今年オープンした、赤坂のカフェ〈JAIME茶屋〉へ。木村ミサ、最後の日本茶愛を語る！

みなさまこんにちは。木村ミサです。もうすっかり本格的な冬。毎朝70度くらいで淹れた煎茶をいただくのが日々のルーティンにしている私ですが、最近は金沢旅行で購入した「加賀棒茶」を熱々で飲むのにはまっています。そろそろマイボトルの中身もホットに切り替えよう。今回は、落ち着きを噛み締めながらゆったりといただける、そんな1杯をご紹介します。

赤坂駅から少し歩いた場所にある〈JAIME茶屋〉は、今年6月にカフェ〈JAIME〉の姉妹店としてオープン。京都の味を東京で、そして〈JAIME茶屋〉風にアレンジしたお茶の提案をしている日本茶カフェです。入り口の大きな提灯と赤い和傘が粋で目を引きます。

中に入ると、高級感とカジュアルさが融合した店内で意外に入りやすい。自分へのご褒美に、近所の方やOLさんたちはランチ後にふらっと訪れたりと、様々なシーンで行きやすいお店が生活圏にあるのはとってもいいですよね。そんな〈JAIME茶屋〉では、京都・宇治和束の茶舗〈圓通（えんつう）〉の煎茶やお抹茶が楽しめます。

【本日の1杯目】「煎茶　京都 宇治和束 圓通」

「煎茶　京都 宇治和束 圓通」760円

〈JAIME茶屋〉では、抹茶、煎茶、ほうじ茶、和紅茶から、抹茶ラテや宇治抹茶レモネードなどラインナップが豊富。私は煎茶をいただきます。こちらは直接、京都へ足を運び選んだ、こだわりの煎茶です。

お茶をおいしく淹れるために、茶釡から鉄分を含んだ丸みのあるお湯を注ぎます。香りが華やかなのが印象的。渋みが少なく甘みが強く引き立っていて、私のどんぴしゃなタイプでした。飲みやすいので、これは朝茶のラインナップに迎え入れたくなるような味。ほんのりとした渋みも心地良いくらいに感じられて、お茶のいいところが最後の余韻までこの湯呑いっぱいに楽しめる、贅沢な1杯です。

【本日の2杯目】「和紅茶さやまかおりのフルーツティー」

「和紅茶さやまかおりのフルーツティー」780円

お次は豊富なアレンジティーの中から「和紅茶さやまかおりのフルーツティー」をチョイス。 宮崎県産「さやまかおり」を使用し、特製のゆずのシロップと一緒に淹れます。和紅茶は優しいイメージなので、柚子と一緒にいただくのはこの季節にぴったりなのではないかと期待が膨らみます。

茶葉のフルーティーでほんのり青みのある香りと、シロップの香りが先程の煎茶とは違った華やかさを演出。いただいてみると、すっと優しい温かさがのどを通り、癒やしを包み込んでくれるような印象です。季節の変わり目で体を労りたいこの時期に絶対飲みたくなっちゃいますね。柔らかいイメージの和紅茶に柚子のさっぱりした甘みがちょうど良くて、これも本当に好みな味です。

【本日の甘味】「宇治焙じ茶のテリーヌ 濃茶ソース付き」

「宇治焙じ茶のテリーヌ 濃茶ソース付き」1,300円

最近、テリーヌに目がない私。最後は焙じ茶のテリーヌをいただきましょう。こちらも〈圓通〉の茶葉を使用した、宇治を感じられるスイーツ。ミルクアイスと濃茶ソースをかけて味わいます。

〈JAIME茶屋〉は茶器などにもこだわりを感じます。この茶碗もころっとしたフォルムで美しい...！濃厚な焙じ茶が口いっぱいに広がります。テリーヌの食感と口に溶けて広がる感じがたまりません。ミルクアイスと濃茶ソースを一緒にいただくと、その濃厚さがさっぱりに変換します。この“さっぱり”と“濃厚”を交互に食べるのが好き。ここはたくさんの日本茶スイーツがあるけれど、迷ったらぜひ焙じ茶テリーヌをおすすめします。

様々なこだわりがぎゅっと詰まった〈JAIME茶屋〉は、店内のどこを切り取っても粋が似合う。そんな場所で、今度は何をいただこう、スイーツはどれにしよう…と、網羅したくなるくらい魅力があふれる場所です。ぜひ、自分への贅沢時間に訪れてみてください。

連載「本日の至福、このお茶一杯より。」は、今回で最終回です

3年以上もの長い間、お茶の魅力をお届けできるなんて、始まった当初は思ってもみませんでしたが、みなさまのおかげで私もお茶のもつ魅力にのめり込むことができました。ありがとうございます！この連載を通して、もっとお茶を手軽に、そして自分へのご褒美の1杯として好きになっていただけたらうれしいです。街でお茶したいなあ、と思ったときの参考になってくれたらいいな、という思いを込めて。これからも変わらずお茶に魅せられ発信していくので、きっとまたどこかで会いましょう。それでは本日の一杯、召し上がれ！

〈JAIME茶屋〉

東京都港区赤坂3-11-15
03-5544-9969
11:30〜19:00（LO18:00）
　※月曜のみ18:00までの営業。
水休

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