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【国際通り周辺】新しい沖縄と、いつもの沖縄。 新旧が混在する繁華街。 (前編)

Hanako.tokyo / 2023年3月10日 14時36分

【国際通り周辺】新しい沖縄と、いつもの沖縄。 新旧が混在する繁華街。 (前編)

那覇市の中心部を走る、沖縄で最もにぎやかな国際通り。その裏手には、平和通りや市場中央通りなどの商店街があり、地元の人々の暮らしと遊び、沖縄の新旧が交差するエリアだ。

AREA ACCESS

国際通りは那覇市の県庁北口交差点から安里三叉路まで、約1.6㎞続く商店街。那覇空港から、ゆいレールで県庁前駅まで約12分。国際通りを挟んで南の浮島通りや壺屋やちむん通りがある松尾~壺屋~牧志周辺、東は栄町市場のある安里へと続く。

Navigator クマタイチ 建築家

1985年、東京都生まれ。〈TAILAND〉主宰。隈研吾建築都市設計事務所パートナー。〈のうれんプラザ〉前の「SHAREtsuboya」を設計。その1階は〈LIQUID〉(P.18)。

昔ながらの市場に、新店も。両方の交ざり具合が面白い。

土産物店が並ぶ沖縄のメインストリート、国際通り。その周辺は、色とりどりの沖縄が顔を覗かせる、那覇市きっての繁華街だ。
「数年前に〈のうれんプラザ〉に建て替わった場所には、戦後間もなくから県民の食を支えてきた農連市場があって、かつてはここに農家の人たちが手押し車や傘を持って集まっていました。何もなかったところから必要な屋根や建築がだんだんと造られていって、場当たり的にできた、内なのか外なのかわからないような雑多な空間は、建築家が考えてできるようなものではなくて魅力的でしたね」

その面影は今も、ビル街の裏に残された昔ながらのアーケードや、安里の栄町市場などで見つけることができる。また、焼き物の街の歴史もある壺屋には、クラフトショップが並ぶやちむん通りもあり、ゆっくりと静かに散策ができる。
「壺屋には、ここ2~3年でカジュアルなレストランやナチュラルワインの店が増え、昔ながらの沖縄と新しくできた店との渾然一体とした交ざり合い方が面白いですね。歩いて15分程度の範囲で様々な店を行き来できて、夜にお店をハシゴするのも楽しいです」

ふくら舎



世界に誇れる沖縄のものづくりを身近に。

桜坂の上のミニシアター〈桜坂劇場〉内で、雑貨や古本と共に沖縄クラフトを紹介。「ふくら」は、琉球古典音楽の一節に由来。“誇らしい”を意味し、映画がてら気軽に、各地の作り手によるやちむんや琉球ガラスなど、沖縄が誇る丁寧なものづくりに触れられる場所になっている。

読谷山焼北窯で人気の松田共司の作品。徳利2,750円。

直径5㎝ほどの松田共司の豆皿、各880円。お土産にも。

大宣味村に築窯した作家、玉城望・若子による、素朴で温かみのあるデザインの陶藝玉城の蓋付きシュガーポット1,650円。

住所:沖縄県那覇市牧志3-6-10 桜坂劇場内
営業時間:9:30~映画終演時間
定休日:無休
TEL:098-860-9555

Kamany(カマニー)



老舗の窯元の次世代による、壺屋焼の最新系。

壺屋で300年の歴史を持つ窯元〈育陶園〉の若手が2011年にスタートした、新しい壺屋焼のブランドショップ。暮らしに寄り添う現代的なデザインのオリジナルは、下絵なしで柄を彫る線彫技法など、かつてから続く手作業の技術に裏打ちされている。土や釉薬などの原材料も、全て工房で手作りされる。

バナナの葉をモチーフにした「BASANAI」柄のカップ&ソーサー8,250円。線も釉薬の垂れなども一つ一つ違って手作りの味わいがある。

約10㎝と小さな手捻りの手乗りシーサー9,900円。

「BASANAI」シリーズのパスタ皿8,800円。

住所:沖縄県那覇市壺屋1-22-33
営業時間:10:30~18:00
定休日:無休
TEL:098-866-1635

Luft Shop(ルフト ショップ)



