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関東屈指の陶器の産地、栃木・益子町へ。セレクトショップ店主に聞く、益子の巡り方。

Hanako.tokyo / 2022年4月8日 15時24分

関東屈指の陶器の産地、栃木・益子町へ。セレクトショップ店主に聞く、益子の巡り方。

関東屈指の陶器の産地として知られる栃木・益子町。器作家との交流も深いセレクトショップ店主に、地元から見た、益子の魅力を案内していただいた。3月28日(月)発売Hanako1207号「大銀座こそナンバーワン!」よりお届けします。

1.〈濱田庄司記念益子参考館(はまだしょうじきねんましこさんこうかん)〉

濱田が使っていた手回しろくろも。

濱田が客人をもてなした別邸も公開。

四季折々で移り変わる風景も見どころ。

近現代を代表する陶芸家の貴重な蒐集品が一堂に。益子が“陶芸のまち”として世に知られるきっかけを作った濱田庄司の蒐集品を展示。生前、作陶にいそしんだ工房や、益子町の文化財に指定されている登り窯も。7月10日までは濱田と交流のあった近代作家の作品も展示。
栃木県芳賀郡益子町益子3388
0285-72-5300
9:30~17:00(最終入館は16:30)
※入館料800円

2.〈自家焙煎珈琲1-1/2(イチトニブンノイチ)〉

自家焙煎のコーヒーはテイクアウトも可。

シナモンナッツタルトとキューバのセット950円。

自家焙煎のコーヒーを飲みながら静かな時間に身をゆだねて。生豆から自分で選び、焙煎をし、ハンドドリップで抽出した特別な一杯を求めて県外からも人が訪れる。コーヒーをよりおいしく飲むためには文化的な側面も大切、と話す店主の櫻岡学さんは、益子の作家がこの店のために、と作ったカップも愛用。

〈自家焙煎珈琲1-1/2(イチトニブンノイチ)〉
栃木県芳賀郡益子町益子3435-1
0285-72-6123
11:30~21:00金、第1・2木、第3・4・5 火休
15席

3.〈pejite 益子〉

ノスタルジックな気分を誘う空間。器を実際に手に取り、選ぶ楽しさに触れることができる。

益子で作られるオリジナルの器も人気。平皿2,000円~。

益子の器と日本の手仕事の色あせない魅力を発信。約80年前に建てられた大谷石の蔵も圧巻なセレクトショップ。アンティーク家具や洋服なども扱うが、器は8割が益子で作られたもの。明治から昭和初期にかけて作られた棚に並ぶ器からお気に入りを見つけて。

蔦が這う外壁も見事。

〈pejite 益子〉
栃木県芳賀郡益子町益子973-6
0285-81-5494
11:00~18:00 木休

4.〈フェアフィールド・バイ・マリオット・栃木もてぎ〉

〈シモンズ社〉のベッドを備えた客室。

くつろぎのパブリックスペース。

地元の食材をふんだんに使った朝食ボックス。

土地の文化や暮らしになじむ心地の良いステイを満喫。自然やその土地の人々の暮らしを身近に感じ2られるホテルブランドとして2020年に開業。地元の特産品のほか、新鮮な野菜や果物などを販売する〈道の駅もてぎ〉に近接しており、快適なステイで益子巡りも思い切り楽しめる。朝食ボックス付きプランも人気。

栃木県芳賀郡茂木町大字茂木1069
0285-81-5557(問い合わせ)
全52室

おだやかな時間が流れる益子の陶器文化に触れる。

江戸末期から器づくりがはじまり、現在も大小さまざまな窯元が点在する益子。大正末期から昭和にかけて、民藝運動で柳宗悦とともに日本、世界の民藝品を収集し、その良さを広めた現代陶芸の名匠、濱田庄司がこの地に移り住み、作陶にいそしんだことをきっかけに“陶芸のまち”として全国に知られるようになった。

のどかな風景が広がる益子に暮らして18年。器や日用品、食品などを扱うWebショップ〈Loveit〉の店主、はったえい子さんは益子焼や町の魅力について「若い作家のなかには自分で採掘をして登り窯を作る人も増えているし、いろいろな作風の方がいる。器を介して人とつながることができる環境に自分がいられるのは幸せだと感じます。益子は東京からの日帰りも可能ですが、町のいたるところに窯元やギャラリーがあるので、ゆったり巡るのもおすすめ。益子の陶器市もとても人気のイベント。器を実際に手に取って選ぶのも楽しいです」と話す。

器好きなら濱田庄司の蒐集品を展示した〈参考館〉も必見。人気のショップやコーヒー店に立ち寄り、益子に隣接する茂木町のモダンなホテルに宿泊して、せわしない日常を束の間離れてみるのもいい。益子の陶器文化に触れながら、変わらないものと新しいことを体感したい。

Navigator…〈Loveit〉

日光・足尾から益子へ移り、作陶する人気の〈郡司製陶所〉のもの。定番の楕円皿などは〈Loveit〉でも購入可。

益子の作家で生前親交が深かった〈成井窯〉の成井恒雄さんの器。

地元の食材を使ったさりげない盛り付けが美しく映える。

はったさんが主宰する〈Loveit〉で扱う器や自身が愛用するお気に入りを見せていただいた。

(Hanako1207号掲載/photo : Norio Kidera illustration : Mami Tsujimoto text : Keiko Kodera)

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