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銀座〈STARBAR〉の吉田達也さん〜児島麻理子の「TOKYO、会いに行きたいバーテンダー」〜

Hanako.tokyo / 2022年12月12日 16時0分

銀座〈STARBAR〉の吉田達也さん〜児島麻理子の「TOKYO、会いに行きたいバーテンダー」〜

お酒業界での広報歴12年!児島麻理子が、実力派のバーテンダーをご紹介します。第51回目の登場は、銀座〈STARBAR(スタア・バー)〉の吉田達也さん。銀座でキャリアをスタートし、銀座で育ったサラブレッドです。

本日のバーテンダーは…吉田達也さん

吉田達也
バーテンダー歴:11年
生年月日:1989年2月20日
星座:魚座
血液型:B型
趣味:特にないです。

「趣味ってないんですよね。岸からは「バーテンダーは生活が仕事になるよ」と聞いていたのですが、まさにそうなっているなと思います」。
さらりと出たのは銀座のレジェンドバーテンダーであり、世界的なバーテンダーの大会「IBA 世界カクテルコンクール」で優勝した経歴を持つ岸久さんのお名前。吉田さんが勤める〈STARBAR〉のオーナーです。
〈STARBAR〉からキャリアをスタートした吉田さんは、日本のオーセンティックバーの中心を生きてきたバーテンダー。勤務初月から印象的な出来事は起こります。

「実はこちらに入ったのが、2011年3月1日だったんです。10日後に震災が起きてしまって。世の中は混乱しているし、人々の気持ちも暗くなってしまっている。でも“バーは暗い時こそ、灯りをつけたほうがいい”という会話をバーテンダー同士でしたと岸から聞いたんです。それはバーの心構えとして鮮烈に覚えている経験ですね」。
側からみると銀座のサラブレットとして華々しく活躍している吉田さんですが、若くして銀座の名店で働く重責もまた感じてきました。そこを乗り越えられたのは、人との縁だと語ります。

「〈PENTHOUSE GARDEN〉の髙橋バーテンダーも同期ですし、銀座の若手たちで切磋琢磨できたのがすごくよかったですね。バーテンダーって人との縁に支えられているところがあって。不思議なんですが、すごく辛い時とかに常連のお客さんが「最近がんばってるね」とぽんと言ってくれたりするんです。そんなことが積み重なって今までやってこれてるんですよね」。
吉田さんには縁から生まれたカクテルも。某ジンメーカーの大会で優秀な成績を収め、副賞として行ったロンドンで飲んだカクテルにインスピレーションをもらって生み出したカクテルがありました。気に入っていたけれど名前がないままでいたところ、ロンドンで一緒にそのバーを訪れたバーテンダーがある日突然〈STARBAR〉に現れます。

「あの時の体験から生まれたカクテルがあるんだよ、と出したんです。ただ名前はまだ無くてと話したら、じゃあ今つけようと。彼は自分と歩いたハイドパークの景色をカクテルから思い浮かべてくれて「ハイドパークカクテルにしよう」となったんです。オリジナルカクテルは普段はひとりで作ることが多いですが、これは人との縁から作られたカクテルということで印象的ですね」。
そうしたオリジナルカクテルがある一方で、吉田さんが大切にしているのは、銀座のオーセンティックバーで働くからこそのクラシックカクテルです。どんなバーでも頼めるけれど、それぞれに味わいが違うこともあるクラシックカクテル。その差を楽しむことこそがバーに通うひとつの楽しみであると語ります。

「カクテルって自分で作っても、日によって少しだけ味の違いを感じることもあるんです。なんで違うんだろう、気温かな、自分の体調かなとか、そういうことを考えながら、自分のカクテルを作っています。野球選手のイチローさんが以前、自分に才能があるとすれば、毎日同じことを飽きずに続けられる才能だと思うと語っていたんです。比べるのはおこがましいですが、自分も続けていくことで、カクテルを追求していきたいですね」。
続けることこそ才能。バー訪問をこれからもぜひみなさんに続けて楽しんでもらえますように。

透明氷の作り方!ブロックから氷を小分けにした後、3つの温度帯の冷凍庫に保管。

液体をいれると見えなくなっていく純度100%の“ニンジャ氷”。

氷を確認できるのは上から見たときだけ。

ハナコラボからの質問 Q.「1人でバーに行ったときはどんな過ごし方をするといいでしょう?」

A.「1人でいらっしゃるお客様で携帯も見ることもなく、カクテルを楽しまれている方がいるのですが、1人の時間を楽しめている方は男性でも女性でもかっこいいなあと思います」。

このお店のこの一杯「ジントニック」

「ジントニック」2,100円

スタアバーの名物である”ニンジャ氷”とも呼ばれる透明氷を使用したジントニック。氷の仕込みにかかる時間は3日間!オーセンティックバーならではのこだわりを感じる1杯。

この店のこの一皿「チーズ」

「チーズ」500円

オーダーすると、フリル状に削りだして提供してもらえるテト・ド・モワンヌ。単品、または3種(1,500円)、5種(2,400円)の盛り合わせで提供。濃厚な味わいがお酒と好相性。

吉田さんのいるお店はここ

〈STARBAR〉の看板が掲げられた入り口から地下へ。ガラスがはめられた扉から柔らかな灯りが出迎えてくれる。磨き上げられたカウンターや重厚な店内は、まさにオーセンティックバー。奥には小ぶりな丸テーブルが置かれたソファー席も用意されている。

東京都中央区銀座1-5-13 MODERNS GINZA B1F
03-3535-8005
17:00〜23:00
月休
 ※状況に応じて営業時間が変更になります。

【本日の一言】
オーセンティックバーでクラシックカクテルの楽しみを!

児島麻理子 ライター、PRコンサルタント

東京在住。出版社を経て、2008年より洋酒メーカーで広報を担当。現在は独立し、飲食・ライフスタイルの分野でライター、PRコンサルタントとして活動。趣味はアートとバーを楽しむこと。これまでに世界7ヶ国以上の蒸留所やバーをめぐる。

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