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旅行気分が味わえる!〈VIRON 渋谷店〉のパリ風モーニング|花井悠希の朝パン日誌

Hanako.tokyo / 2022年10月6日 16時0分

旅行気分が味わえる!〈VIRON 渋谷店〉のパリ風モーニング|花井悠希の朝パン日誌

「朝9時、渋谷集合!」そう聞くと、朝が苦手な私は前日の夜から少しの緊張感が漂うのですが、一つ単語がプラスされるだけで、気分は180度変わります。それは「朝9時に渋谷のVIRON集合」という合言葉。緊張はどこへやら。何を着て出かけようかなあ…旅に行く気分で前のめりのわくわくが始まります。

真っ赤な外観から旅は始まる

真っ赤な外観から階段をのぼり、フランスのエッセンスがあちこちに感じられる店内は、朝9時の渋谷着を乗り越えた、眠気をふっ飛ばす高揚感を与えてくれます。「ヴィロンの朝食」セットをオーダーし、あとは今か今かと“あの”儀式を待つといたしましょう。

〈VIRON〉の朝食といったらこちら!

はちみつやチョコレートクリームも。

来ました!〈VIRON〉の朝といったら、ジャムのオールスター感謝祭(言ってみたかった)。食べ切れる量という概念より、こちらのわくわくを最高潮に盛り上げることに重きを置いてくれているであろう、瓶に入った色とりどりのジャムが何本もトレイに並ぶ様は圧巻。「お好きなだけどうぞ」という、何にも縛られず伸び伸びと己の欲を解放させられる気持ちよさよ。

「セレアル」とお店の代名詞であるバゲット「レトロドール」はセットで付いてきます。

そして、畳み掛けるようにやってきたのは、カゴいっぱいに入ったヴィエノワズリーたち。もうね、きらっきらです。マンガで描かれるようなキラキラした光がパンから放たれているような神々しさ。朝日をも味方につけています。その中から好きなものを選ぶと、テーブルの上のカゴに入れてくれます。お察しの通り、高揚のメモリはあっという間に測定不能なほど振り切りました(危険)。

「セレアル」

近づくだけでとんでもなく香ばしい香り。それは一口頬張っても、噛み始めても、喉を滑り落ちるその瞬間までも絶えず放たれます。単調にならない、何種類かの穀物が入っているからこそ出来上がる複雑な香りは「香ばしい」の一言で片付けるにはもったいないほど。穀物一つ一つが様々な顔を出しながら作り上げて、しっかりした質感の生地に応えるかの如く噛み締めるほどに香りは加速していきます。音楽用語でいえば「クレッシェンド」。だんだん大きく、だんだん強く。

「レトロドール」

〈VIRON〉と言ったら外せないこちら。バッキバキです。一口食べただけでバッキバキにムッキムキに鍛えたマッチョさんが思い浮かぶのは私だけじゃないはず(どうかな)。でもこのバキバキ感こそ「レトロドール」の特徴かと。本場パリのバゲットはこんな感じなんだろうなって思わせてくれる小麦の豊かな味わいと、切れ味鋭いクラストのエッジはこの子の強烈なアンデンティティだと思います。日本の柔らかいパンに馴染みのあるうちの両親に買っていったら、言葉通り“歯が立たなかった”こともありましたね(みなさま気をつけて)。どんなものと合わせても負けないので、たくさんのジャムやプラリネ、はちみつを楽しむのに最高でした。

「プラリネ」

こちらはサックサクです。シャリシャリが際立った表面の砂糖がけや焼かれてパリパリになっているアーモンドがさらに生地のサクサクムードを高めます。内側に閉じ込められたラム酒の効いたアーモンドクリームのほくっとした口当たり、そこから柔らかにほどけていく口溶け。あれ?これはまさにガレット・デ・ロワでは!?

「ブリオッシュシュクレ」

ジャリジャリのバニラシュガーがくせになる。

魅惑の巣窟。

こちらは食べきれずお持ち帰り。持ち帰りOKなのもうれしいですよね。ちなみにこの子、持って帰るの大正解でした。おうちで得意技の(誰でもできる)リベイクをお目見えさせたら、羽が生えたように軽い食感に出会えました。ブリオッシュだものね。ふわんふわんになって、その後は口内でしゅるりと緩みとろりんと柔らかく変化します。溶けていく最中に露わになる香り高い卵の香りとバターのコク。
そこに異質なくらいジャリジャリと主張する表面のバニラシュガーがクセになる。甘すぎるかな?と身構えるほど振りかけられていて、確かに甘いのですが、生地自体は甘さ控えめで軽やかだから不思議とすんなり食べられてしまうのです。恐ろしい子(漫画『ガラスの仮面』より)!そしてこの穴がポイントなのですよ。テストに出ますよ(何の?)。この穴部分、砂糖の巣窟になっております。降り積もる雪のように穴に溜まって溜まって、分厚い層が完成。そこをジャリジャリと踏み入っていくとバニラシュガーのやわらかな甘みが広がって私を捉えて離しません。穴には注意しろと学びましたが(本当?)、パンにもこんなトラップが隠されているなんて知りませんでした。

ゆったりとした時間を約束してくれる店内でいただく、お腹も心も満たされる贅沢な朝食。コーヒーはお代わり自由で、紅茶はポットサービスというのも、パンを目一杯味わう上でうれしいポイント。朝食メニューは他にも「タルティーヌ」という、レトロドールにエシレバターとジャムを塗っていただくメニューもあります。人気なので並ぶことも多いですが、朝の慌ただしい渋谷を抜け出す赤い“どこでもドア”をくぐって、パリムードに包まれる朝パン時間を楽しんでみてくださいね。

過去の連載はこちら


花井悠希の「朝パン日誌」一覧

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