どんな空間にもなじむ、洗練されたプロダクト。

空間デザインやプロダクトを手掛ける〈Luft〉のショールームを兼ね備えた路面店。生活に調和するように企画デザインした道具を、作家との共同作業で制作。工業製品のようにシンプルで美しいプロダクトには、沖縄の作り手による木工や織物もあり、企画展示などでもその魅力を伝えている。

沖縄の工房で制作するErdeシリーズ。1,320~4,400円(11~25㎝)。

沖縄の相思樹で作られたクッキング&サービングスプーン。右から、9,680円、9,900円。

首里織を身近にするハンカチ。麻入りの厚手は畳んでコースターにも。9,900円〜。

住所:沖縄県那覇市壺屋1-7-16
営業時間:13:00~18:00
定休日:日月火水休
TEL:098-988-1391

GARB DOMINGO(ガーブ ドミンゴ)



沖縄の伝統文化を昇華した、暮らしに溶け込む作家もの。

「世界各地に散らばった沖縄のカケラを拾い集める旅の中継地点」がコンセプトのセレクトショップ。沖縄の現代作家による陶器やガラスは、伝統を踏襲しながらも新しい感性が伝わるもの。やちむんや北欧の器にも合うデザインは、生活に取り入れやすい。その時々で展示も行われる。

揺れを楽しむ、比嘉奈津子のコロコログラス6,050円。

佐藤真琴の平皿18,700円。繊細な模様に驚く。

貝殻を重ねて焼いた跡が景色になる、山田義力の平皿22,000円。年10回ほどの展覧会を通して作品を紹介。2階にも展示スペースがある。

住所:沖縄県那覇市壺屋1-6-3
営業時間:9:30~13:00、14:30~17:00
定休日:水木休
TEL:098-988-0244

奥原硝子製造所(おくはらがらすせいぞうじょ)



再生ガラスを使用した、温かみのあるガラス製品。

1952年に与儀で創業した沖縄最古の琉球ガラス工房。今は国際通り沿いの那覇市伝統工芸館で、その伝統を伝えている。空き瓶や建築用の廃棄ガラスを再生して作るコップや瓶は、ぽってりと厚く、優しく懐かしい色合いが特徴。工房では10分のグラス吹き体験コースも。

手法は伝統のままに、時代に合った様々な生活用品を揃える。再生ガラスの色とデザインがおしゃれな水差し3,850円。

手のひらサイズのドレッシングピッチャー2,090円。片口としても。

フチの青色がアクセントの広口コップ2,200円。

住所:沖縄県那覇市牧志3-2-10 てんぶす那覇2F
営業時間:10:00~17:00
定休日:水休
TEL:098-868-7866

玩具ロードワークス



伝統工芸に遊び心を。愛嬌たっぷりの琉球張り子。

沖縄に伝わる琉球張り子を、ほっこりするユニークな作品として紹介。作り手は、沖縄県生まれの作家、豊永盛人。一点一点、整形から色付けまで全て手作業で仕上げている。カラフルな玩具やガラス絵が並ぶ店内は、祭りの屋台のようにワクワクする空間。お土産にぴったりな沖縄メイドが見つかる。

もともと縁起物だった、沖縄の古典的な張り子。「琉球張子 干支張子 午(大)」5,500円。

「玉乗りウサギ」2,420円。

なぜか「聖徳太子」もある。3,960円。

ギリシャ神話の名シーンがモチーフの「おもしろギリシャ神話カルタ」1,980円。

住所:沖縄県那覇市牧志3-6-2
営業時間:10:00~17:00
定休日:水日休
TEL:098-988-1439

photo : Satoko Imazu, Wataru Oshiro (P.16, Luft Shop, potohoto interior, TSUCHITOIBUKI) text : Asuka Ochi

No. 1218



沖縄・春の旅。/目黒蓮 (Snow Man) 2023年02月28日 発売号

沖縄と言えば、暑い夏がイメージ。でも、春の旅が実は最高なんです。太陽の光は、眩しくも優しく。美しい海は、海開きが始まったばかりで、ひとり占め。冬から春にかけて旬を迎える“沖縄の野菜”を満喫。最高気温は、25℃前後。街歩きも、世界自然遺産・やんばるの森ツアーをはじめとする大自然も快適に。いつもよりも、ちょっとだけ早い旅支度をして、涼しく楽しく、そして美味しい春の沖縄へ向かいませんか。



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