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エシカルな生活の楽しさを伝えられるブランドを目指す〈UKAI Brooklyn〉/エディター・大場桃果

Hanako.tokyo / 2022年10月5日 16時0分

エシカルな生活の楽しさを伝えられるブランドを目指す〈UKAI Brooklyn〉/エディター・大場桃果

ハナコラボ パートナーの中から、SDGsについて知りたい、学びたいと意欲をもった4人が「ハナコラボSDGsレポーターズ」を発足!毎週さまざまなコンテンツをレポートします。第77回は、エディター、ライターとして活躍する大場桃果さんが、ライフスタイルブランド〈UKAI Brooklyn(ウカイブルックリン)〉の代表である鵜飼梨恵さんに話を伺いました。

エシカルなライフスタイルに身を置くためにアメリカへ

鵜飼梨恵さん。



ーー〈UKAI Brooklyn〉は鵜飼さんがニューヨークで暮らしていた頃に立ち上げたブランドだそうですが、渡米するきっかけは何だったのでしょうか。

「もともと環境問題やヴィーガンの食生活に興味があったのですが、2010年代の日本ではまだ『お肉を食べない』と言うと驚かれてしまうような状況でした。ちょうどその頃、旅行で訪れたアメリカで、エシカルなライフスタイルが日常に馴染んでいると実感したんです。『ここに身を置いてみたい!』と感じ、30歳の時に衝動的にニューヨークへ渡りました」。



ーー移住前から環境への関心は高かったんですね。

「自然に囲まれた滋賀県に生まれ、祖父母が育てた野菜と釣った魚を食べて育ったおかげか、豊かな自然を守らなくてはという気持ちは子どもの頃からありました」。



ーー実際にニューヨークで暮らしてみて、どんな発見がありましたか?

「食に限らず、自分の身体に意識を向けている人が多いと感じました。アメリカは日本に比べて医療費が高いからか、みんな自分の健康に責任を持っているような」。



ーーなるほど。そんな中、どのような経緯で自分のブランドを始めたんですか?

「自分の口に入るものはできる限り自分で作った方が安心だなと思い、趣味でお菓子を作っていたんです。ヴィーガンのクッキーやブラウニーをたくさん作って、友達にも配っていたら、そのうち買いたいと言ってくれる人が現れて。カフェに卸売をするようになったのをきっかけに企業化しました」。



ーー現在はお菓子以外の商品も展開していますが、共通するコンセプトは何でしょう。

「“人にも地球にも優しいプロダクト”をテーマに、毎日使うものや、生活に必要なものを中心に作っています。基本的には自分が欲しいものを作っているんですけど(笑)。それをみなさんにも楽しんでもらえたらうれしいですね」。

自分自身も使いたいと思える、楽しいアイテムを



ーーそれぞれの商品について教えてください。まず、石鹸にはどんな特徴が?

「プラスチックの使用を減らすために、ボトル入りのソープではなく固形石鹸にしました。パームオイルの問題にも目を向けてほしくて、パッケージに『パームオイルフリー』と明記しています。これが目に入ることで『なぜパームオイルがダメなの?』って考えてもらえるのではないかと期待して」。



ーー詳しく調べてみるきっかけになりますね。

「ボディスプレーは100%ナチュラル成分なので小さなお子さんから大人まで安心して使ってもらえます。ボトルはリサイクルしやすいアルミ製です」。

「ハーブティーは、オーガニックハーブを使った3種類。ティーバッグに生分解性の素材を使っているので、このままコンポストへ入れてもらえば、土に還ります」。



ーーオーガニックのハーブティーはよく見かけますが、ティーバッグのことまで考えたことはなかったかも…。たしかに、ゴミのことを考えると生分解性の方が安心ですね。

「現在商品化に向けて開発中なのが、レトルトのパスタソースです。防腐剤や着色料などを一切使用せず、ヴィーガンでグルテンフリーの仕様です」。



ーーすごい!ヴィーガンのはずなのに、チーズっぽい味がする…!

「アメリカのソウルフードであるマカロニ&チーズをイメージして作りました。湯煎で温めて、茹でたパスタにあえるだけですぐに食べられます。最近はグルテンフリーのパスタもおいしいものがたくさんあるので、一緒に楽しんでいただけると思います。」。



ーーパッケージ入りのクッキーもあるんですね。

「こちらのクッキーもヴィーガンかつグルテンフリーです。袋に入れないとすぐに賞味期限を迎えてしまうので、廃棄を避けるためにも、まずは包装したクッキーから販売を始めました。ゆくゆくは生分解性のパッケージに変えられたらと探しているところです。ちゃんと密閉していないと美味しい状態で小売りができなかったり、どうしてもプラスチック製のものに頼らないといけない部分もあるんですよね…」。



ーー素朴な味わいで飽きずに食べられそうです。

「ヴィーガンのお菓子はまだまだ珍しいから初めはそれほど売れないかもしれませんが、長期的な目で見て、ブランドのファンが増えたらうれしいです。まずは、こういうお菓子が販売されているのを知ってもらうことが大切かなって。ヴィーガンというライフスタイルを無理におすすめする気はなくて、いくつかの選択肢の一つとして提案したいんです」。



ーーそうですね。完全にヴィーガンの生活に切り替えるのははちょっと…って人でも、いつものおやつにこのクッキーを取り入れてみたりして。

「世界中の人が週に1回お肉を食べない日を作るだけでも大きな変化になると思いますし、まずは『なぜヴィーガン?』って考えてみてもらうことが第一歩だと思っています」。

環境に配慮した生活は“面倒”ではなく“気持ちいい”と伝えたい



ーー8月からはお菓子作りのワークショップも始めたそうですね。

「ヴィーガン&グルテンフリーのクッキーを作るイベントを定期的に開催する予定です。おうちでも楽しんでもらえるよう、できる限り少ない材料で簡単に作れるレシピを考えました」。



ーー自分で作れるようになれば、“特別なもの”ではなく日常的に食べられるからいいですね。

「ヴィーガンと聞くと“難しいもの”や“面倒臭いもの”と捉える方も多いと思うので、そういうイメージを払拭できたらと思っています。自然と人に優しいライフスタイルを送るのは決して大変ではなく、楽しくて気持ちいいことだって思ってもらえるようなブランドに育てていけたらと思っています」。

〈UKAI Brooklyn〉

http://ukaibrooklyn.com
https://www.instagram.com/ukaibrooklyn/

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