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下北沢の日本茶専門店〈しもきた茶苑大山〉へ。選りすぐりの茶葉を使った一杯をいただきます

Hanako.tokyo / 2022年4月26日 12時0分

下北沢の日本茶専門店〈しもきた茶苑大山〉へ。選りすぐりの茶葉を使った一杯をいただきます

みなさまこんにちは。木村ミサです。暑くなったり寒くなったり、なんだか落ち着かない日々が続き、ちょっとだけ憂鬱な気分になりがち。私は春が大好きなので、早く心地のいい季節になるといいな。さて、今回は私の中でお茶のまちになりつつある下北沢で長年愛されている〈しもきた茶苑大山〉へ。下北線路街〈reload〉に心機一転リニューアルオープンしました。どんなお茶に出会えるだろうか。それでは、はじまります。

下北沢で51年半もお茶屋さんとして続けている〈しもきた茶苑大山〉。気軽にお茶を楽しんでほしいという想いから、昨年、日本茶スタンドとしてリニューアルオープン。日本に15人しかいない「茶師十段」の資格をもつ大山さんご兄弟が選ぶ茶葉や抹茶のかき氷が食べられます。かつて店頭にあり、香りが印象的だった焙煎機は、最新機器にグレードアップして店内に。そんな昔ながらの製法と、いまに寄り添った、ニューノーマルな提案のメニューが楽しめます。

【本日の1杯目】「ほうじ茶ラテ」

「ほうじ茶ラテ」648円

日本茶スタンドな〈しもきた茶苑大山〉のほうじ茶ラテ。宮崎県五ヶ瀬町産の「さやまみどり」を釡炒り烏龍茶にし、お店で深煎りした茶葉をラテのベースに。ミルクと合わせためずらしいラテです。「さやまみどり」のシングルオリジンは、日本が誇る日本茶のレジェンド・興梠洋一さんがつくった茶葉。

ほうじられた茶葉がくるんとしているのは釡炒り茶の印。烏龍茶ラテもあまり見かけないし、一般的に国産の烏龍茶もあまりなじみがない昨今を切り開くかの如く、みんなが好きなほうじ茶に昇華しているというニューノーマルさは、もはや芸術作品の域です。

私が“ほうじ茶ラテ大好き倶楽部”なのは、連載の読者の方はきっとお気づきでしょう。最近、みんなの王道になりつつあることも感じてきています。〈しもきた茶苑大山〉のほうじ茶ラテは、さっぱりとした甘みがありながらも、焙煎したてのほうじ茶の香ばしさ、そして茶葉の清らかで深みのある芯のあるうまみと、萎凋したことによって感じる華やかさ。これは立派なヒロイン確定です。きっとほうじ茶ラテが擬人化したら、超人気インフルエンサーになってたことでしょう。長年、茶葉にこだわってきた〈しもきた茶苑大山〉だからこそできる、説得力のあるラテです。

【本日の2杯目】「チャイラテ」

お次は、下北沢といえばカレー!カレーといえばスパイス!ということで、〈しもきた茶苑大山〉選りすぐりの茶葉を合わせたチャイラテ。こちらは静岡県春野町という、山を超えると長野県という自然が豊富な場所に位置し、標高400mの有機栽培に適した場所で鈴木猛史さんによって作られたそう。緑茶用品種の「やぶきた」を使用した和紅茶をチャイラテのベースにしています。

施設のイートインスペースでいただきましょう。好きな人からの支持があり、熱狂的なファンがいるイメージのチャイラテ。そんな〈しもきた茶苑大山〉のチャイラテは、ほっこり優しさの中に、ひしひしと感じる熱い心がぴりっと見えるような感覚に。抹茶ラテやほうじ茶ラテもいいけど、こ こでチャイラテを飲んだら心をガシッと鷲掴みされるくらい、やみつきになります。店主の大山さんが教えてくれる茶葉の背景と一緒にいただくと、またほっこりとした気持ちにな れる、通な1杯です。

【本日の甘味】「抹茶ソフトクリーム」

「抹茶ソフトクリーム」540円

〈しもきた茶苑大山〉といえば抹茶のかき氷ですが、ここはあえてソフトクリームでいきましょ う。下に抹茶蜜を敷き、抹茶ソフトクリーム、抹茶エスプーマ、ミルクエスプーマがカップの中でおしゃれに彩ります。インスタ映え間違いなしのかわいらしい姿。

かわいい見た目で気になったら最後。この抹茶ソフトに恋に落ちてしまいます。 とっても濃厚な味わいが抹茶好きにはもちろん、初めての方にもしっかり愛してもらえるようになっています。世界的な抹茶&日本茶ブームの傍ら、日本茶があまり飲まれなくなってきている日本で、若い女性にも好んでいただけるようなスイーツを入り口に、お茶に興味をもってほしいという店主の想いがつまった1品。飲み物のようにスルスルと食べられるし、サイズ感もちょうどよくてうれしい。ひんやり冷たいけど、店主の想いであたたかい気持ちになるソフトクリームです。

【本日のお土産】「泰成」

〈しもきた茶苑大山〉では、店主の大山さん兄弟が厳選した茶葉を購入することができます。今回、取材しているうちに、店主の大山さんのお茶の好みが私のドンピシャな気がして、店主おすすめの「泰成」をお持ち帰り。

「泰成」100g 1,620円

なんとこちらは、店主の名前が茶葉の名前になっている店主自身がプロデュースの茶葉なのです。日本茶のルーツとも称される日本茶の先輩・釡炒り茶を80度、1分でいただきます。本当に私好みの旨味と甘みのバランスが取れていて驚き。店主のやわらかな雰囲気が自宅でも感じられる癒やしの1杯です。これは拓朗さんの茶葉もいただきたくなったので、次はそちらを買おう。

下北沢に約50年も根強く愛されてきた〈しもきた茶苑大山〉の、次の50年のためにつくられた日本茶スタンド。茶師十段の店主は、お茶マニアな方々に指導することも多かったそうですが、もっと気軽にお茶の魅力を知ってほしいという想いが、次の50年へとつながるのでしょう。下北沢という場所柄、サブカルチャーがメインカルチャーに移り変わる場所でもあるので、きっと日本茶もそ うなったらいいなあ…と願いを込めて。本日の一杯、召し上がれ!

〈しもきた茶苑大山〉

東京都世田谷区北沢3-19-20 reload1-11
03-3466-5588
9:00~19:00(販売)、14:00~18:00(喫茶)
水曜休 ※毎月27、28日の特売品は除く。

過去の連載はこちら


本日の至福、このお茶一杯より。一覧

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