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ハイブリッドワーク時代の働く場所って!?これからの“行きたくなる会社”。

Hanako.tokyo / 2023年2月5日 12時0分

ハイブリッドワーク時代の働く場所って!?これからの“行きたくなる会社”。

コロナ禍をきっかけに一気にテレワークが浸透した今、オフィスに求められるものも変化している。“出社”が当たり前の時代から、通勤に見合う意味や価値のあるオフィスへ。快適に働ける空間作りに着手した企業やオフィスのトレンドをピックアップ!

健康・ウェルビーイングが 快適なオフィスを作る鍵に。

働く場所を限定しないテレワークの便利さを感じながらも、徐々にオフィスに人が戻ってきているという今(※)、みんなが行きたくなるオフィスとは?働く人と企業の最新動向に詳しい『doda』編集長の大浦征也さんに、働きやすい会社について聞いた。

「まず、コロナ禍前の話をすると、多くの企業が取り入れていたのがフリーアドレス。ダーツによってその日の席を決めるシステムを採用した〈カルビー〉や、東京本社勤務の全社員が20あるフロアの好きな場所で働ける〈Yahoo! JAPAN〉が話題になりました。他部署や役職者と席を並べて仕事することで物理的・心理的な垣根をなくしてコミュニケーションを活性化させ、業務パフォーマンス・生産性が向上すると期待されています。そこから派生したのがABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)。場所や時間に捉われず、自律的に働く考え方のことで、業務内容や気分に合わせて柔軟に環境を変えられるようにオフィスを設計する企業が増えました。そして今、注目のキーワードはハイブリッドワーク。オフィスワークとテレワークを組み合わせ、状況に応じて働く場所を選べる新しいワークスタイルです。ハイブリッドワークを導入するにあたって、オフィス環境を整備する企業も多くなりました。
その中で重視されているのが、健康やウェルビーイングの視点。以前はオフィスに卓球台を置いたり、和室を作ったりして、社員のリフレッシュを図る企業もありましたが、実際はそれほど活用されていないところも多くありました。デザインはいいけれど座りづらい椅子や、レイアウトが斬新過ぎて使いづらいなど、おしゃれにこだわるよりもっと本質的に健康・ウェルビーイングに取り組む企業が増えています。例えば座り心地のいいオフィスチェアや昇降式デスクを置いたり、隣の人の目線が気にならない座席配置にしたり、空調や照明などの設定を細かく調整できたり。また、安定性の高いWi-Fiの設置やウェビナーやオンライン会議に必要な機材を用意するなど、自宅やサードプレイスよりも快適に働ける工夫がされているのです。そうした環境作りが進むのは、人的資本経営を意識した会社が増えているから。人材を資本として捉え、社員の価値を最大限に引き出すことで企業価値向上につなげる目的があります。だからこそ、多くの人がリモートワークの便利さを知った今、これからの企業はオフィスに来る意味・目的をしっかり伝えられるかが大事。気分転換でき、社員同士のコミュニケーションを促してアイデアを生まれやすくしたり、ミッションを共有しやすくしたり。社員に寄り添った空間を提供できる企業が支持を集めると思います」

※参考:パーソル総合研究所「第七回・新型コロナウイルス対策によるテレワークへの影響に関する調査」

本質的な心地よさを重視する傾向に。

通勤が当たり前だった頃のオフィスは仕事ができる環境があればよかったが、ハイブリッドワーク時代は社員同士の会話を促したり、気分転換して作業効率を上げるなど、出社で得られる付加価値を重視。

本質的な心地よさを重視する傾向に。

卓球台やビリヤード台などレクリエーション設備を導入した企業が多かったが、現在は日常的に社員の健康を気遣い、オフィス家具の質を上げたり、植物を置いたり、空調環境にも配慮する企業が多くなった。

大浦 征也 『doda』編集長

おおうら・せいや/2002年、〈インテリジェンス〉(現・パーソルキャリア)に入社し、長年、転職希望者のキャリアカウンセリングに携わる。現在、執行役員兼『doda』編集長。

