仕事で差がつく習慣。〈マクアケ〉共同創業者 取締役・坊垣佳奈さん『仕事仲間と、とことん向き合います』
Hanako.tokyo / 2022年6月1日 15時0分
ビジネスの世界で成功する人たちは、何を習慣にして日々仕事に向き合っているのか。チャンスを逃さないための心がけや、気持ちよく働くためのルールを教えてもらった。
同世代に揉まれて生まれたコミュニケーションのルール。
坊垣佳奈さんが取締役を務める〈マクアケ〉の社員は、彼女のことを「コミュニケーションの人」と話す。新しい商品や体験を〝応援購入〞できるサービスを運営する同社では、ユーザーとのやり取りはもちろん、社内でも坊垣さんが心がける「本音のコミュニケーション」が張り巡らされている。
「役員だから偉いとか上司だから敬うべきとかじゃなく、たまたま私が取締役で、社員とはたまたま仕事仲間として出会っただけ、と考えています。その人を100%開花させたいので、建前で付き合うのではなく、友人や家族に見せるような素を出せる環境にしたいんです」管轄する部下100人と定期的に行う1対1の面談が大切なルーティン。「表面上の言動よりも、その人がなぜそう考えて、なぜそんな行動に出たのかに注目しています。信頼して採用したメンバーだから、たとえミスをした時にも『何か根底に原因があるはず』とプライベートの話題に広げることも珍しくありません。オンラインミーティングだったとしても、顔色や雰囲気を見て『いつもと違うな』と思ったら『何かあった?』と聞いてみたり」。
仕事とプライベートを分けないからこそ、その人を丸ごと理解して、お互いに信じることができる。すると、言いづらいことも言える関係に。「それは私が部下を注意する場合でも、部下から意見を聞く時でも同じこと。新卒で入った会社では、先輩たちもみんな若かったから教育も手探り。『もっとこうしてほしかった』ということを覚えています。その時の苦労があるから、今のコミュニケーションの習慣が身についたと思います」
本音のコミュニケーションをとるための3つのルール
1.仕事とプライベートをきっちり分けない。
信頼し、理解し合えている間柄が理想だから、極論、仕事は親友とするのが一番。私も「上司だから完璧であらねば」とは考えずにプライベートの話をするし、部下から仕事以外の相談を受けることも多くあります。家に招いてごはんを食べたり、サウナや銭湯で裸の付き合いをしたりしていると、仕事上のキャラは取っ払われていく。本当に思っていることを話してくれるようになります。
2.言うべきことは言い、発言に責任を持つ。
元々はっきりと言う性格ではありますが、言ったことには責任を持つようにしています。意見をコロコロ変えたり、人によって違う態度を取ったりせず、裏表なく「本音」しか言わなければ、「本当にそう思ってるんだな」と、周りが信じてくれるようになる。部下たちも同じように育っているので、たとえ昇格しても、驕らずにそれまでと変わらない立ち居振る舞いをしてくれます。
3.小さな違和感を見逃さない。
20代は15分刻みでアポを入れていたほど、営業職としてたくさんの人に会いました。現在も日々多くの人と接していますが、その中で、会って3分くらいで相手のことがわかるようになったんです。今、何を求めているかがわかる。「元気ないな」と違和感に気づくと、相手も「ちゃんと見てくれている」と安心できるし、その先起こるかもしれないミスを防ぐことにもつながります。
Profile…坊垣佳奈(ぼうがき・かな)
1983年生まれ。新卒で〈サイバーエージェント〉に入社したのち、子会社〈サイバー・バズ〉を立ち上げ、取締役に就任。2013年、30歳で〈マクアケ〉共同創業者、取締役に。金融機関・自治体と共に地方創生も行う。
(Hanako1208号掲載/photo : Satoko Imazu, Kaori Ouchi text : Hazuki Nagamine, Kahoko Nishimura)
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