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キャリアの転機インタビュー。FILE #2 大木亜希子|働く女性のための転機の準備

Hanako.tokyo / 2023年7月11日 16時7分

第二の人生における職業“セカンドキャリア”について考えたことはありますか?今回は、新たな分野にチャレンジしてより輝きを増す、2人の女性をクローズアップ。二人目のインタビューは、作家の大木亜希子さん。「転職は気になるけど、なかなか勇気が出ない」と悩んでいる人、必読です。

アイドルから作家へ。

大木亜希子 作家

おおき・あきこ/女優、アイドル、会社員を経て、2018年にライターとして独立。その後、専業作家に。昨年は、自身初の文芸小説『シナプス』(講談社)を発表。(photo:佐野円香)

16歳:芸能界デビュー。
20歳:SDN48の2期生として活動開始。
22歳:SDN48が解散。
23歳:地下アイドルとして活動。
25歳:地下アイドルを卒業。Web系の出版社に入社。


28歳:出版社を退社。フリーランスライターとして独立。
29歳:作家として単著を上梓。

“世の女性たちを元気付けられる存在でいたい”

16歳で芸能界デビューし、女優、人気アイドルグループ「SDN48」のメンバーと、輝かしい経歴をもつ大木亜希子さん。順風満帆に見えた芸能生活だったが、加入から2年後にSDN48が解散し、地下アイドルに転向。生活もままならず、一念発起し、25歳で会社員になった。
「求人募集を探しているときに、アイドル時代に一生懸命書いていたSNSの文章に対して、ファンの方か『心に響く文章を書くね』とほめられたことを思い出して。幼い頃から本を読むことは好きでしたし、熱心に応援してくれる人たちが言う言葉なら信じてみようと思い、Webメディアに応募しました」
Webメディアでは、タイアップ記事の広告営業や著名人の記事編集、記者、経理と、ありとあらゆる職種を掛け持ちした。
「芸能界に長くいて、一般常識を知らない劣等感から常に必死。営業のノウハウやビジネスメールの書き方を教えてもらいながら、ひたすら原稿を書いていました。文章力向上のため、先輩ライターさんの原稿を書き写して体に取り込んでましたね」

気に入った店では、名刺を渡してすぐ記事に。カメラは必携。

しかし、入社3年目で心身のバランスを崩してしまい、退職。29歳のとき、人生のどん底まで落ちた大木さんに転機が訪れる。
「アルバイトをしながらフリーランスライターとして営業を始めましたが、どの媒体にも相手にされず。半年後、『もうなんでもいいや』と思い、バリキャリに見られたくてかっこつけていたことや婚活に焦った過去を、エッセイにしてWebメディアに赤裸々に綴ったんです。そしたら、直後にTwitterのトレンドランキングに入り、出版の依頼がきて。今まで背伸びして取りつくろっていたけど、自ら失敗談を露呈したことで共感した"と言ってくれる同世代の女性が現れ、初めて無理のな仕事ができたと実感できました」

友人に言われてTwitterを確認したら驚き!夢のようでした。

時を同じくして、先輩ライターの出版イベントへ売り込みに行き、編集者を紹介してもらう。結果、同時期に2冊の書籍を発表することに。いままでの経験は遠回りではなく、「本当の自分を見つけるために必要なルートだった」と大木さんは言う。「自分でアクションを起こさなければ誰も見つけてくれなかった作品だろうし、大胆に行動できたのはこれまでの失敗があったから。自分が恥ずかしくて言えないことは、世の中の人にとってもそうなのかもと思ったら、“私が頑張って伝えなければ、誰が代わりにやるの!”という使命感にかられたのかもしれません」
その後も順調に作品を世に出し、自身初の文芸小説も発表するなど、作家として邁進する日々だが、変わらず書き続けているテーマは、30代女性の生きづらさ。
「女性の人生を自分が赤裸々に書ことで、仕事や恋愛、対人関係に悩仕事や恋愛、対人関係に悩む多くの人に『とりあえず明日も生きてみよう』と思ってもらえたらうれしい。私自身、数々の転身を経て悩んできた経験があるからこそ、後も同世代の女性読者が共感できるような小説を書いていきたいです」

転機のためにやっておいて良かったこと



1.捨て身になれば 何でもできる。
出版イベントに自身の売り込みに行くなど、大胆な行動を取れたのは“捨て身”になれたから。熱意があれば相手に伝わるはず。



2.何が向いているのか人に聞く。
自分が何をしたいのか考え抜いた上で、アドバイスをもらうのは手。周囲の人やファンの方からもらえる意見は大切にしました。



3.好きなことは諦めずに貫く。
自分は何に興味があるのか、些細なことでもいいので見つけてみて。好きなことは恥ずかしがらずに、貫いてほしいです。

illustration:Yu Tokumaru text:Moe Tokai

No. 1220



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