沖縄の居酒屋のトレンドは、昼飲みとネオ大衆酒場!
Hanako.tokyo / 2023年4月18日 17時57分
沖縄料理で飲ませる歴史ある老舗から、新しいムーブメントまで。ここ数年で、変わりつつある居酒屋文化を堪能しよう。2月28日発売1218号「沖縄」特集よりお届け。
ミックスカルチャーな酒場で、はしご酒を。
日が落ちたら、島豆腐とチャンプルーで泡盛を飲む。沖縄の居酒屋像は、それだけではないらしい。その流れを肌で感じているのは、沖縄でも有数の老舗居酒屋〈小桜〉を切り盛りする、中山亮さん。
「ここ最近、早い時間から入りやすい居酒屋が増えてきていると思いますね。10年ほど前に、宜野湾にある〈足立屋〉が、国際通りを一本入った牧志第一公設市場の近くでせんべろの支店を始めたのをきっかけに、明るい時間から飲める店が周辺に次々とオープンし、昼飲みがブームになりました」
市場の周辺は、もともと肉や魚などを求めて人々が訪れるエリアそんな昔ながらの変わらぬ風景に交じって、沖縄には少なかったワインや日本酒を売りにする店、ビストロやイタリアン、角打ちや立ち飲みなど、多国籍、異文化な酒場がオープンしている。
「単純に、飲みの選択肢の幅が広がりましたし、観光客も地元客も一緒になって、酒場がにぎわう風景が見られるようになりました」
そうした沖縄での新たなにぎわいに加えてもうひとつ、全国的なムーブメントとなっている「ネオ大衆居酒屋」の要素がある居酒屋も。
「大衆酒場という仕事帰りのサラリーマンが集まるイメージがありますが、ネオ大衆居酒屋は、女性だけでも入れる、懐かしさと新しさを兼ね備えた居酒屋のこと。昭和風の小綺麗な空間で、沖縄料理をアレンジしたメニューや、県外でもトレンドの“映える”サワーを楽しんだり。〈小やじ〉などの有名店を筆頭に、昼飲みができるネオ大衆酒場が増えています」
68年の歴史がある〈小桜〉でも一昨年、新旧の沖縄のカルチャーをミックスした酒場〈小梅〉をオープン。チェーンでなく、個人経営店がほとんどの沖縄では個性的な店も多い。昼間からはしごして飲み歩きを楽しもう。
![_STK5417 (1)](https://img.hanako.tokyo/2023/03/14124208/STK5417-1-300x300.jpg)
祖母の代から伝わる料理に腕を振るう、三代目店主。
1. 小桜「沖縄の酒場の歴史を伝える名店」
1階のカウンターキッチンで、祖母の代から伝わる料理に腕を振るう三代目の中山亮さん。建物は1955年のオープン当時のまま。2階には座敷もある。
お店は牧志エリアに。
交流用の地図ノートも。
とろける「塩ナンコツソーキ(ハーフ)」600円、「ソーメンチャンプルー」770円、Aボール500円。泡盛は沖縄の全蔵元42種類以上を揃える。
器は読谷村の〈深貝工房〉のもの。
ディープな飲み屋街、竜宮通りで68年続く居酒屋。先々代のレシピを継いだメニューを主軸に、シンプルだがやみつきになる味を求め、県外からも多くの客が訪れる。沖縄最古参ながら気取らず、客同士のつながりも生まれる酒場だ。
住所:沖縄県那覇市牧志3-12-21 │ 地図
電話番号:098-866-3695
営業時間:18:00〜23:00(22:30LO)
定休日:火曜
席数:23席
2. まいすく家「心がほっこり和む、沖縄おでん」
左から、テビチ、ソーキ、レタスがウチナー流「沖縄おでん盛り合わせ」1,540円、かつおだしの煮麺風が新鮮!「ソーメンたしやー」605円。
オススメはやっぱり泡盛。
居心地も。
おでんをコトコト煮込む「シンメーナービ」。
「おでんテビチも、じょーとー!」と店主の前底 譲さん。
昼飲み屋街の一角で「じょーとー(GOOD)なおばぁの味」に浸れる人気店。シンメーナービ(沖縄伝統の丸底大型鍋)でじっくり煮込んだ沖縄おでんと、自慢のおでんだしを使った料理が味わえる。居酒屋ホッピングの起点にも。
住所:沖縄県那覇市松尾2-11-14 │ 地図
電話番号:098-943-0415
営業時間:16:00(土日15:00)〜24:00
定休日:水曜
席数:21席
3.じまんや「ひねりある沖縄料理と、泡盛マイスターに会える店」
看板メニュー「パイナップルポークのしゃぶしゃぶ」4,500円(2人前)。
左から、名物「つけもずく」500円。温かい鳥南蛮タレ(150円)で。「炙りラフテーwithマヨ」980円。
趣ある外観。
泡盛が並ぶ1階カウンター席も人気。
「2階の座敷ものぞいてねー」と、店長の東江真輝さん。
カウンターの裏には、漢方や薬草を漬けた自家製の薬酒が約100種類。5年前に体調を崩したのをきっかけに漢方薬の凄さに気付いた店主が、どうせ飲むなら体に良いものをと薬酒専門バーとして2年前にオープンした。メニューはアンチエイジングや滋養強壮など、目的別でたくさんあるが、どれも薬っぽさがなく、飲みやすくておいしい。薬膳スープなど、健康を考えた日替わりのアテも。チャージ330円。
住所:沖縄県那覇市牧志2-16-15 2F │ 地図
電話番号:098-975-5400
営業時間:18:00〜1:00
定休日:火曜
席数:16席
4. 新小屋「自家製シャルキュトリーと、鮮度バツグンのモツ串が評判!」
店奥には座敷席も。予約推奨。
左から「シャルキュトリー盛り合わせ(M)」2,000円、ポーションと鮮度、豊富な部位が自慢のモツは備長炭で香ばしく焼き上げる「もつ焼き5本盛り」1,000円。
カウンターにお酒も並ぶ。
粋なお店の看板。
店頭には角打ちスペースが。
那覇のディープスポット、栄町市場のすぐ近く。鮮度にこだわる豊富なモツ串と自家製シャルキュトリーが評判の店。手頃な居酒屋メニューをあれこれつまみながら、焼き場を囲むカウンターでアチコーコー(熱々)を頬張りたい。
住所:沖縄県那覇市安里388-10 │ 地図
電話番号:098-882-3034
営業時間:17:00〜1:00(24:00LO)
定休日:不定休
席数:26席
No. 1218
![今行くべきベストスポット全網羅。沖縄・春の旅。/目黒蓮 (Snow Man)](https://img.hanako.tokyo/2023/02/21163012/2023-4910074070433-1-2.jpg)
沖縄・春の旅。/目黒蓮 (Snow Man) 2023年02月28日 発売号
沖縄と言えば、暑い夏がイメージ。でも、春の旅が実は最高なんです。太陽の光は、眩しくも優しく。美しい海は、海開きが始まったばかりで、ひとり占め。冬から春にかけて旬を迎える“沖縄の野菜”を満喫。最高気温は、25℃前後。街歩きも、世界自然遺産・やんばるの森ツアーをはじめとする大自然も快適に。いつもよりも、ちょっとだけ早い旅支度をして、涼しく楽しく、そして美味しい春の沖縄へ向かいませんか。
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