所でつくられた茶葉。香りが華やかな夏の収穫の茶葉と、輪郭のはっきりした春の収穫の茶葉をブレンドしてつくられた、焙煎していない生烏龍茶です。烏龍茶といえば、ペットボトルで売られている濃く焙煎したイメージが強かったのですが、日本の大手メーカーが最初に打ち出した商品が焙煎烏龍茶だったことでそのイメージが定着し、いわゆるよく目にする烏龍茶のイメージになったのだそう。中国で飲まれている烏龍茶は焙煎していない生烏龍茶が主流なのです。

茶葉は少しくるんとした印象。実は私自身、烏龍茶は馴染みがなかったので「どうなんだろう…」とどきどき。熱湯を注ぎはじめると、ふんわりと華やかな香りがしてきます。抽出時間も1分くらいでさらっと淹れます。

マスカットやジャスミンのような、ぱっと華やかに周囲を明るく照らしてくれるような香りが颯爽と駆け抜けるのが印象的。一口飲むと、茶葉の中から感じられる甘みとまろやかさ、でもしっかりお茶としての意志が伝わる、輪郭がしっかりとした緑茶のようなお茶らしさも感じます。「あなた、こんな顔してたのね!」と、急に友達にキュンとしたときのような衝撃がびびっと走るくらい、烏龍茶の概念が大きく覆されました…。ここ最近で特に心に残る1杯、急に好きになっちゃいました。

【本日の2杯目】ストレートティとお茶うけ/ほうじ茶「春摘み煎茶 強焙煎」

「春摘み煎茶 強焙煎」1,000円

大好きなほうじ茶です。こちらは奈良県のやぶきたをメインにしたブレンド茶で春摘みの一番茶を焙 煎した茶葉。ほうじ茶って二番茶、三番茶が多いイメージがあるので、春摘みの一番茶はなんて贅沢なのでしょう。淡めの色の印象ですが、強焙煎はしっかりとした茶葉。どんな味わいが待っているのか。

かわいらしい柔らかい色ですが、焙煎からなる強さもあり、しっかりとほうじ茶を感じられます。春摘の一番茶から作られていることもあり芯がある。ほうじ茶はまろやかなイメージですが、渋みもあったりと、多方面からパンチを感じます。こんな芯のある人間になれたらいいなと、2022年の目標にしたくなるくらい、学びのあるキリッとした1杯です。

【本日の3杯目】ティーラテ/「塩番茶」

「塩番茶」650円

ティーラテのメニューは抹茶、紅茶、塩番茶の3種類があります。「塩番茶…?」と頭に浮かんだクエスチョンの正解を探るべく、迷わずこれに。なんとこの塩番茶は、店主が塩豆大福と番茶の組み合わせが大好きでこの発想に至ったのだそう。日常からヒントを得る見つけ方のセンスが最高にタイプです。長谷川さんとのお話も、足を運ばないと味わえない楽しみのひとつ。

表面張力の美しさ。塩番茶ラテに使われている番茶は、薪火で火入れ強めなブレンドをちょっと濃い目に淹れても苦味、雑味がないのが特徴。ラテだと番茶のすっきり感がさらに感じられます。表面にぱらぱらっと塩をふりかけているので、たまにやわらかな甘いラテの途中に塩気と出会うくらいのちょうどいい塩梅。“甘い”と“しょっぱい”が交差するおもしろさがある軽やかなラテなので、朝でもぐびぐび飲みたくなっちゃう1杯です。

【本日のお土産】「さやまかおり(釡炒り)」

「さやまかおり(釡炒り)」30g 800円

〈norm tea house〉は茶葉屋さんとしてもしっかり機能していて、身近に感じてもらいたいという想いもあり、お茶の量り売りが充実。宮崎県で作られている「さやまかおり」の釡炒り茶をお持ち帰りしまし た。おすすめである90度のお湯で1分抽出していただきます。渋みの少ない、とろっと甘みのある九州らしい味。この味の余韻を残しながらおかきを食べると、甘みとしょっぱさのコントラストで最高です。2煎目はさっぱりと味わえるなど、表情が変わる印象。この原稿執筆のお供にぴったりな1杯でした。

「近所にこんなお茶屋さんがあったらいいな」という想いから、三筋という人がたくさん住んでい る場所にオープン。蔵前周辺は、昔からの文化や新しいカルチャーがおり混ざっています。きっと、そんな街に住む方たちは、〈norm tea house〉のセンスにしっかり気付くし、さらにお茶のおもしろさが広がっていくのだろうと思うと、これからがとっても楽しみ。街の茶葉屋さんに行くと、このお茶どんな味なんだろう…と、説明文だけ読んでもわからないことがたくさんあるけど、今回の烏龍茶みたいに試飲しないとわからない衝撃の出会いもある。そんな出会いを店主と話しながら見つけていけるなんて素敵。それでは本日の1杯、召し上がれ!

〈norm tea house〉

東京都台東区三筋1-11-8
月、金〜日11:00〜18:00
https://www.instagram.com/normteahouse/

過去の連載はこちら


本日の至福、このお茶一杯より。一覧

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