リサイクルショップ〈 FUNagain (ファンアゲイン) 〉店主の店と家。
Hanako.tokyo / 2023年7月29日 12時0分
人気のインテリアショップの店主、スタッフの自宅を拝見。モノの選び方や並べ方、店と家の両方に通底する哲学や審美眼から、自分らしい空間を作る秘訣を学びます。
HOME 個性光る中古家具からゆるキャラまで、“好き”をバランスよく心地よく配置。
リサイクルショップ〈 FUNagain (ファンアゲイン) 〉の店主・高島大輔さんのご自宅の食器棚は〈テンポス〉で見つけた菓子店の什器。俊彦窯の大皿や妻の良子さんが祖母から受け継いだ島岡達三の器など、毎日眺めたい愛着のある品を置く。
20年来の趣味というレコードを楽しむリビングは、珍しい二人掛けのアカプルコチェアが主役。「遊び心のある配色が気に入って」と高島大輔さん。
リサイクルショップ〈 FUNagain (ファンアゲイン) 〉の店主・高島大輔さんのご自宅の棚には、中南米やアジアの民芸品、沖縄の酒器、小さなアート作品がぎゅっと並んでいる。「夫婦揃ってゆるキャラっぽい民芸品に目がないんです。こうやって圧縮陳列する場所とシンプルにまとめる場所を両方作って部屋全体にメリハリを持たせています」
リサイクルショップ〈 FUNagain (ファンアゲイン) 〉の店主・高島大輔さんのご自宅の広々としたダイニング。植物や布ものを吊るすことで空間に奥行きが生まれている。手前は「唯一高価なもの」という預かりものの〈エーロ・サーリネン〉のウームチェア。
高島大輔さんが暮らすのは、築60年近いマンション。味のある白塗りの建具が印象的な空間に、メキシコのラウンジチェアやステンドグラス照明、鹿のはく製など、出自もテイストもまちまちなアイテムがレコードや現代アートとともになじんでいる。「家具や雑貨はほとんどがリサイクルショップや骨董市で買ったもの。色味や雰囲気でグルーピングして配置するとまとまりが出ます」。洋服業界に長く身を置き、カルチャー全般に精通する高島さん。ファッションやインテリアがネームバリューで語られがちなことにずっと疑問を持っていたそう。「無名でもデザインや作りがいい素敵なものは世の中に山ほどある。お金をかけなくても好きな住空間は作れるんです」
SHOP 古今東西の魅力あふれる品揃えでチープシックマインドを発信。
ほどよいサイズのチェストやキャビネットは1980年代くらいの日本製。「少し昔の日本の家具は素材や作りがよく、どこか北欧的です」と高島大輔さん。
リサイクルショップ〈 FUNagain (ファンアゲイン) 〉はピンクがテーマカラー。レジ前の壁際にはトルコやモロッコのラグ、陶器の花瓶といった民藝色の強いアイテムが並ぶ。
リサイクルショップ〈 FUNagain (ファンアゲイン) 〉で取り扱うガーデンチェアや曲木のカフェチェアなど多彩なスタイルの椅子は1万円前後から。
リサイクルショップ〈 FUNagain (ファンアゲイン) 〉で人気のダイニングセットのほかキャラクタートイやレコードも。
リサイクルショップ〈 FUNagain (ファンアゲイン) 〉店内奥の額装は、どこかの家のおばあちゃんが趣味で描いたという柴犬の絵を高島さんが買い付け、アーティストの村上周(あまね)さんがシルクスクリーンを施して価値をアップデート。
リサイクルショップ〈 FUNagain (ファンアゲイン) 〉では、デイヴィッド・ホックニーらのポスターも豊富。「グラフィカルなアートは木の家具とも相性がいいですよ」
価値がないとされるものに光を。そんな思いで開いたのがリサイクルショップ〈FUNagain〉だ。古物市場で同業者が見過ごすものも目利きをし、手に届きやすい価格で販売する。アクリルのテーブル、ラタンの姿見、カントリー調のダイニングセットなど、並ぶものはどれも、佇まいに愛嬌があったり作りが丁寧だったりと、高島さんが見出した価値が潜んでいる。「大事なのはブランドではなく、自分がどう思うか、どう使うかではないかと。巷の価値観を手放せばインテリアはもっと楽しくなりますよ」
高島大輔 〈 FUNagain(ファンアゲイン) 〉店主たかしま・だいすけ/〈BEAMS〉で販売や商品開発、店舗ビジュアルに携わった後、独立。現在はホテルや個人宅の内装ディレクションも手がける。
〈 FUNagain(ファンアゲイン) 〉北欧、モダン、アフリカンとジャンルレスな品を揃え、土日限定でオープン。新入荷アイテムのツボを高島さんが解説するInstagramは要チェック。お目当てがある時は土曜日の開店前に並ぶのがおすすめ。
住所:東京都文京区千駄木3-48-2 手計ビル1F
TEL:なし
営業時間:11:00~19:00、日12:00~18:00
定休日:月~金休
Instagram: @funagain_sendagi
No. 1222
My Better Room 小さな部屋を自分らしく。/BE:FIRST 2023年06月28日 発売号
インテリアを楽しむのに大切なのは“想像力”と“とりあえずやってみる精神(DIY)”。正解もゴールもなく、少しずつ居心地の良い部屋へと作りあげていくプロセスも、また楽しみの一つです。何をどう選び、どう合わせるか。この特集では、人気インテリアショップスタッフの自宅とお店を拝見や、フルリノベ、移住をして暮らしを変えた人、心に“余白”を作る整理と収納など、自分らしく楽しく暮らす30人のアイデアを紹介します。
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