世界初の美術館サウナが誕生。サウナ大国・フィンランドで巡る、注目ローカルサウナ5軒
Hanako.tokyo / 2022年12月15日 18時30分
ここ数年のサウナブームによって再注目されている、世界一のサウナ国・フィンランド。人口550万人に対してサウナは300万個もあるといわれており、ホテルの客室や観覧車、ハンバーガーショップにまでサウナが設置されていてる。今回は首都ヘルシンキから日帰りでも行ける、ローカルから大人気の公共サウナや話題の最新サウナスポットをご紹介。
世界初の美術館サウナ〈Art Sauna at Serlachius Museum at Göstä〉
サウナ施設の中には、たくさんのデザインインテリアが展示されている。
サウナの後は、桟橋から湖へ飛び込んでクールダウン。
ヘルシンキやタンペレから日帰りの旅先として人気の街、Mantta(マンッタ)。豊かな自然だけではなく、芸術が盛んな街としてアーティストやアート好きな観光客から注目が集めているエリアだ。
かつてこの街に製紙工場を作り財を得たセーラキウス一族が、芸術家たちの支援をしながら多くの作品をコレクションし、私設美術館である〈 Serlachius Museum〉を立ち上げた。そして、2022年6月、その美術館の敷地内にサウナが誕生し、世界初の”アートサウナ”として話題を呼んでいる。
ラウンド型のサウナ。窓からは湖が一望できる。
まるでアートのようなシャワールーム。
ラウンジにはダイニングスペースや、暖炉やソファーなどの寛げるスペースも。
ラウンド型のデザインサウナは、低温でじっくりと温まることができて心地がいい。セルフロウリュウの蒸気と木の香り、そして窓から見える湖畔の景色で、五感すべてで癒される唯一無二のサウナ体験ができる。また、完全予約制のサウナ施設には広いラウンジが併設されており、贅沢なプライベート空間で食事やドリンクも楽しめる。
さらに、美術館内に併設されたレストランでもランチやディナーが堪能できる。美術館、アート、サウナで1日まるっと満喫できるホットスポットだ。
電車やバスであれば、フィンランド第二の都市タンペレを経由していくのが便利。
https://serlachius.fi/en/
ローカルに人気の公衆サウナ〈ラウハニエミ・サウナ〉
バカンスシーズンの夏は、特に大人気のスポット。
サウナは2種類あり、どちらも広々としている。
ヘルシンキから電車で2時間、フィンランド第二の都市タンペレは「サウナキャピタル」と呼ばれており、フィンランド最古の公共サウナから最新のサウナ施設まで多く存在している。
なかでもローカルに大人気のサウナといえば、1957年にオープンした〈ラウハニエミ・サウナ〉だ。森と湖に囲まれた大自然の中にある公衆サウナで、夏から冬まで一年中楽しむことができる。
子どもから大人まで、ローカルも通う人気スポット。
お尻に敷くシートは木製のもの。水で流してから戻すのがマナー。
ロッカーはスマホやお財布が入るくらいの小さいサイズ感。最小限の荷物で行くのがおすすめ。
到着後、さっそく更衣室に向かい着替えを済ます。シャワールームで軽く体を流し、いざサウナ室に入っていくと、左右3段あるスペースには夏休み中の子どもから常連らしい大人でほぼ満席の賑わいだった。
冬は寒中水泳も可能。いつか冬の湖もチャレンジしてみたい。
日本でサウナといえば水風呂だが、フィンランドではほとんどが湖か海。〈ラウハニエミ・サウナ〉には飛び込み用のジャンピング台が設置されていて、勇気ある者たちが華麗にダイブしていくのを眺めるのも楽しみのひとつだ。
https://rauhaniemi.net/en/
スモークサウナも体験できるサウナレストラン〈Kuuma〉
サウナ用の薪が並ぶフォトジェニックスポット。
2018年にタンペレにオープンしたデザインサウナ〈Kuuma〉は、レストランも併設された注目の最新スポット。タンペレ中心部からも徒歩15分圏内で、ショッピングの合間にも気軽に立ち寄れるくらいアクセスがいいのも魅力的だ。
川とダイレクトに繋がっているプールエリア。
フィンランドに行ったら一度は体験したいスモークサウナ。
〈Kuuma〉はフィンランド式の薪で温めるサウナと、クラシカルなスモークサウナの2種類が楽しめる。サウナの後は、川の上に浮かぶように作られたプールに入ったり、テーブル席でお酒を飲みながら過ごす人たちも。洗練されたモダンなデザインは、公共サウナとは違った空気感を楽しめる。
併設しているレストランでは本格的な料理が楽しめる。
人気メニューはボリューミーなハンバーガー。
2階にはルーフトップバーも併設されている。
併設しているモダンレストランには1階、2階ともに開放的なテラスのオープンエリアがあり、地元の食材を使った北欧らしいメニューやローカルのクラフトビールとともに、夜も日が長いフィンランドの夏を楽しむ人で賑わっていた。
https://saunaravintolakuuma.fi/
スタジアムが見渡せるサウナ&レストラン〈Presicope〉
屋上には広々としたテラススペースがある。
スタジアムではスポーツ大会やコンサートが開催される。
タンペレ中心部にある大型商業施設〈RATINA〉の最上階にある〈Periscope〉は、レストランとサウナが楽しめる最新スポット。サウナがある屋上からはタンペレ・スタジアムが見渡せ、テラススペースはDJブースの音楽で盛り上がっているエンタメ感満載の空間だ。
サウナは予約制で利用でき、グループにぴったりなラウンジ付きのラグジュアリーな空間もある。森や湖など自然に囲まれた公共サウナとはまた違った雰囲気を味わうことができる。
さらに、ルーフトップとレストランも併設されており、フィンランドのグルメやクラフトビールを楽しめる。タンペレ中心部のおしゃれなショッピングエリアでサウナも楽しめるとは、さすがサウナ大国である。
https://www.ravintolaperiscope.fi/?lang=en
ホテルの客室で24時間サウナを楽しめる〈Lapland hotel arena〉
2021年タンペレ駅から徒歩圏内にオープンした〈Lapland hotel arena〉は、北極圏のラップランドをモチーフにデザインされたホテル。屋上には宿泊者専用の共有サウナがあり、タンペレの街を一望できる。
サウナは1〜2名で楽しめる広さ。
グッズも充実。セルフロウリュウもできる。
このホテルの目玉はなんといっても、サウナ付きの客室だ。サウナが付いている客室は70室あり、もちろん宿泊中であれば24時間、何度でも、好きな時間にサウナを楽しめる。
中心部のショッピングエリアや、人気観光スポットの「ムーミンミュージアム」は徒歩10分とアクセス抜群。観光メインでサウナ施設に行く時間がない人も、ここに泊まれば気軽にサウナが楽しむことができる。
https://www.laplandhotels.com
ローカルを楽しむ、フィンランドの旅。
東京からフィンエア直行便でヘルシンキ・ヴェンター国際空港まで約12時間。ヘルシンキから電車でアクセスしやすいフィンランド第二の都市タンペレなど、日帰りや週末旅に人気のエリアも要チェック。
Visit Finland ホームページ:https://www.visitfinland.com/ja/
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