トータルビューティアドバイザー・水井真理子さん伝授!春のスキンケアテクニック&おすすめアイテム
Hanako.tokyo / 2022年3月25日 20時0分
乾燥する過酷な冬を乗り越えたと思いきや、意外と肌にとって、勝負本番はここからだった“守りのケア”を学んで、肌運命を変えていこう。
肌悩みの根本は“光”。紫外線対策を徹底的に。
エステやアロマ、東洋医学を学んだ経験から、肌だけにとらわれず、食や運動、心のあり方などからアプローチする美容を重視している水井さん。
肌にとって過ごしやすい季節が到来……と思いきや、「油断大敵!」と警鐘を鳴らすのは、トータルビューティアドバイザーの水井真理子さん。「気温も上がり、気持ちが緩む一方で、朝晩の寒暖差は季節で一番。しかも短い日照時間から急激に紫外線が強くなるので、その変化に無防備な肌状態。そこに花粉やらPM2.5やらが春風とともに舞って、肌に付着。炎症を起こし、敏感に揺らぐ原因に。ここで“守りのケア”ができるかどうかが、今後の肌の将来を左右します。
“守りのケア”とは、基本的に日焼け止めと保湿。そもそも、私たちを悩ますエイジング原因の割は紫外線、ブルーライトや近赤外線などの〝光〞といわれています。たまに、“日焼け止めは夏しか塗らない”“外に出る時だけ塗っている”という方がいますが、室内外問わず、年間通して日焼け止めは必要。紫外線にはUV-AとUV-Bがあり、炎症やシミなどわかりやすく“日焼けしちゃった”と感じるのはUV-B。
でも、意外と怖いのが地表に降り注ぐ紫外線の9割を占めるUV-A。雲や窓ガラスをも通り抜け、肌の奥まで侵入してコラーゲンを破壊し、シワやたるみを引き起こします。今はスキンケアレベルの美容成分やテクスチャー、PM2.5などの大気汚染をブロックする日焼け止めが続々登場しています。それらを駆使して、日々の紫外線対策を徹底していきましょう。さらに、週1〜2回でいいので角質ケアも投入。
春は草木にとって芽吹きの季節ですが、肌にとっても同じ。冬の寒さによる肌の冷えは角質を溜めやすく、いわゆる冬眠状態。ここで角質ケアを取り入れて“衣替え”をしてあげることで、春の肌の伸びしろをグッと引き出すことができますよ」
Technique#1 敏感肌こそ、しっかりプロテクト。
「肌をこするのはNG!トントンとスタンプ塗り」
右から、フィルナチュラント エクスバリア プロテクトリペアバーム カラータイプ SPF50+・PA++++ 20g 3,850円(ドクターフィルコスメティクス 0120-16-6051)、UV イデア XL プロテクショントーンアップ クリア SPF50+・PA++++ 30ml 3,740円※3/17 発売(ラ ロッシュ ポゼ 03-6911-8572)
「季節の変わり目で、肌が敏感になるのは花粉やPM2.5、ほこりなどが肌に付着し、炎症を起こすことが一因。最近ではマスクこすれも肌にとってストレスフルなので、外的刺激からしっかりガードしてくれる日焼け止めをチョイス。軽やかなテクスチャーが好みなら〈ラロッシュポゼ〉、メイク効果も叶えたいなら〈フィルナチュラント〉がオススメ。日焼け止めは横にすべらせるように塗るのはNG。敏感な肌をこすったり、塗った部分がはげてしまったりするので、手は垂直に、スタンプを押すように優しく塗るのがコツ」
Technique#2 2~3月にブライトニングの集中ケアを。
「見落としがちな細部まで抜かりなく」
右から、ブライトニング デーケアレボリューション WT + [医薬部外品] SPF50+・PA++++ 35ml 3,410 円(エリクシール 0120-770-933 )、HAKU 薬用 日中美白美容液[医薬部外品] SPF50 +・PA + + + +45ml 5,280円(資生堂 0120-81-4710)
「ブライトニングケア=夏や日焼け後と思っている方が多いのですが、紫外線量がグッと上がる2~3月が実ははじめどき。日照時間が短い冬から春になり、一年で一番肌が明るくなる季節ではあるのですが、それは紫外線に無防備であるともいえること。ここでブライトニングケアを徹底しておけば、夏から秋にかけて増えるシミの原因であるメラニン生成の軽減にも繋がります。美容液で肌を底上げしながら、最近では〈エリクシール〉や〈HAKU〉のように“攻め”と“守り”をダブルケアできるアイテムも続々登場しているのであわせ使いも」
Technique#3 日焼け止めはこまめに塗り直す。
日差しにさらされる高い部分を塗り直し
右から、カネボウ ヴェイル オブ デイ SPF50・PA+++ 40g 5,500円(カネボウインターナショナル Div. 10120-518-520)、ソワン ノワール UV コンパクト SPF40・PA+++ 12g 13,750円(パルファム ジバンシイ| LVMH フレグランスブランズ 03-3264-3941)
「SPFとは紫外線防御効果を意味し、紫外線による炎症=UV-Bを防ぐ指標のこと。値が大きいほど防止効果は高くなり、日本の最高値は50ですが、それ以上の場合は50+と表記されます。PAはUV-Aを防ぐ指標で、こちらも+が多いほど防御率はアップ。とはいえ、ムラになっていたり、汗で流れてしまっては、完全に防御できているとはいえません。朝塗ったら、ランチ前にもう一度塗り直すことを習慣づけましょう。最近ではテクスチャーや形状も好みで選べる時代に。肌が心地いいと思える相棒を見つけてください」
Technique#4 角質ケアで余分なものをオフ。
「化粧水は手に肌が吸い付くまで重ねて」
右から、イドラクラリティ 薬用 トリートメント エッセンス ウォーター[医薬部外品] 200ml 5,500円(コスメデコルテ 0120-763-325 )、AGL フィト ラディアンス フェイシャル 50ml 7,150円( ベアミネラル 0120-24-2273)
「寒い冬は肌も冷え、血管が収縮してターンオーバーのサイクルが乱れがち。その結果、古い角質が溜まりやすく、どんなに保湿ケアをしたところで、その効果は半減。だからこそ、溜まった角質を一掃し、潤いが入り込む水路を作ることが大事。敏感に傾いた肌でも安心な〈ベアミネラル〉のピーリング後、〈コスメデコルテ〉の薬用化粧水で潤い補給。もちろん最後にクリームなどでフタをすることも忘れずに。干物と生魚だと、干物の方が早く焼けますよね?実は肌も同じで、潤いに満ちていれば日焼けもしにくくなるんです」
Teacher…トータルビューティアドバイザー水井真理子(みずい・まりこ)
幅広い年代の美容誌やファッション誌、webの美容企画で活躍。『水井真理子の寄り添い美容どんな時も誰でも、一生きれいが手に入る決定版』(集英社インターナショナル)が好評発売中。
(Hanako1206号掲載/photo : MEGUMI hair & make : Nozomi Fujimoto (cheek one) text : Emi Taniguchi)
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