1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. グルメ

【SDGs A to Z: G (Green) 】自分で植物を育てる、使う。 (後編)

Hanako.tokyo / 2023年6月16日 14時50分

【SDGs A to Z: G (Green) 】自分で植物を育てる、使う。 (後編)

庭やベランダで育てて、欲しい時に欲しい分だけ収穫する。食品ロスを減らせるし、旬の新鮮な味と香りが気軽に手に入る。種まきから収穫後のアレンジまでをクリエイティブに楽しんで。

前編はこちら

中川たま 料理家

なかがわ・たま/神奈川県逗子を中心に活動。夫と娘との3人暮らし。 最新刊の『たまさんの食べられる庭 自然に育てて、まるごと楽しむ』(家の光協会)が発売中。

「丸ごと」「余すことなく」 楽しめるのが何よりの魅力。

「植物が育っていく姿は癒し」とたまさん。

現在の家に引っ越して4年になる中川たまさん。当初の庭は大木と、どくだみやフキ、笹が自生する以外、多くの地面は砂利で覆われていたそう。少しずつ整えながら、庭でできる範囲で「食べられる」植物を中心に育んでいる。
「自分で育てると、使いたい時に庭に行って必要な分だけ採ってくることができます。料理の彩りに少しだけ欲しいパセリやミントはスーパーで買うといい値段がするし、量が多過ぎて余らせてしまうことも。また、農薬を使わないので安心して丸ごと食べられるのも魅力。かたくなったり虫に喰われたバジルやしそもペーストや醤油漬けにして、余すことなくいただきます」

地植えのハーブのコーナー。フェンネルとオレガノが育つ。まわりには自生した小さなミントも。

畑ではなく、あえて庭で育てているというたまさん。その理由は?
「採れ過ぎ防止と気軽さから。わが家は3人家族なので、庭の植物を少しずつ摘んで食べるくらいがちょうどいいんです。それに、庭は目の前なので、水やりもゴミ出しのついでのルーティンにできます。年ごとの出来不出来も気にせずに、その時の実りを全部、大切にいただくことを心がけています」

季節を感じながら、種をまいたり、苗を植えたりするのも植物を育てる醍醐味のひとつ。初夏のこの時期には、夏に収穫できる、トマトやピーマン、とうがらしの苗を植える。
「これから植物を育てたい人には、ハーブ類やゴーヤなどのグリーンカーテンができるものがおすすめ。比較的育てやすく、食べる喜びも感じられます。地植えよりもプランターの方が虫がつきにくく、また、まずは苗から育てると成功しやすいと思います」

梅やレモンなどの実のなる木もある。「梅はシロップや塩漬けに、レモンは皮ごとマーマレードに」。

日本の食品ロスは1年で約522万トン(令和2年度)。これは飢餓に苦しむ人々への世界の食料支援量の1・2倍に相当する。食べられる植物を愛でることには、季節を感じ、おいしく味わい、少しだけ環境に貢献できる、うれしい恵みがたくさん詰まっている。

わたしたちはこんな場所で育てています。

鹿志村杏子 エディター・ライター

かしむら・きょうこ/料理、人物インタビューなど、ライフスタイル関連の記事を編集・執筆。今年から、2拠点生活も実験中。



ベランダ:身近な野菜への想いが深まり、大切にしたい気持ちが育つ。

「昔から、根がついている野菜やハーブの再生栽培をしたり、乾燥とうがらしの種を土に植えたり、実験感覚で家庭菜園をしていました。広いベランダ目的で引っ越しをし、プランターでも育ちやすい葉物中心に育てています」。野菜は料理、ハーブはお茶にするほか、お花を飾る感覚でインテリアにも活用。

吉岡真里 フォトグラファー

よしおか・まり/雑誌を中心に、書籍や広告でも活躍。2022年2月、千葉にヴィーガンカフェ〈solcafe vegan〉をオープン。



畑:自然の循環を感じながら、多種多様な野菜を楽しむ。

2年ほど前から里山整備活動に参加し、その一環で畑で野菜を育てている。「土づくりや畝作りなど工程がいろいろあって大変ですが、それが野菜づくりの醍醐味。収穫をみんなで分け合うのも魅力です」。昨年はヘチマやキュウリ、白ナス、長ナスなどを収穫。「いろいろな種類を食べ比べしています」

photo : Aya Sunahara text : Shino Iisaku edit : Nao Yoshida

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください