大阪の中之島・北浜はこう巡る!川沿い周辺のカルチャースポット5選
Hanako.tokyo / 2023年8月22日 18時30分
中之島〜北浜周辺には新旧のカルチャースポットが点在している。リバーサイドを歩きながら、ぜひとも立ち寄りたいスポットには、例えばこんなところがある。
20,000冊の本のジャングル。安藤建築の児童書文化施設〈こども本の森 中之島〉。
不思議な丸い空間では常設の映像展示も
堂島川沿いに現れる巨大な青リンゴが目印
中之島〜北浜周辺には新旧のカルチャースポットが点在している。リバーサイドを歩きながら、ぜひとも立ち寄りたいスポットには、例えばこんなところがある。
2020年に開館した〈こども本の森 中之島〉は、安藤忠雄設計による児童図書の文化施設。シンプルな打ち放しのコンクリートや自然光の採り入れ方がやはり特徴的で、すでに世界から安藤ファンが詣でるスポットに。建物だけでなく、緩やかに流れる川がイメージされた流線形の本棚とその配置。加えて常時、映像展示のある円筒形の休憩室の小部屋などもあり、さながら館内は本に囲まれたジャングルのようだ。
将来的には外観をツタでまるごと覆うことを想定しているそうだから、川とともにある“森”化への景観形成も見逃せないところ。エントランスで一際目立つ青リンゴのオブジェのテーマは“永遠の青春”。つまりこの施設が年齢関係なく楽しめることが謳われているようでもある。ちなみにショップでは大阪名物「パインアメ」の施設限定のレアな青リンゴバージョンも。お土産にぴったりでは?
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住所:大阪府大阪市北区中之島1-1-28
TEL:06-6204-0808 │ なにわ橋
営業時間:9:30〜17:00
定休日:月(祝の場合は翌平日休)
安藤忠雄の設計・寄贈による、児童書を軸とした文化施設。館内の蔵書は約20,000冊。ブックディレクター幅允孝の選書で自然、動物、未来などテーマで分類。90分間入れ替え制。入館方法はHPで確認を。名物「青リンゴアメ」(345円)。
https://kodomohonnomori.osaka/
昭和初期のレトロビルで、見惚れるガラスの器たち〈RICORDO〉。
おぼろげな透明度と歪んだ輪郭を愛でたい
その南側の対岸、北浜は歴史的建造物が数多く現存するエリアとして知られている。中でも「芝川ビル」はその代表格。古代マヤ・インカ風の装飾があしらわれたビルの中にあるのが、ガラスの器などのセレクトショップ〈RICORDO〉だ。イタリア語で“記憶”の店名はまさにこのレトロビルに相応しい。眺めていると吸い込まれそうな、かすかな透明度の妙味は唯一無二。これらガラスのおぼろげな彩色は、霧やもやといった日本の風土ならではの空気感を表しているのだそう。
![〈RICORDO〉](https://img.hanako.tokyo/2023/08/10005807/info1-300x300.jpg)
住所:大阪府大阪市中央区伏見町3-3-3 芝川ビル201号室
TEL:06-6210-3959 │ 淀屋橋
営業時間:12:00〜19:00
定休日:月火
1927年竣工のレトロ建築、芝川ビルディング。2階のこちらは大阪発のガラス工房〈fresco〉のプレートなどのプロダクトを多数そろえるセレクトショップ。一点ずつ異なるかすかな色の風合いにうっとり。「kasumi/plate」(S 7,700円〜)。
http://ricordo201.com/
〈graf〉運営の複合空間。上質なアジアの生活雑貨も〈graf studio〉。
大阪市立科学館の南側に位置する〈graf studio〉。こちらは〈graf〉のフラッグショップで、オリジナルのインテリアをはじめ、同時代のライフスタイルに寄り添う国内外の雑貨などを扱う。高い天井の空間がなんとも清々しく、カフェは中之島散歩のコーヒーブレイクにもばっちり。土佐堀川を望む2階は〈graf〉の家具が設置された宿泊施設として運用されているが、随時ポップアップなどの催しも行われているから覗いてみてほしいところだ。
![〈graf studio〉外観](https://img.hanako.tokyo/2023/08/10000255/assetterEX-173173-1-300x300.jpg)
住所:大阪府大阪市北区中之島4-1-9
TEL:06-6459-2100 │ 中之島
営業時間:11:30〜18:00
定休日:月、第2火
