【私のお茶セット。】〈FARO〉シェフパティシエ 加藤峰子さん
Hanako.tokyo / 2022年10月16日 12時12分
お茶をはじめてみようと思う。毎日使うものだから、道具は気軽で、でも飽きないものがいい。茶器に茶葉、合わせるお菓子まで、お茶好きが教えてくれた“MY定番”。
煎茶に里山のハーブをブレンド。 薬草感覚で“味変”を愉しむ。
CGを用いてデザインされた有田焼〈李荘窯〉の茶器でお茶を淹れる加藤さん。「伝統工芸を未来へ繋げていく姿勢に惹かれます」
【PROFILE】
〈FARO〉シェフパティシエ 加藤峰子
かとう・みねこ/銀座のイタリアン〈FARO〉のシェフパティシエ。10代をイタリアで過ごし、2018年帰国。「ゴ・エ・ミヨ2022」でベストパティシエ賞受賞。
朝の仕込み中や新作デザートのアイデアを練る際には必ず緑茶を淹れる、という加藤さん。「日本の緑茶は圧倒的なグリーンノート(=草や緑を思わせる香り)が魅力。草原を歩いているような清々しさで、体にいい成分が浸透してく感覚が好きです」
「日本各地の食材を探す旅が何より楽しい」と加藤さん。煎茶にはレモンバーベナを、ほうじ茶には日本最古の柑橘、奈良の「大和橘」のドライを加えて。体の芯まで浸透する澄んだ味わい…!
嬉野〈副島園〉の茶葉より、右から、上煎茶 皐月80g 1,080円、ほうじ茶50g 750円。
お気に入りの飲み方は、佐賀・嬉うれしの野の茶園〈副島園〉の無農薬栽培の緑茶に、レモンバーベナや在来種の日本ハッカなど、レストランでも使用する奈良の里山のハーブをブレンドすること。茶器は愛用する佐賀・有田焼〈李荘窯〉の白磁のティーセットで。すべて自身で現地を訪ね、その姿勢に共感した作り手のものだ。「1煎目はそのまま、2煎目はハーブ類を加えて“味変”を愉しみます。イタリア生活が長かった私にとって、緑茶は体を浄化して整えてくれるもの。自然療法のような、薬草に近い感覚なのかもしれませんね」
photo : Takahiro Idenoshita, Kunihiro Fukumori,text : Yoko Fujimori, Mako Yamato
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