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3月8日を“考えるきっかけ”に!国際女性デーを学ぶ。

Hanako.tokyo / 2023年3月7日 14時30分

3月8日を“考えるきっかけ”に!国際女性デーを学ぶ。

国際女性デー(毎年3月8日)は、女性たちの功績を祝福し、ジェンダー平等を考えるために国連によって制定された日のこと。世界中で女性をエンパワーする記念日となっているこの日に、改めて女性としての生き方を考えてみませんか。

数字から考える、女性のこと。

「政治と経済がギャップ解消の鍵。」近隣国を見ても中国102位、韓国99位と差がついた日本。日本の分野別データでは政治が139位と最下位レベル、経済が121位。この分野の改善が急務だろう。

「暴力の被害者は女性が多い。」配偶者からの暴力によって命の危険を感じた経験がある人も、約21人に1人と女性が圧倒的多数。そして女性の約4割が誰にも相談していないという現実も。

「女性の意見が政治に反映されにくい。」数がものをいう政治の世界で、10人に1人しか女性議員がいないのであれば、女性の立場や状況を理解した上での法律が生まれにくいのは当然かもしれない。

「正当なキャリアアップとは。」女性の就業機会は整えられてきたが、女性のキャリアアップは全くの別物。性別を理由に昇進の機会を奪われない、働きが正当に報われる職場環境を目指したい。

「スキル以外に家庭の問題が。」女性の起業に関する課題は、専門知識やノウハウ不足、開業資金の調達、販売先の確保に続き、家事・育児・介護との両立をあげる人が多く、一筋縄ではいかない。

さまざまな事柄の土台に横たわるジェンダー不平等や差別意識。ただし、きっかけがないと気づきや実感を得づらいのも事実。数をフックに考えてみよう。

世界の動きを知る。

1.「Orange the World」

2.「女性の地位委員会」



1.暴力のない未来を願う 「Orange the World」。
女性に対する暴力撤廃の国際デーである11月25日に始まり、12月10日の国際人権デーまでの16日間にわたって開催されるキャンペーン「Orange the World」では、暴力のない明るい未来を象徴するオレンジ色を使って連帯を示している。



2.2週間活発に話し合う 女性の地位委員会。
毎年2~3月に国連本部で開催される、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントに関する国連最大の年次会合「女性の地位委員会」(CSW)。各国の代表が集まってCSWで話し合われる議題が、そのままその年の国際女性デーのテーマになる。

日本でもさまざまな取り組みが。

1.「女性応援ポータルサイト」

2.「ホワイトリボンラン」

2.公式Tシャツでも貢献!



1.女性の社会参画を応援する取り組みを一堂に紹介。
内閣府の男女共同参画局による「女性応援ポータルサイト」(HP)は、女性が抱える問題、それぞれのライフステージに合った施策、サービスなど、有益な情報がまとめられている。



2.チャリティランイベント「ホワイトリボンラン」。※今年のエントリーは締め切り済み。
国際協力NGOジョイセフが開催し、今年8年目を迎える「ホワイトリボンラン」(https://white-ribbon.org/)は、エントリー費の収益金額が寄付となり、開発途上国の女性の命と健康を守る支援になるチャリティイベント。全国の拠点で仲間と一緒に走れます。

「共感の気持ちを伝えて 声を上げた人を応援する。」

UN Women(国連女性機関)は、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントのための国連機関。石川所長が今の仕事に就いたきっかけは、大学院時代にさかのぼる。
「世界の人口の男女比はおよそ1:1ですが、意思決定や社会参画に関しては決して対等ではありません。そういったジェンダーの問題を法律を介して見る、という勉強をしていました。その後もずっと、女性や子どもの人権に関わる業務に携わってきました」
実は、石川所長は5年前から日本に単身赴任中。夫と息子はアメリカで暮らしている。
「それにはわたしなりの強い思いがあります。女性が男性と同じように活躍できない理由の一つは、女性が社会に課せられた母親、妻としての役割があるからです。その役割に締め付けられて一歩も踏み出せないという人は多い。だからわたしは、“お母さんだって単身赴任してもいい”というメッセージを自分で体現するため、息子と夫を根気強く説得しました。他人が何と言おうと、家族がきちんと理解して応援してくれているなら、それでいいと思うのです」
今年の国際女性デーのテーマは、「ジェンダー平等のためのイノベーションとテクノロジー」。3月8日当日は一般も視聴できるオンラインイベントを予定している。
「テクノロジーの発展による恩恵は大きく、今まで困難を抱えていた女性が就業、起業、勉強などの機会を得やすくなりました。一方で、男性主導の業界というステレオタイプによって、業界を目指す女性の進路が閉ざされやすいという課題もあります。また、ここ数年深刻化しているのがオンライン暴力。勇気を出して声を上げた女性に対し、SNS等で罵詈雑言を浴びせ、時にはその人の生きる気力まで奪ってしまうというもの。当日は、テクノロジーがもたらす恩恵から課題まで、いろんな角度から活発に議論されると思います」
Hanako読者が「自分も社会問題に対して何かしたい」と思った場合、どこから行動を起こすのがいいのだろうか。
「何か自分で革命を起こさなきゃ! と焦らなくても大丈夫です。今年の国際女性デーのテーマに関連する部分もありますが、声を上げているその人に"わたしはあなたの味方です”“応援しています”。と伝えることができたらいいですね。それだけで、計り知れないほど大きな力になるから。もちろんこれは、SNSなどインターネットの世界だけでなく、職場や学校などの現実の場でも同じです。最終的には、みんなが気持ちよくオープンに議論できる社会を作っていくことが大事なのだと思います」

Navigator:石川雅恵 UN Women(国連女性機関)日本事務所所長

いしかわ・かえ/関西学院大学社会学部卒。オレゴン大学国際学部学士。神戸大学大学院国際協力研究科法学修士。日本政府国連代表部、UNICEF、UNFPA勤務を経て2017年より現職。



以上から考えた、Hanako STATEMENT

“働くわたしたちができる社会貢献の第一は、自分を大切にすること。心身を健やかに保てば、良い仕事ができるはずだから”

text:Saori Tsuchiya

No. 1218



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