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【COFFEE】あの迪化街でもっとも注目は、 コーヒーストリート。

Hanako.tokyo / 2023年3月8日 15時48分

【COFFEE】あの迪化街でもっとも注目は、 コーヒーストリート。

気軽に旅に出られる日を、どれだけ待ちわびたことだろう。海外への渡航が緩和されたらすぐに出かけたかった、あの場所。ずっと会いたかった台湾へ。台北散策の定番・迪化街(ディファージェ)が、ふたたび活気を取り戻している。“旗振り役”となったのは裏路地に店を構えるコーヒーショップの存在。心弾む発見と出会いが待つ、新しい迪化街に足を運ぶ。

台湾好きにはおなじみの台北・迪化街。19世紀の中頃に貿易拠点として栄え、やがて台湾随一の問屋街に発展。生活雑貨や乾物、漢方を扱う店がひしめくこのエリアは、地元の人や観光客でにぎわう活気あふれるストリートだった。

ところが、コロナ禍でその様子は一変。行き交う人もまばらになり、なかには閉店を余儀なくされた店もあった。
昨年の秋から外国人観光客の入国規制が大幅に緩和され、台湾に暮らす人々も安堵と喜びに沸いていると話すのは、迪化街で自身のギャラリー&ショップ

〈你好我好(ニーハオウーハオ)〉を営む青木由香さんだ。店先に貼られた紙には「祝観光開封!」の文字。「台湾に観光客が戻ってきてくれるのがうれしくて、自分で書いたんです」と顔をほころばせる。

〈你好我好〉台湾を拠点に活動する青木由香さんが「日本と台湾のよいもの」をセレクトしたギャラリー&ショップ。食品や衣類、アンティークの器など、ここに来れば、必ずお気に入りのアイテムが見つかるはず。住所:台北市大同區迪化街一段14巷8號 │ 大同 営業時間:10:00~18:00 定休日:水休 TEL:02-2556-5616

少しずつ、かつてのにぎわいを取り戻している迪化街には、最近もうひとつの変化が。青木さんが店を構える「職人巷(ズレンシャン)」と呼ばれる路地にあるコーヒーショップを目指して、多くの人が訪れるようになったのだという。通りの長さでいえば、50mほどの路地。その一番奥にある

〈菸花(イェンファ) Op. 118. 2〉は、台湾のコーヒー好きにはよく知られた存在で、青木さんいわく「台湾コーヒー界のドン」。オーナーの高振御(カウツンユイ)さんは台湾のカフェ文化を牽引してきたパイオニアで、2021年に台北・松山で新しい店をスタートさせたが、コロナの影響で現在の場所に移転。

〈菸花 Op. 118. 2〉永楽市場の近くの「職人巷」の突き当たりに店を構えるコーヒーショップ。店名は高さんが好きなブラームスの楽曲に由来。不定期で店先に移動式のコーヒースタンドも来る。住所:台北市大同區迪化街一段14巷38號 │ 大同 営業時間:13:00~20:00 定休日:不定休 12席 TEL:02-2550-8718

クラシック音楽を愛する心優しき“ドン”のコーヒーを目当てに訪れるお客が増えて、通りの流れが変わったと話すのは、数軒隣で

〈幻猻家珈琲(ファンソンジェ) pallas Café〉を営むBENさんとArtuRoさんだ。「今、台湾では若い世代によって新しいコーヒーカルチャーが生まれています。コーヒーを通して街が活性化するのはとてもうれしい」という。
なぜ、台湾でこれほどコーヒーが盛り上がっているのかと聞くと、「台湾人はあまりお酒を飲まないからね」と茶目っ気を見せる。

〈幻猻家珈琲 pallas Café〉ファンタジーを意味する“幻猻”という店名通り、ランプの照明がカウンターを照らし、どこかなつかしい雰囲気。台湾の農園から最高級の豆を買い付け、丁寧にドリップしたコーヒーを飲みながらくつろぎの時間を。手作りプリン(150元)も人気。住所:台北市大同區迪化街一段14巷14號 │ 大同 営業時間:11:00~21:00(土日~19:00) 定休日:月火休 28席 TEL:02-2555-6680

「職人巷」は隣り合う店同士の交流も深く、コーヒーや買い物以外にも魅力が。人の流れが活性化するなかで、子どもも大人も楽しめるようにと、みなで相談しながらイベントなども開催しており、その日は、小さな路地が大にぎわい。
迪化街の北側に位置する大稲埕(ダーダオツェン)で

〈TWATUTIA Coffee&Co.(トゥワトゥイア コーヒーアンドコー)〉を営む許博軒(シュウヴォーシェン)さんは「北欧やオーストラリア、日本でコーヒーを学び、台湾に帰ってきて店を始める人が増えたこともあり、コーヒー文化がより多彩になっている」と話す。
“つながり”によって生まれる、新たなムーブメント。ますます魅力的に進化している台湾を、今こそ体感したい。

〈TWATUTIA Coffee&Co.〉歴史的建造物が多く見られる大稲埕の一角に2021年にオープン。台湾のバリスタとコラボレーションしたハウスブレンドのコーヒーと、ひと口サイズにアレンジした台湾の伝統菓子(1個60元~)を。2階にはオーナーがセレクトした雑貨などを扱うショップも。住所:台北市大同區南京西路275號 │ 大同 営業時間:9:00~17:00(土日10:30~18:30)  定休日:無休 25席 TEL:02-2555-9908

迪化街以外のエリアにも 人気のコーヒーショップが。

台湾のコーヒー文化は年々、広がりを見せており、台北のいたるところでおいしいコーヒーを気軽に味わうことができる。レトロな風情に心癒される喫茶店や山の上のカフェなど、台湾産の豆を扱い、自家焙煎する店も増えており、ますますコーヒー文化が成熟する予感だ。

1. 小吉市場(シャオジェイスーチャン)

小吉市場

通りからは入口が見えないが、建物の間にある路地を入れば何気ない階段が。そこを上っていくと隠れ家的なカフェ〈小吉市場〉がある。
プリンなどの自家製おやつとコーヒーが自慢。

住所:台北市中正區南昌路二段111號2樓 │ 中正
営業時間;12:30~19:30
定休日:日月火休 11席
TEL:0935-504-665

2. CAMA COFFEE ROASTERS(カマコーヒーロースターズ)

CAMA COFFEE ROASTERS

コーヒーチェーン店〈cama café〉初のフラッグシップショップ。台北市内からバスで約30分。
日本家屋をリノベーションした店内で、清々しい空気を感じながら飲むコーヒーは格別。

住所:台北市士林區格致路70號 │ 士林
営業時間:9:00~19:30(土日~20:00) 
定休日:無休 70席
TEL:02-2861-1218

photo : Norio Kidera, Wakako Gomi model : Lin Hsin Yu text : Keiko Kodera coordination : Chien Tsuiwen cooperation : Taiwan Visitors Association, Tokyo Office

No. 1217



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