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器とお菓子の合わせ方。毎日のおやつを楽しくするコーディネートレッスン。

Hanako.tokyo / 2022年4月19日 13時57分

器とお菓子の合わせ方。毎日のおやつを楽しくするコーディネートレッスン。

せっかく器を手に入れたら、あれこれ試さなくては意味がない。今日は、お菓子を和の器に盛ってみましょう。お菓子の形や味に合うのは、どの器か。さあ、トライアル開始です。

【お菓子】どら焼き「小田原うさぎ」【器】清水みゆき

【お菓子】チーズタルト【器】森岡由利子

【お菓子】箱根のお月さま【器】金重周作

【お菓子】焼モンブラン【器】鎌田克慈



1.【お菓子】どら焼き「小田原うさぎ」【器】清水みゆき
月に向かって飛びはねるうさぎの焼き印が押されたどら焼き(240円)の中身は、何とあんバター。発売当初からバター入りだったというから、先見の明あり。コーヒーにもお茶にも合うと好評だ。漆の器は7,700円。



2.【お菓子】チーズタルト【器】森岡由利子
焼き締、土器を経て白磁制作を始めた森岡さんは、李朝の白磁に深い思い入れを持つ作家。小さなお皿は、サクッとろりのチーズタルト(220円)の色合いと似ているようで、ちゃんと引き立てている。器は7,700円。



3.【お菓子】箱根のお月さま【器】金重周作
沖縄・波照間島の黒糖、北海道十勝の特別栽培の小豆、沖縄のぬちまーす使用。もうもうと湯気が立ち上る蒸し器で20分ほど蒸し上げた自信作。110円。甘さ控えめで、もちっと食感。しみじみおいしい。器は3,520円。



4.【お菓子】焼モンブラン【器】鎌田克慈
〈菜の花ムーンカフェ〉で一番人気の焼モンブラン各330円。パート・フィロという極薄の皮で包んでパリッと焼き上げ、中には渋皮栗が1個。アーモンドプードルとバターと卵がたっぷり。器は乾漆で7,700円。

【お菓子】「長興山さくら餅」さくら生地(こしあん)よもぎ生地(つぶあん)【器】しだれ桜で知られる小田原の長興山の名を冠した、春爛漫の桜餅は、さくらがこしあん、よもぎがつぶあん。各230円。しっとりとした生地に、ほんのり甘いあん。すっと溶けます。器は8,800円。お菓子の問い合わせは、〈菜の花ムーンカフェ〉へ。

小田原に長く住む人が言う。「〈菜の花〉という素敵な和菓子屋さんが、駅前にあったの。その片隅に、さりげなく器が置かれていて、それがまた素敵だった。私の感性は〈菜の花〉で磨かれたのかも」。最近そんな話をよく聞くようになった、と高橋台一さん。「昔はほかにそういう店がなかったからね」。現在〈和菓子 菜の花〉は息子に譲り、自身が店主を務めるのは、小田原駅地下街の〈菜の花暮らしの道具店〉と〈うつわ菜の花〉、箱根の〈箱根菜の花展示室〉、京都〈寺町菜の花〉である。

道具店は、「僕が使っていいもの。人にも使ってもらいたいもの」がテーマ。器や暮らしの道具、洋服など、作家の作品を中心に、毎日気軽に使える品々がそろっている。道具店の奥にある〈菜の花ムーンカフェ〉で、おいしいお菓子をいただきながら、高橋さんにお菓子と器の関係について尋ねてみた。

「決まりごとがあるわけではないので、自分なりにいいと思うものを組み合わせればいいと思います。全国から集めた作品です。手に取ってじっくりご覧いただけたら。僕もずいぶんと失敗をしてきました。いろいろと試して失敗もして、そしてほんとうの器好きになってください」お皿のどのあたりに置いたらお菓子が一番映えるのか、試してみるといいとのこと。お菓子の向きもあれこれ動かすと、自然とピタッとはまるポジションがあるので、その位置を見極めるとよさそうだ。

器に桜餅をのせたところで、高橋さん、そっと桜の一枝を添えた。さすが、気分がぐっと揚がる。このもてなしの心が重要だ。ハードに仕事をする傍ら、ちょっとひと息つきたいときに、こんな心遣いをされたらグッとくるではないか。あたりまえだが、器はいずれもお菓子だけでなく、料理にも使えるものばかり。ひとつ、いい器を持っているだけで気持ちが華やぐ。「おいしいお菓子を好きな器にのせて、ゆったりとティータイムを楽しんでください。こんなご時世だからこそ、貴重だと思います」

〈菜の花暮らしの道具店〉/小田原

高橋さんがオープンした、暮らしに合う日用道具のお店。日々活躍しそうな器や衣類などもそろう。
神奈川県小田原市栄町1-1-7小田原HaRuNe B1
0465-22-2923
10:00~20:00 無休

〈菜の花ムーンカフェ〉/小田原

自家焙煎コーヒーと〈和菓子菜の花〉のお菓子を一緒に。焼モンブランは工房で焼き上げる。
神奈川県小田原市栄町1-1-7小田原 HaRuNe B1
0465-23-1567
10:00~20:00 無休
37席

(1207号掲載/photo : Norio Kidera text : Michiko Watanabe)

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