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茅ヶ崎〈Yummy bake〉の池田穂・唯さんへ会いに/第52回 なかしましほの散歩のレシピ

Hanako.tokyo / 2022年12月14日 12時0分

茅ヶ崎〈Yummy bake〉の池田穂・唯さんへ会いに/第52回 なかしましほの散歩のレシピ

料理家・なかしましほさんが、気になるお店とその方に会いに行く本誌連載「散歩のレシピ」。今回は茅ヶ崎にある〈Yummy bake〉へ訪れました。

鎌倉のパン屋さんなどを担当した事務所が店舗を設計。店頭のベンチが印象的。

鎌倉よりもさらに海の空気が感じられる街、茅ヶ崎。都心から東海道線で一本、あっという間に到着です。駅から桜道をしばらく歩いたところに、ナチュラルな木の外観が目をひく焼菓子屋さん、〈Yummy bake〉があります。オープンは2021年10月。以前は会社勤めをしていた池田穂さんと、いろんなお菓子屋さんで経験を積んだ妻の唯さんが始めました。

クリームなしの「ポップオーバー」プレーン130円。

人気のメニューは「ポップオーバー」。シュークリームの皮によく似た、アメリカ生まれのクイックブレッドです。新鮮な卵、小麦粉、発酵バターを使用した水分たっぷりの生地を高温で焼き上げていて中は空洞、外側の生地は香ばしくもちもちの食感。スープなど食事とともに食べたり、ジャムと食べることが多いポップオーバーは、自分で作ることはあってもなかなか外で見かけることはないお菓子なので、お店に行くのがとても楽しみでした。
店内は、ポップオーバーだけでなく、クッキーやフレッシュなケーキなど二十数種類のお菓子が並びます。唯さんの故郷である長野の食材を使ったものも多く、この時期は真っ赤なりんご「秋映(アキバエ)」や栗を使ったケーキのほか、レモンを使ったビクトリアンケーキなど、季節感のある焼菓子を楽しめます。

シュークリームの皮のようなイメージ。フレッシュさが大切。カスタード310円は注文を受けてからカスタードクリームを注入する。

看板メニューのポップオーバーは、シンプルな皮だけのプレーンと、カスタードクリーム入りの2種類を用意。自家製のカスタードをその場で詰めてくれるので、外はさくさくのまま、一口かじるとたっぷりのカスタードが。今思い出しても、すぐに買いに行きたくなるほどです。〈foodmood〉のスタッフへのお土産にプレーンをたくさん買い、スタッフが炊いてくれたカスタードを好きなだけ詰めて食べるのも、また至福のひとときでした。

ご近所さんに愛される街の焼菓子屋さん、自分の街にもあるといいな、きっとみなさんそう思うはずです。
有名なしらす屋さんにクラフトビール屋さん、餃子屋さんなど、気になるお店がたくさんある茅ヶ崎。次回はもっとゆっくり散歩してみたいです。

かわいらしさが詰まった店内。

栗をあしらったお菓子やジンジャークッキーなど、季節を意識した焼菓子が並ぶカウンター。朝8時オープンという早い時間からでも、ほぼ揃っている。

いよいよ季節到来のレモンは小田原から。「小田原は柑橘類が豊富なんです」と穂さん。真っ赤なりんごは長野から。「出身が長野なので、故郷のものを使いたいです」と唯さん。

クリスマスを意識した飾り付けは夫の穂さんが担当する。同時にコーヒーなどの飲料も夫が作る。ケーキはガラス張りのアトリエで作られていて、狭いけれど効率的だ。

シャインマスカットを使った生ケーキなど数種を用意。季節のショート500円は、食べやすいようにカップに入れて提供。季節で素材が替わるので、地元の人が楽しみにしている。

長野市善光寺に向かう中央通り沿いにお店がある〈FORET COFFEE〉さんにお願いした、Yummybake BLEND(150g)1,300円。お店で提供するコーヒーも同様だ。

かわいらしい帽子を被ったキャラクターは、茅ヶ崎のシンボル「えぼし岩」をあしらったもの。看板やシール、はたまたフロアのコンクリートなどにもあしらわれ、神出鬼没。

今回訪れたのは、茅ヶ崎〈Yummy bake〉



〈Yummy bake〉/ヤミーベイク
住所:神奈川県茅ヶ崎市ひばりが丘2-1 シェルボ茅ヶ崎102│地図
TEL:0467-73-8419
営業時間:8:00〜17:00
定休日:水曜
席数:6席
店内ではコーヒーなどの飲み物とスイーツを食べることができる。ショートケーキなどの生菓子もあり。

Text なかしましほ

出版社勤務の後、ベトナム料理店などを経て料理家に。2006年に〈foodmood〉をオープン。体によい素材のお菓子が評判に。著書に『たのしいあんこの本』(主婦と生活社)が。

Photo 長野陽一

ながの・よういち/日本の島を撮り続ける写真家。書籍、広告、CMでも活躍。独特の世界観の料理写真にはファンが多い。食べ物をまとめた本として『長野陽一の美味しいポートレイト』がある。

No. 1215

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