水族館、世界の絶景…第一線で活躍するプロデューサーの仕事とは?|働く女性のための転機の準備
Hanako.tokyo / 2023年7月17日 12時0分
「プロデューサー」ってよく聞くけれど、実際はどんなことをしているのか想像がつきにくい仕事。そこで今回は、様々な業界の第一線で活躍している方たちをクローズアップ。水族館プロデューサー・中村元さんと世界の絶景プロデューサー・詩歩さんに、どのようなキャリアを歩み、なぜプロデューサーになったのか、話を伺いました。
“生き物への尊厳が生まれる展示を作りたい”
中村 元 水族館プロデューサーなかむら・はじめ/1980年〈鳥羽水族館〉に入社。副館長を務めていた2002年に辞職し、独立。新時代の展示開発を追求した、国内外の水族館のプロデュースを手がける。
24歳:〈鳥羽水族館〉に入社。
29歳:全国の水族館で初の広報・企画部門を起案。企画室長に就任後、のちに副館長へ。
46歳:水族館プロデューサーとして独立
〜49歳:〈新江ノ島水族館〉を監修。
「日の目を見ない生き物たちを、どうしたら多くの人に知ってもらえるかと考えたのは、水族館に就職してすぐ。世界中の海洋生物に会いに行き、海に潜って感じた生命の尊さやのびのびと泳ぐ生き物の姿を見た感動をそのまま伝えたくて『水塊展示』を始めました。プロデューサーとして独立後は、コンセプトやターゲティングなど大きな枠組みを考えることが多くなりましたが、飼育員の経験と、全国の水族館へ足を運んで集めた表現の引き出しはたくさんあります。限られた環境の中で、生き物が輝いて見える空間を作り上げることが僕の使命。展示を通してその尊さを知ってもらい、海の生物たちが生きていける世界を残すために、これからも導いていきたいです」
必需品のカメラ。現場でスタッフに指示を出すときにも使う。
仕事の気になるあれこれQ&A
Q1.仕事の日のルーティンを教えてください。
「特にありません。僕の場合は一つのプロジェクトに対して週に2日程度の仕事なので、気長にやっています。その日暮らしです(笑)。」
Q2.必需品を教えてください。
「カメラです。一眼レフは『水族館ガイド』の撮影用、コンデジは博物館や珍しい建築物に出会ったときに現場資料用として使います。」
Q3.大事なときの勝負飯を教えてください。
「食べ物ではないですが、欠かせないのがスコッチ。地方で長い案件があるときは、良いバーがあるホテルを探して、現地で楽しみます。」
O4.おすすめの手土産を教えてください。
「友人からお歳暮やお中元でいただいて以来、〈桂新堂〉の「海老煎餅」は僕の鉄板。姿焼き、あられ焼きなど種類も色々あります。」
“行く先々に眠っている絶景を発掘していくのが楽しいです”
詩歩 世界の絶景プロデューサーしほ/死ぬまでに行きたい、世界の絶景スポットをSNS(@shiho_zekkei)などで紹介。書籍出版、旅行グッズのプロデュースも行い静岡県浜松市の観光大使の活動も。
22歳:大学卒業後、広告代理店へ就職。新人研修の課題で立ち上げたFacebookページ『死ぬまでに行きたい!世界の絶景』が話題に。
23歳:本を出版。シリーズ累計は63万部。
24歳:独立して企業。
27歳:地元・浜松市の観光大使に就任。
29歳:京都に移住。
「『死ぬまでに行きたい!世界の絶景』プロデューサーとは、自分が目利きした世界の絶景スポットと、その魅力を伝えるお仕事です。場所の情報を単に発信するのではなく、季節や時間帯、撮影時にどんな画角で切り取るといいのか、など“絶景”に出会える条件を合わせて提案しています。キュレーションメディアとして会社員時代に立ち上げましたが、独立してからは現地に足を運ぶ機会も増えて、これまで47都道府県、海外約60カ国を旅してきました。地元の人も知らない絶景スポットを見つけ出すこともあり、その土地に眠る観光資源を発掘しているようで毎日が楽しいです。唯一無二の肩書きを名乗っている以上、これからも絶景には一番詳しい人でありたいです」
トレードマークのニット帽は、40枚ほど所持。欠かせないアイテム。
仕事の気になるあれこれQ&A
Q1.仕事の日のルーティンを教えてください。
「取材撮影は朝4時〜深夜1時×3日間、とハード。寝る前のストレッチや疲労回復のビタミン摂取で、体をしっかり休めています。」
Q2.必需品を教えてください。
「ニット帽は欠かせません。私のトレードマークでもありますし、これを被ると仕事モードのスイッチが入ります!」
Q3.大事なときの勝負飯を教えてください。
「〈和醸良麺すがり〉のモツラーメン。勝負飯というよりは、ご褒美飯として食べます。特に頑張った日は、炙りモツを増量します。」
O4.おすすめの手土産を教えてください。
「地方の自治体へ行くことが多いので、八つ橋や阿闍梨餅、〈マールブランシュ〉の焼菓子など、京都らしい手土産を持っていきます。」
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