令和のゴルフはこんなに変わった！”GOLF NEW NORMAL”とは？

「おじさんのスポーツ」「お金がかかる」というイメージは過去のもの。ゴルフを取り巻く環境は、この20年で大きく変化しています。 ドレスコードからプレースタイルまで、“ゴルフの今”をご紹介。

〈LESSON〉自分に合ったコーチは、YouTubeで見つける。

上達への近道は、“その道のプロ”に習うこと。そこは昔と変わらないけれど、“その道のプロ”は動画で探す、というのが今の潮流。「初心者　ゴルフ」とYouTubeで検索してみれば、わかりやすいテロップ付きで基本のスイングを教えてくれるコンテンツはたくさん。

【Check!】杉山美帆の美スイングゴルフ
ドライバーの飛距離を競う大会で優勝経験を持つ“ドラコンプロ”のYouTubeチャンネル。美しいスイングのコツを丁寧に解説。

〈DX〉デジタルネイティブ世代には、 特化型アプリやソフトが味方に。

ゴルフに特化したスマホアプリが次々ローンチ。紙に手書きしていたスコアカードは、データ入力によってペーパーレス化が進行中。また、キャディさん頼みだったコースガイドもGPS機能が進化し、残りの距離やコースレイアウトを教えてくれるガジェットも登場。

【Check!】1人予約ランド
1人同士の組み合わせプレーを可能にした日本最大級のゴルフ予約サービス。プレー日、コース、スタート時間を好きに選べて便利。

〈DRESS CODE〉ファッションを楽しめることもブームを後押し。

昨年だけで100を超えるゴルフアパレルが新たにデビュー。特に、これまでなかったストリートの香りをまとったアイテムは、若い世代を中心に大ブレイク。襟付き、デニムNGといった最低限のルールさえ守れば、あとは自由というカジュアルなコースも増加中。

【Check!】TANGRAM
昨年ローンチした、熊谷隆志氏のプロデュースで話題のブランド。オンラインでの発売日には、数秒でソールドアウトするアイテムも。

〈COURSE〉ゴルフ＋αを備えた“エンジョイ”コース増加中。

ゴルフは何もガチガチのアスリートスポーツってわけでもない。ペット同伴可、Tシャツ＆短パンOK、BBQ施設併設からナイターゴルフにセグウェイまで…。気負わず、ちょっと“お試し”的にのぞいてみるなら、エンターテインメント性に富んだコースをぜひ。

【Check!】アジア取手カントリー倶楽部
日本では数少ないセグウェイでのラウンドができる茨城県取手市のコース。スタート前に簡単な講習を受けるだけ、という気軽さも。

〈GEAR〉初心者用のハーフセットは品切れが続くほど大ヒット！

ゴルフはMAX14本のクラブを使ってプレーするスポーツ。とはいえ最初は、ドライバー、7番アイアン、SW、パターの4本があれば十分。レンタルクラブを用意しているコースやハーフセットを売り出しているメーカーもあり、昔より初期費用はぐっと安く済む！

【Check!】クラぶら
月額3,058円で、練習場でクラブが使い放題になる女性限定のサブスク＆レンタルサービス。人気の〈PING〉の最新クラブを利用できる。

〈CAR〉電車やシェアカーをうまく使えば、マイカーはなくてもOK。

「足がないから、ゴルフは無理」と思っているなら、それは大きな勘違い。最寄り駅まで送迎バスがあるコースも多く、また近年はシェアカーを利用して訪れる人も。電車は渋滞知らずだし、シェアカーは仲間と割れば低コスト。マイカーがなくてもゴルフは行ける！

【Check!】四街道ゴルフ倶楽部
“日本一女性にやさしいコース”がコンセプトのコース。最寄り駅のJR四街道駅からは送迎バスで約10分、車でも都心から約50分。

〈SNS〉Instagramの「＃ゴルフ女子」投稿数は約300万件！

女性ゴルファーの増加に大きく貢献しているSNS。思い思いのファッションに身を包み、自然の中でプレーする様子に背中を押され、「私もやってみたい！」と始める人も多数。また、SNSでの相互フォローをきっかけに、ゴルフ友達へと発展するケースも（！）。

【Check!】@toshimi_1002
フォロワー数7万人を超えるゴルフ女子インスタグラマー。ファッションからギア、美容まで、ゴルフを軸にリアルな情報を発信中。

Navigator…経済評論家・中央大学ビジネススクール客員教授　勝間和代

かつま・かずよ／ベストスコアは79。著書に『120の腕前な のに80台で回る 頭だけで100を切るゴルフ』（角川書店）ほか。自身のYouTubeチャンネルでもゴルフを取り上げている。

illustration : Mizmaru Kawahara text & edit : Yoshie Chokki