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焼菓子がある時間。PART #4 ( PACKAGE ) 焼菓子のパッケージはマスターピース。

Hanako.tokyo / 2023年2月21日 15時0分

焼菓子がある時間。PART #4 ( PACKAGE ) 焼菓子のパッケージはマスターピース。

焼菓子の包装を見ると、有名画家や人気イラストレーターによるデザインが施されています。お菓子の魅力に花を添える、素敵な作品の数々を集めてみました。

クッキー、カステラ、バターケーキなど、お菓子自体はごくシンプルなビジュアルだからこそ、素敵な包装が多いのかもしれない。焼菓子のパッケージには著名なアーティストが参加しているものも多く、大切に保管しておきたくなる。並べると、小さなミュージアムのよう。
染色工芸作家の柚木沙弥郎さんのデザインは、〈開運堂〉や〈御菓子所 高木〉など、さまざまなお菓子屋さんで長く使われている。柚木さんは、昨年100歳を迎えた今も現役。2016年にオープンした〈ツヅル〉へもロゴや包装紙のデザインを寄せるなど、新しいものも増えている。さらには、孫の丸山祐子さんも〈ハナ〉でホームメイドクッキーを販売。「祖父の作品を使って何か作ろうと考えたとき、昔からお菓子の包装を手がけてきたことがヒントになりました。クッキーを作り始めたのは、祖父がきっかけなのです」(丸山さん)。優しさと力強さが同居する柚木さんのタッチは、焼菓子にぴったりだ。

1.hana

ネコ、イヌ、ウサギなど、クッキーの型も柚木さんによるオリジナルデザイン。バター、小麦、卵、砂糖だけで作ったプレーン味、ココアを混ぜたものなど、表情さまざまなクッキーを詰め合わせたボックスは1,998円。現在お店は移転準備中で、オンラインでのクッキーの販売は2月以降を予定。
住所:千葉県市川市市川3-22-1 
TEL:準備中 
HP:https://hanahomemade.stores.jp/

2.開運堂

柚木さんとの付き合いは半世紀以上だといい、包装や手提げ袋などで柚木さんの作品が見られる。かつて広告用に依頼した絵はナッツロール1,674円の箱に。カシグルミを混ぜたシューとスポンジの2層の生地、フレッシュバタークリームを巻いたリッチな味わい。通販可能。
住所:長野県松本市中央2-2-15 
TEL:0263-32-0506 
営業時間:9:00〜18:00 
定休日:無休 
HP:https://www.kaiundo.co.jp/

3.tsuzuru

ロゴ、包装紙、瓶の蓋などに柚木さんのデザインが。写真は、左上からシンプルなスペルト、クミンとココナッツを混ぜたものなど、だんだん味わいが濃くなっていくクッキー缶。ASSORTED COOKIES “GRADATION” 4,200円。お店は完全予約制で、焼菓子はオンラインにて販売。
住所:奈良県奈良市高畑町1455 
TEL:0742-87-2355 
※店頭は不定期営業。
HP:https://www.tsuzuru.net/

4.御菓子所 高木

大正8年創業の和菓子店では、おせんべいや和風クッキーなどのパッケージにイラストを使用。ポルトガル人が描かれているのは、カステラの箱。卵たっぷりだがあっさりとした後味のカステラも美しい。ハーフサイズ864円、通販可能。
〈十日市本店〉
住所:広島県広島市中区十日市町1-4-26 
TEL:082-231-2121 
営業時間:9:00〜18:00 
定休日:無休 
HP:https://www.okashidokoro-takaki.jp/

グラフィックデザイナーの仲條正義さん、洋画家の鈴木信太郎さんなどの今は亡きレジェンドや、新作の陶器を発売すればすぐに完売してしまうアーティストの鹿児島睦さんによるものもあり、普段はなかなか手に取れない作家のデザインに触れられる。反対に、陶芸家の野田夏実さんといった、いまジワジワと人気を集めている作家を知るきっかけにも。画家の牧野伊三夫さん、イラストレーターの福田利之さんは、絵本の挿絵も担当してきた作家。幅広い世代への贈り物に選べそうだ。
それぞれの焼菓子のために描かれたデザインは、どれも温かみがあって特別。焼菓子をさらにおいしく見せてくれる。



Profile ゆのき・さみろう/1922年生まれの染色家。民藝運動に魅せられて学び、初作品がすぐに柳宗悦に認められた逸話も。4月2日まで〈日本民藝館〉で「生誕100年 柚木沙弥郎展」が開催中。

【食べたあとも楽しい、アートの時間。】

トラヤあんスタンド illustrated by 仲條正

2016年にオープンしたこのカフェには、店内の壁に大きなタイル画がある。仲條正義さんが描いた2匹の虎はお菓子のパッケージにもちょこんと施され、シックだけどチャーミングな印象に。こしあん、小倉あん、チョコレートを合わせて焼き上げた「あずきとカカオのフォンダン」3,888円。
〈北青山店〉
住所:東京都港区北青山3-12-16 
TEL:03-6450-6720 
営業時間:11:00〜19:00 
定休日:火水休 
HP:https://anstand.toraya-group.co.jp/



