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カーボンニュートラルをゼロに!〈Allbirds〉が、世界に向けた取り組み|〈Krossing inc.〉CEO・KIKI

Hanako.tokyo / 2022年12月30日 16時0分

カーボンニュートラルをゼロに!〈Allbirds〉が、世界に向けた取り組み|〈Krossing inc.〉CEO・KIKI

ハナコラボ パートナーの中から、SDGsについて知りたい、学びたいと意欲をもった人が「ハナコラボSDGsレポーターズ」を発足!毎週さまざまなコンテンツをレポートします。今回は、マーケティング・PR会社〈Krossing〉CEOとして活躍するKIKIさんが、スニーカーを中心としたアパレルを展開する〈Allbirds(オールバーズ)合同会社〉のマネージングダイレクター・片岡正宏さんに話を伺いました。

米タイム誌にて「世界で最も快適な靴」に選ばれた〈Allbirds〉の靴。快適なのはもちろん、サステナビリティへの取り組みがすごいんです!さらに、全ての商品が洗濯機で丸洗い可能。今回は、〈Allbirds合同会社〉のマネージングダイレクター・片岡正宏さんにお話を伺いました。

サステナブルな世界をつくるカンパニー

(左)〈Allbirds合同会社〉のマネージングダイレクター・片岡正宏さん。

女性1番人気の「ツリーブリーザー」。



ーー片岡さん、本日はありがとうございます!私自身も〈Allbirds〉のファンで、本日も着用しています、本当に履き心地がいいですよね。

「ありがとうございます。〈Allbirds〉の靴を履くと他の靴が履けなくなるとよく言われます(笑)。私たち〈Allbirds〉の特徴は、【1】履き心地の良さ。【2】ミニマルでどのような服装、場面にもフィットするシンプルなデザイン。【3】環境、地球に優しいこと、の3つです」。



ーー快適で、デザインも良くて、地球環境に優しいって最高ですね。

「私たちにとって、気候変動は人類の未来を左右する問題だと捉えています。そのために、まず2019年にカーボンニュートラルを達成しました。『カーボンニュートラル』とは、温室効果ガスの企業の取組による排出量を、100排出したら100吸収し、“ゼロ”にするということです。2025年には50%減、2030年には企業活動におけるカーボン排出を限りなくゼロにすることを目標として現時点で計画通り進行中です。その取り組みは多岐に渡ります。例えば、マテリアル自体を見直してカーボンネガティブにすること。ロジスティックやサプライチェーン、工場、エネルギーや輸送方法の見直し。植林活動。スタッフの出張等の企業活動でも、少しでも二酸化炭素排出量が少なくなるよう細かいところも工夫をしています」。

「店頭での取り組みでいうと、紙は再生ダンボールを使用。靴をご購入いただいたら、ショッピングバッグは使わずに、シューズケースにそのまま予備として使える靴紐を通してお持ち帰りいただくスタイルです。お客様の多くはそのまま履いて帰られる方も多いです。紙のレシートも発行していません。
私たちはうまくいっていないことも全て世の中に公開しています。地球規模の問題に取り組んでいるので、情報や取り組みの成功や失敗を独占的にするのではなく、オープンソースにすることに意義があります」。

木のぬくもりがあふれる〈Allbirds〉丸の内店。



ーー素晴らしいですね。知れば知るほど〈Allbirds〉のファンになります!今後、ブランドとしての展望はなんでしょうか?

「私たちにとって、〈Allbirds〉は靴のブランドではなく『ライフスタイルイノベーター』。一人、一人のお客様の生活シーンに合うミニマルさと快適性を兼ね備えたプロダクトをこれからも提供していきます。
その中で、靴だけでなくアパレルも強化していきます。トレーニングウェアはもちろん、アウトドアシーン、ウィンターシーズン、ハイキング、山登りなど、自然と密接に関わりながら日常の中でお客様サポートしていきたいですね」。



ーー最近の〈Allbirds〉はスポーツ、フィットネス向けの商品が増えているように思いました。

「そうですね。世の中のニーズや動向に合わせていたら自然と増えています。コロナの影響で運動不足に悩まされる人が増え、ランニング、ジョギングの総人口数がこれまでで1番増加。それに合わせて、ランニング・ジョギングの商品も増やしています。
また、2020年までは日本人の3割り程度しかSDGsに興味を持つ人はいませんでした。現在は、SDGs、サステナブルへの興味、ジェンダー、健康志向な方が増えました」。

靴に記載されたカーボンフットプリントの数値。

アパレルに記載されたカーボンフットプリントの数値。



ーー私たちハナコラボのSDGsコラムも2020年から始まっています。〈Allbirds〉はシューズのマテリアルもサステナブルなんですよね。それについても教えていただけますか?

「もちろんです。まず、それぞれのカーボンフットプリント量を、全てのプロダクトに記載しています」。



ーーこの数字にそんな意味があったんですね!知りませんでした。

「ツリー」シリーズ。

「そうなんです。例えばこの『ツリー』というシューズシリーズのアッパーは、南アフリカ産のユーカリの木を使っています。ユーカリの木は灌漑設備や化学肥料が必要なく、雨水ですくすく育ちます。そして光合成を通じて二酸化炭素を吸収し、酸素を放出します。このアッパーは通気性、快適性が高いので特に夏におすすめです」。

「ウール」シリーズ。

「次に『ウール』シリーズは動物愛護の観点から、大切に育てられた最高品質の『ZQメリノウール』というひつじの毛を使っています。メリノウールは、人間の髪の毛の約1/5の細さという繊細さでストレッチ性、通気性、防臭性、保温性に優れています。
アウトソールはブラジル産サトウキビで作っています。サトウキビも植物ですから、光合成で成長します。二酸化炭素を吸収し、酸素を放出。サトウキビから靴底を工場で製造する際には、どうしても二酸化炭素を排出してしまいます。サトウキビが吸収する二酸化炭素量と、製造の際に排出する量を比較すると、排出量の方が少ないのです。これをカーボンネガティブと呼びます。来年にはヴィーガンレザーのシューズも発売予定です」。



ーー〈Allbirds〉のシューズであれば、ヴィーガンレザーも相当快適そう!いまから楽しみです。

「ありがとうございます。“サステナブルなのに快適”なのが、私たちの何よりのポイントです。快適でないと着用したくないですからね」。



ーー継続してこそ意味がありますよね。まさに「サステナブル」。最後に、片岡さんが考えるサステナビリティや目指す世界を教えて下さい。

「例えば、食品のカロリー表示みたいに、カーボンフットプリントの数値も全ての商品に示されるようになったらおもしろいなと思います。よりカーボンフットプリントの数値が低いものを買おうとしてもらえるような意識を持ってもらうように、そんな世の中を作っていくリーディングカンパニーにしていきたいです。
そしてやはり、子供、孫の世代やその次の世代にこの美しい地球、自然環境を残していきたいと思います。そのためには、みんなで手を取りながら、ブランドだけの発信だけでなく、来てくれるお客様とコラボして議論を重ね、地球と人に優しくしていきたいですね」。



ーーみんなでこの美しい地球を守っていきたいですね。私もできるところから始めていきます。片岡さん、本日はありがとうございました。

〈Allbirds〉

https://www.allbirds.jp/

KIKI(深井瑛子) ハナコラボ/SDGsレポーター

起業家・ヨガインストラクター。スポーツ、旅関連を中心とした企業のマーケティングサポートを行う傍ら、ヨガインストラクターとしても活動。日本語の他、英語と中国語を話すトライリンガル。Instagram:(@vitamin_kiki)

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