今注目の先進オフィス6選

日本マイクロソフト


多様な空間を用意し、健やかに働ける場所に。昨年リニューアルした本社オフィスは生産性の向上だけでなく、社員の心身のサポートやコラボレーションの促進を目的に設計。自然とのつながりを感じられるよう随所に植物を配置したり、トレーニングマシンを用意した「アクティビティルーム」や、瞑想などでリラックスできる「デジタルデトックスルーム」も。オフィスの全室をハイブリッドルーム化し、最新技術を体感しながら働ける。

コクヨ


自宅では集中しづらい勉強や創作活動を応援!東京・下北沢にある「n.5(エヌテンゴ)」は、サテライト型社員向け多目的スペース。テレワークによって増えた時間を活用して、新たなチャレンジをしたい社員を応援するため、目的に応じて自由に使える空間だ。例えば語学学習や資格取得、創作活動などに業務時間外及び休日、私的な目的で利用ができ、家族や友人の同伴も可能。個人が主催する写真展やアートギャラリーとしても活用できる。

freee


駄菓子屋風会議室、キャンプスペースなど遊び心満載。急激に増加した社員が同じ場所に集まってコミュニケーションを取れるよう、面積を約2倍にした新オフィス。“行きたくなるオフィス”を造るため全社からアイデアを募り、「駄菓子がある会議室」や、オーブンや食洗機などを備えた「キッチン付き会議室」などユニークな空間が実現。また、テントやハンモックを設置したキャンプスペースもあり、社員の創造性を刺激。出社率は約80%に増加した。

NTTアーバンソリューションズ


先端技術やサービスで、未来のオフィス像を描く。東京本社に実験型オフィスを開設。歩きながら仕事ができるデスクはコロナ下で運動不足になった社員からの声を受けて実現。自宅で全ての機材を揃えるのは難しい配信スタジオも新設し、ウェビナーやオンライン説明会が開催しやすくなった。飲み物を運ぶ自動走行ロボットは画面越しに遠隔の人とのやり取りも可能。社員からの声やデータを解析し、今後もブラッシュアップを続けていく予定。

コロプラ


最先端の感染症対策で、安心して働ける環境を。東京・六本木の新オフィスでは、社員が安心して出社できる空間を実現。科学的根拠に基づき、感染対策に特化。各部屋は肘で扉が開けられるようドアノブに特別な器具をつけて非接触対応に。空気中に浮遊する飛沫を床に落として吸引するエアリーソリューションを設置したり、天井のダクトを増強して空気感染予防も徹底。社内にマッサージ師が常駐し、週1回就業時間内にマッサージが受けられる。

イトーキ


心と向き合う瞑想ルーム、リラックスできる個室も!東京・日本橋にある本社オフィスは、周囲と会話しながら働けるワークスペースや2人作業コーナーなど、社員が自律的な働き方を選べるよう空間を設計。無音の空間で座禅が組める「マインドフィットネスゾーン」があり、瞑想を通じて自分と向き合えるほか、間接照明の落ち着いた空間にゆったり座れるチェアなどを設置した「リチャージキューブ」も。就業時間中も心静かにリラックスできる。 illustration : Yu Tokumaru text : Mariko Uramoto

No. 1217



2023年、スイーツ流行予測。/京本大我 (SixTONES) 2023年01月27日 発売号

Hanakoの看板特集のひとつ、「スイーツ」号が今年も登場! ピスタチオスイーツやマリトッツォなど、数々のトレンドが生まれた2022年を経て、予約争奪戦のデザートコースの店、フィナンシェブーム、バニラ専門店や発酵スイーツの登場…など、2023年のスイーツ界を彩るトレンド情報を網羅しました。もうすぐ迎えるバレンタインに向けた最新チョコレート情報や、いま話題をさらう焼き菓子情報もみっちりと。スイーツファンなら保存版の1冊でお届けします。



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