Profile なかじょう・まさよし/1933年生まれ。日本を代表するグラフィックデザイナーとして、〈資生堂〉や〈東京都現代美術館〉などさまざまな仕事に携わった。2021年没。

SAVEUR illustrated by 牧野伊三

〈SAVEUR〉のガトー・ア・ラ・クレーム
住所:東京都大田区田園調布2-51-1 TEL:03-5483-0071 営業時間:10:00~19:00 定休日:水休 HP:https://saveurbonjour.com/

2階にはギャラリーも構える洋菓子店には、バターケーキ、サブレ、マカロンなどのフランス菓子が並んでいる。白とベージュでシンプルな色合いの店内にも映える包装紙のイラストは、画家の牧野伊三夫さんによるもの。デザインは2種類あり、ガトー・ア・ラ・クレームを包むカラフルなもののほかに、力強いブラックが印象的なガトー・オ・ブールを入れる箱、ショッピングバッグなどもある。



Profile まきの・いさお/1964年生まれ。広告のグラフィックデザイナーとして活動したのち、画家に転身。書籍や雑誌の挿絵、広告など幅広い分野で活躍している。

小浜食糧 illustrated by 鈴木信太郎

長崎銘菓として親しまれる「クルス」の箱は、1964年の発売当初から鈴木画伯のイラストが用いられる。イメージキャラクターのシスタークルスは、鈴木さんの手により、手ぬぐいやバッグなどグッズも豊富。薄焼きのオリジナル生地に地元島原の生姜の微粉末を混ぜ合わせたホワイトチョコレートを挟んだクルスは12枚入りで810円。通販可能。
〈ボンパティ長崎駅店〉
住所:長崎県長崎市尾上町1-67 
TEL:095-895-7828
営業時間:8:30〜20:00 
定休日:無休 
HP:http://www.e-cruz.net/



Profile すずき・しんたろう/1895年生まれの洋画家。幼少期に患った病により杖や車椅子に頼る生活だったが、全国を巡りながら色鮮やかな風景画や静物画を描いた。1989年没。

道灌山ベイクショップ illustrated by 福田利之

西日暮里で人気のベーカリー〈イアナック〉の焼菓子部門が独立。この地に昔、すんでいたというキツネが福田さんのイラストでモダンなデザインになり、国産小麦や北海道産の発酵バターを使った「はちみつ全粒粉クッキー」として楽しめる。道灌山のクッキー缶4,200円は通販可能。
住所:東京都荒川区西日暮里4-21-7 
TEL:03-5834-2100 
営業時間:10:00〜18:00 
定休日:不定休 
HP:https://doukanbake.thebase.in/



Profile ふくだ・としゆき/1967年生まれのデザイナー、イラストレーター。雑誌、CDジャケットなどの装画やデザインで活躍するほか、絵本の制作も行っている。

romi-unie(ロミユニ) illustrated by 鹿児島 睦

菓子研究家のいがらしろみさんが営む、ジャムや焼菓子のお店。2016年に台湾で開かれた鹿児島さんの個展をきっかけにコラボレーションのプロダクトを作り始め、現在は通年販売するバターガレット入りの缶「ベベ・オワゾ」1,700円なども登場している。通販可能。
〈ロミ・ユニ コンフィチュール〉
住所:神奈川県鎌倉市小町2-15-11 
TEL:0467-61-3033 
営業日:10:00〜18:00 
定休日:無休 
HP:https://www.romi-unie.jp/



Profile かごしま・まこと/1967年生まれ。福岡を拠点に、陶芸、ファブリック、版画などのデザインで活躍し、かわいらしい動物や植物を配した作品で知られている。

太陽ノ塔洋菓子店 illustrated by野田夏実

大阪で人気のパティスリーでは、見た目もおもしろいにぎやかなお菓子がずらり。写真はレトロな雰囲気のある図案とカラーリングでデザインされたクッキー缶だ。中は、絵とリンクしたココア味のフラワークッキーやラム酒風味のガレットなど。タイヨウノカンカンクッキー10種アソート3,600円。通販可能。
住所:大阪府大阪市北区中崎1-4-19 
TEL:06-6312-4305 
営業時間:10:00〜20:00 
定休日:火休 
HP:https://taiyonotou.thebase.in/



Profile のだ・なつみ/1992年生まれ。このクッキー缶にあるようなのびのびとした植物の絵が特徴の器を作るほか、自身の陶器ブランド「イムスタン」では、独創的な作品を発表。

photo : Shu Yamamoto text : Kahoko Nishimura

No. 1217



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