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豊かな自然を大切に守るニュージーランドへ。エコ先進国のサステナブルな取り組みとは?

Hanako.tokyo / 2022年6月30日 15時0分

豊かな自然を大切に守るニュージーランドへ。エコ先進国のサステナブルな取り組みとは?

ハナコラボ パートナーの中から、SDGsについて知りたい、学びたいと意欲をもった4人が「ハナコラボSDGsレポーターズ」を発足!毎週さまざまなコンテンツをレポートします。第62回は、エディター、ライターとして活躍する大場桃果さんが、環境保全先進国として知られるニュージーランドを訪れました。現地で見つけたサステナブルな取り組みを紹介します。

いざ、ニュージーランドへ!

徹底したコロナ対策を経て、今年5月におよそ2年半ぶりとなる外国人観光客の受け入れを再開したニュージーランド。雄大な自然に囲まれたこの国は、厳しい環境保護規制を行っていることでも知られています。SDGsの達成に深く関わる環境・文化の守り方について探るべく、現地を訪れました。

入国前にまず学びとなったのが、ニュージーランドが発信する、美しい自然を守るための行動指針「ティアキ・プロミス」。“ティアキ”とは先住民マオリの言葉で“人と場所を守る”という意味で、大地を守る者としての責任を担うマオリの理念が込められているそう。ニュージーランド航空の機内安全ビデオでも「ティアキ・プロミス」を紹介する映像が放映されるため、到着前から「自然を壊さない行動をしよう」と心の準備をすることができます。

レストランにも注目!エコフレンドリーホテル〈シャーウッド〉

まずは、ニュージーランドの南島にあるクイーンズタウンへ。立派な山々や湖に囲まれた、観光地として人気を集めるエリアです。中でも私が注目したのは、8年前にオープンした〈シャーウッド〉。レストランやバーを備えた“コミュニティホテル”として地元の方々にも人気の場所で、敷地内のフリースペースで地域のイベントが行われることも多いそう。

まず足を踏み入れると、建物のほとんどにソーラーパネルが取り付けられているのが印象的。もともとモーテルだった場所を活用しているそうで、いくつもの部屋が並ぶ宿泊棟にはその頃の名残りも感じられます。カーペットには釣り網やタイヤ、壁にはワインのコルク…というように、室内の至るところにアップサイクルの素材が使われているのも特徴。何より、おしゃれな内装にテンションが上がります!

部屋にはミニバーの代わりにマイボトルが設置されていて、空のボトルをレストランへ持って行き、そこへ地元産のワインやビールを入れてもらうというシステムになっています。これなら毎日新しいドリンクを用意する必要がないし、宿泊者側としても自由に色々選べて楽しいですね。
シャンプーやハンドソープはできる限り詰め替えで対応し、トイレットペーパーもなくならない限りは交換しないそう。エコ先進国というイメージの強いニュージーランドですが人口が多くないため、実はリサイクル施設はそれほど豊富ではないのだとか。だからこそ、リユースやリデュースに力を入れているのだと実感しました。

敷地の奥へ進むと、オーガニックの畑が見えてきます。なんと、レストランで使用する野菜やハーブの約8割をこの畑で育てているのだとか。「お客さんに“今”を食べてもらうことが重要」というモットーのもと、旬の野菜や地元クイーンズタウンで採れた食材にこだわって料理を提供しています。私はマッシュルームやほうれん草をサンドしたハンバーガーをいただきましたが、ビーツを練り込んだ自家製パンがとても美味しかった…!
また、畑の脇にはコンポストが設置されており、余った食材や生ごみを堆肥として循環させています。目の前には美しい湖と山々があり、“世界一景色の良いコンポスト”と言っても過言じゃないかも?!もちろん、ごみの分別も抜かりありません。こうやってイラストや色でわかりやすく説明されていれば、自然と分別できちゃいますね。

クイーンズタウンの次に訪れたオークランドは、2つの港を中心に発展する都市。最新の商業施設や旬のレストランが立ち並び、ニュージーランドで今人気の食やカルチャーをたっぷり楽しむことができます。

心地よい香りや使い勝手の良さが日本でも人気の「エコストア」

まずは、日本でも多くの人が愛用している「エコストア」のフラッグシップショップへ。オークランドの自社工場で生産された環境に優しい生活用品が揃っていて、日本のショップと同様、洗剤や柔軟剤のリフィル(詰め替え)販売がメインとなっています。フレッシュな香りの石鹸はお土産にもおすすめ!

食材から生活用品まで、すべて量り売りの〈グッドフォー〉

エコストアから歩いて15分ほどの場所にある〈グッドフォー〉は、“プラスチックを100%使わない”をコンセプトに、すべてを量り売りで販売する店。小麦粉やナッツ、ドライフルーツ、シャンプーや洗剤など、食品から日用品まで幅広く取り扱っています。
欲しい商品を見つけたら、持参した瓶や缶、あるいはショップにある紙製の袋に入れ、商品コードをメモしてレジへ持っていくだけ。もし容器を忘れてしまっても、店内にさまざまなサイズの瓶が販売されているので安心です。

コーヒーは「オールプレス・エスプレッソ」や「コーヒースプリーム」など、地元ロースターの豆を中心にラインナップ。さらには、蛇口から出てくるオーガニックのメープルシロップまで!調味料やシロップなどの瓶詰め品はつい余らせてしまいがちですが、これなら必要な分だけ買えるので、フードロス対策としても魅力的ですね。
私はここでおやつのドライデーツを購入したのですが、素材そのものの美味しさと想像以上の安さにびっくり!日本でも少しずつ量り売りのショップが増えてきていますが、「グッドフォー」のようにバラエティ豊かな食材が揃う店が早くできてほしいと願うばかりです。

他にも、些細なところにこんな取り組みが

これまでに紹介した場所以外にも、ニュージーランドで5日間過ごす中で「さすが!」と感じたり、「これならすぐに取り入れられそう」と思うことがたくさんありました。

例えば、ニュージーランド航空の機内で提供されたドリンクカップ。“このカップはプラスチックではなく植物から作られました”と書かれています。植物由来の素材を使用するだけでなく、こうやって目に見える形でデザインされることで、「なぜプラスチックを使わない方がいい?」などと考えを巡らせるきっかけにもなると感じました。

ニュージーランド土産として大人気な「クッキータイム」では、ヴィーガンのクッキーを発見!味は普通のチョコレートクッキーとほとんど変わらず、しっかり甘くて食べごたえばっちり。パッケージには土へ還るバイオプラスチックを使用しているそうです。

プラスチックや紙を使わないための取り組みとして、デポジット制のカップを置いているカフェも多く見かけました。3ドルでカップを購入後、お店へ返却すれば3ドル戻ってくるというもの。「自由に使って、今度返してね」とマグカップを並べる“マグライブラリー”を設置する店も増えているようです。急な外出でマイカップを持っていない時など、こういう選択肢があるとうれしいですね!

以上、『ハナコラボSDGsレポート』初となる海外編、ニュージーランド旅をお届けしました!環境に配慮した取り組みをいくつか体験しましたが、“サステナブル”や“エシカル”といった言葉を前面的にアピールすることなく、どれも当たり前のように行われていたのが印象的。日本に帰ってからも“ティアキ”の心を忘れずに、今回得た学びを早速生活に取り入れたいと思います!

ニュージーランド政府観光局

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