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神はテロップに宿る9話|寺島しのぶ

Hanako.tokyo / 2023年3月17日 12時39分

神はテロップに宿る9話|寺島しのぶ

今やテレビに欠かせない文字テロップ。出演者もテロップに載るパワーワードを繰り出すトーク力が求められています。そこで人気番組の中から、テレビっ子編集者の綿貫大介が気になる有名人のテロップを収集。これを見れば、今のテレビが見えてくる!?

歌舞伎界に生まれた女性、寺島しのぶの決意と覚悟。

SDGsの中には「ジェンダー平等を実現しよう」という項目があり、日本でも改善しようという努力が見られる……ように思う一方で、伝統を守るための男女差別は変わらず存在し続けている。神事や相撲の土俵など、神聖とされる場所は「女人禁制」なのもそう。歌舞伎も江戸時代以降の慣習で、子役を除き演技をする人は男性に限られている。

名門歌舞伎一家に育ち、幼少期から歌舞伎の舞台に立つことに憧れていた寺島しのぶさんは、女性は舞台に立てないことを知って絶望したこともあったそう。

「男女差別から始まってるんですよね。自分の人生」と『マツコ会議』(日テレ系列)で語ったのは、まさにそのこと。歌舞伎の舞台で演じることを許されず、「女優」(俳優という性差なき共通語ではなくあえてそう言いたい!)という道へ進んだ寺島さん。日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した初主演映画『赤目四十八瀧心中未遂』以後も濡れ場を含めた体当たりの演技を続けてきたのは、男に対するリベンジという側面もあるように思う。男には出来ない、

女であるという武器を最大限に生かした見せどころのあるシーンからは、男子の跡継ぎが望まれてしまう特異な世界で育ったが故の、「女で何が悪い」という思いと覚悟が感じられる。

「歌舞伎の女形は女性よりも女性らしい」なんて言われ方をするけど、その女性らしさも、男性目線にすぎない。寺島さんが世間の求める女性像ではなく、圧倒的な生身の女性像を体現して見せつけることは、

伝統に縛られる歌舞伎界への、そして社会への抵抗なのかもしれない。

綿貫大介

わたぬき・だいすけ/編集者でテレビっ子。最近おもしろかった番組は、NHKの『同時ドキュメント「群馬・ブラジル大統領選挙」』。

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No. 1216



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