神はテロップに宿る4話｜ちゃんみな

今やテレビに欠かせない文字テロップ。出演者もテロップに載るパワーワードを繰り出すトーク力が求められています。そこで人気番組の中から、テレビっ子編集者の綿貫大介が気になる有名人のテロップを収集。これを見れば、今のテレビが見えてくる!?

23歳の新世代DIVA、ちゃんみなの闘う準備。

日本のフィメールラッパーの躍進が止まらない！その代表格のひとりともいえるのが、Z世代の歌姫・ちゃんみな。初耳の人はサブスクで「美人」という楽曲を聴いてみてほしい。デビュー直後（当時17歳）に容姿に対してひどい言葉を投げつけられた経験をもとにつくられたこの曲は、世間の外見至上主義に対して「本当に自分が好きな“美”に自信を持ってほしい」という主張を乗せて歌っている。そんなちゃんみなが『マツコ会議』（日テレ系）にピンクヘア＆武装メイクで登場した（それでこそDIVA！！！！）。

身だしなみやマナー、肌悩みのカバー、気分転換……。最近は男もすなるメイク、する理由は人それぞれにある。ちゃんみなにとって、メイクは自己表現であり武装。それを見てマツコも「いろんな人がいて、いろんなキレイさがあるっていうのを、ちゃんとやってくれている日本人っていないからさ。パフォーマンスも含めて世の中に対して闘っている感じが見えるのが、すごいアタシ好きなの、この人」と絶賛。最後は二人で「メイクの濃さは意志の固さ」と大盛りあがり。「メイクを濃くキレイにやってる女ってのは闘う準備をしてるってことよ」というマツコの締めの一言には説得力があった。なるほど、たしかに男がよく言う、ナチュラルメイクがいいとかすっぴんがいいっていうのは、裏を返せば“意志が弱くて都合のいい女がいい”って言ってるのと同義なのかも。メイクは誰かのためにするものではなく、自分のためにするもの。さぁみんな、闘う準備はOK？今日はがっつりアイライン引いてこ！

綿貫大介

わたぬき・だいすけ／編集者でテレビっ子。この春おもしろかったドラマは、高校生が総理大臣になり奮闘するNHK土曜ドラマ『17才の帝国』。

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No. 1211

J SONGBOOK 日本の音楽を学ぼう！／KinKi Kids 2022年07月28日 発売号

7月28日（木）発売Hanako1211号「J SONGBOOK 日本の音楽を学ぼう！」。世界中の音楽ファンの間で、日本の音楽が大ブーム。どの時代の音楽にも、同じ距離感でタッチできる今だからこそ、日本の音楽のパワーと魅力について改めて掘り下げていきます。音楽好きでなくとも押さえておきたい必修科目は、キーワードを立てて紐解きました。表紙を飾ってくれたのは、CDデビュー25周年を迎えたKinKi Kidsのお二人。デビュー曲『硝子の少年』と最新シングル『Amazing Love』の作曲を担当された山下 …

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