神はテロップに宿る15話｜大橋未歩

今やテレビに欠かせない文字テロップ。出演者もテロップに載るパワーワードを繰り出すトーク力が求められています。そこで人気番組の中から、テレビっ子編集者の綿貫大介が気になる有名人のテロップを収集。これを見れば、今のテレビが見えてくる!?

安定よりも冒険を選ぶ大橋未歩アナの覚悟。

テレ東の看板アナ時代はもちろん、フリーに転身してからは『5時に夢中！』（TOKYO MX）でのあけすけなMCで視聴者を楽しませてくれた大橋未歩さん。今春レギュラー番組をすべて降板したのは衝撃的だったけど、それは夫婦でのアメリカ移住を見据えての決断だった。『マツコ会議』（日テレ系）では今後についても言及。「もっと平穏無事に生きていく予定だった」と苦笑しながらも、楽しそうに未来を語っていた。

転機は局員時代、若年性脳梗塞で8ヶ月間休職したこと。それまで自分の代わりはいないと思っていたのに、いなくても組織は回ることを知ってしまった。そこでエゴを自省し、もっと自由に生きようと考え方を変えたのだとか。パートナーのテレビディレクター・上出遼平さんも相当自由人だから、一緒に人生を謳歌するには最高の相棒だと思う。正直、日本で生きていく分には金銭面で苦労しないであろう二人。それを手放して新たな挑戦をするなんて、やっぱり冒険家だ。「経験だけは絶対に減らない財産」という言葉には、お金や人気は目減りすることもあるが、経験だけは必ず積み上がるという信念が詰まっていたように思う。不安定でもワクワクする道を選んだ方が、人生は豊かになると分かっている人の言葉だった。

渡米後の仕事は未定。今までやりたいことを公言して生きてきたから、今回は流れに身を任せたいという。究極の自由ってこういうことなんだろうな。そういえばこの数年、海外移住する芸能人は急増中。このまま斜陽国家にいるよりも、むしろ堅実な選択なのかもしれない。

綿貫大介

わたぬき・だいすけ／編集者でテレビっ子。夏の月9が久々に王道の恋愛群像劇と聞いてびっくり。はたしてリアリティショーに勝てるのか！？

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No. 1221

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