大阪を代表するクリエイティブユニット〈graf〉によるインテリアや生活雑貨のショップ、カフェ、宿泊施設。定期的にポップアップを催し、8月にはメキシコ雑貨も。タイ・チェンマイ発のスキンケアブランド〈eavam〉のバーム(2,200円)。22席
https://www.graf-d3.com/
ユニークな一点物を。セレクト&ギャラリー空間〈NEW PURE +〉。
ジャンルレスな店内にユーモアと脱力の逸品あり
北浜の〈NEW PURE +〉はイラストレーターや陶芸家などのアーティストによる一点物の作品やハンドメイドのグッズを扱うショップ兼ギャラリー。店内に並ぶのはリメイクのアパレル、リトルプレス、オブジェ、とカテゴライズしづらい、言ってみれば趣味の店、なのだが、店主の大井秀人さんいわく「かわいいけれど、変なもの」がセレクトの基準。個性あふれるジャパニーズ・ポップアートを求めて、海外からの観光客も少なくないというのもうなずける。
![〈NEW PURE +〉](https://img.hanako.tokyo/2023/08/10005810/info2-300x300.jpg)
住所:大阪府大阪市中央区淡路町1-1-4
TEL:06-6226-8574 │ 北浜
営業時間:13:00〜19:00
定休日:不定休
ポップアートのみならず、垣根なくアーティストの作品やグッズを扱うショップ。京都の陶芸家DAISAKや、岡山〈POTTO〉のアパレルの一点物も。取材時、ギャラリーではハンドメイドバッグの鈴木いづみの個展が。DAISAKの「植木鉢お碗セット」22,000円。
https://newpureplus.com/
リノベホテルのカフェでは手作りスイーツで一息〈Hotel Noum OSAKA〉。
川沿い散歩の途中にスイーツをチャージ
中之島の東、江戸時代からの歴史がある八軒家浜船着場の対岸に立つのは〈Hotel Noum OSAKA〉。Noumは“野を生む”で、都市の中に自然を作ることがコンセプトのブティックホテルだ。館内には植物はもちろん、桜の木のエントランス扉、土壁のカフェラウンジ、楓の種子を模した木製シーリングファンなどもある、リバーサイドの自然と地続きのように仕立てられた快適空間。こちらのカフェでコーヒーとドーナツをテイクアウトして、目の前の南天満公園でクルーズ船や噴水を眺めながら、というのもおすすめ。このエリアならではのひと時がきっと味わえる。
![〈Hotel Noum OSAKA〉外観](https://img.hanako.tokyo/2023/08/10000326/assetterEX-177155-300x300.jpg)
住所:大阪府大阪市北区天満4-1-18
TEL:06-6940-0882 │ 天満橋
営業時間:カフェラウンジ15:00〜23:00
定休日:無休
南天満公園前のオフィスビルを改築し2019年にオープンしたホテル。カフェでは季節の果物を取り入れたクラフティやドーナツも。屋上では宿泊客でなくても予約利用できるサウナも定期的に開催。「甘夏のクラフティ」500円、コーヒー550円。20席
https://www.no-um.jp/
![prof_hensyubu](https://img.hanako.tokyo/2017/03/prof_hensyubu.jpg)
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No. 1223
![食べて笑って感動する!大阪人も納得の厳選93スポット。大阪通が教えてくれる 最新・大阪案内。/大橋和也 (なにわ男子)](https://img.hanako.tokyo/2023/07/25192719/2023-4910074070938-1-2.jpg)
大阪通が教えてくれる 最新・大阪案内。/大橋和也 (なにわ男子) 2023年07月28日 発売号
古くから「天下の台所」、そして「食いだおれの街」と称されてきた大阪は、人々が豊かな食を育んできた街。令和の今、そんな大阪のフードカルチャーを目当てに、海外からもたくさんの人が訪れています。世界からも注目を集める大阪の“おいしい”魅力について、大阪通から教えてもらう今回の大阪特集。美しく澄み切った出汁の旨味、香ばしいソースの香り、食欲をそそる揚げたて焼きたての音…。エリア、ジャンル、テーマにわけて五感をフルに刺激する大阪の食の最新情報をお届け!
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