お酒を楽しむことでさりげなく森林保全。サステナブルなクラフトジン《LUO》誕生
Hanako.tokyo / 2023年11月13日 16時0分
”サステナブル”をテーマに、
生命力溢れる自然素材を使用したクラフトジンブランド《
LUO(ルオ)》。香水を思わせる華やかな香りを、自宅やバー、アウトドアなど場所やシーンを問わずに楽しめるお酒で、売上の一部は国内で里山の保全活動をしている非営利活動法人
〈森づくりフォーラム〉へ寄付される。プロダクトを手がけた〈SUPER BLOOM〉のお二人にお話を伺った。
オーガニックコスメやサステナブルな物作りの現場を追いかける「ナチュラルビューティーハンター」として活動。Instagram(@naturalbeautyhunter131)では、ナチュラルコスメをはじめ、美容にまつわる情報を発信している。
クラフトジンから優しい循環を
ジンはベーススピリッツにジュニパーベリーをはじめとした
様々なボタニカル(植物)の香味をつけて造られる。原料の組み合わせの自由度が高い分、
個性豊かな”クラフトジン”が次々と誕生している。
そんな広がりを見せつつあるクラフトジンだが、2023年10月21日より発売された《LUO》は
クラフトジンの中でも一線を画す存在。理由は2つ。「
パロサント」と「
森林保全活動」だ。
PaloSanto Gin × PaloSanto(お香)セット ¥6,780(単品:¥5,480)
パロサントは「
聖なる木」と言われる南米原産の天然香木で、濃厚な香りを放ちながら空間を浄化し、
幸福を呼び込むといわれ、現在は倒れ木からしか採取できないため
自然に配慮したサステナブルな浄化アイテムとして人気を集めています。
《LUO》は日本で初めてパロサントを飲料に使用し、パロサント特有の
甘い香りと
ウッディでビターな味わいが特徴。
また、ブランド名の《LUO》は、フィンランド語で自然を意味する“Luonto”から名付けられており、《LUO》を通して
自然や環境問題に興味を持つ人を増やしたい、その興味やきっかけが
アクションにつながり循環を生み出すという願いが込められています。実際、《LUO》の売上の一部は、
森林保全活動をしている非営利活動法人《森づくりフォーラム》へ寄付されます。
そんなサステナブルな思いがこもったクラフトジンが
誕生した背景には何かあったのでしょうか?
コロナ禍での探求が《LUO》誕生の原点
いかにしてこの組み合わせとなったのか。
「私達はこれまでに、自社のカフェで提供するコーヒー豆を、コーヒー農家支援に貢献する『
ダイレクトトレード』へ切り替えたり、オリジナルアパレル商品の売上の
一部を新興国途上国の教育支援に充てるなど、“
さりげないアプローチから社会貢献に繋がる取り組み”を行ってきました。
ところが、コロナの影響もあり現地への支援が難しくなってしまったんです。一方、自分自身は家で過ごす時間が長くなり、ライフスタイルにも変化が。例えば、考え事をする時間に、
パロサントを焚くようになったり、
家で飲むことが定着したり。そんな変化した日常の中で、今後、これが当たり前になっていくなら、それに合わせて
何か新しいものを生み出せるのでは、と探究を始めました」と語るのは、《LUO》のディレクター、
藤原朋哉さん。
《LUO》のディレクター、藤原朋哉さん(左)
登録者数 22 万人を超える YouTube『
FUJIWARA LIFE』では、お洒落でおいしいレストランやカフェなどの情報を発信している藤原さんは、物事に対する強いこだわりと探究心の持ち主で、当然、
人脈も広い。《LUO》がサステナブルなクラフトジンとして誕生した背景にも、
知人の存在があったとか。
「身近で森林保護や環境活動をしている人がいて、国内の現状を聞く機会が増えてきたんです。話を聞いているうちに、日本は国土の7割を森林が占めるにも関わらず、それを保護する
林業従事者の割合が全就業者の約0.1%と非常に少ないということを知り、そこに問題があると感じたんです。
そこで、そのことに興味を持つ人を増やすことが大事だと感じ、我々の得意分野でもある
“発信”を生かせるのでは、と思いつき、自分ごととして考えるようになりました。
また、ちょうどそのタイミングで、現在《LUO》のプロデューサーを務める
小松史侑から
お酒を作りたい、という相談があったんです。小松は、〈SUPER BLOOM〉で一緒に、バーテンダーとしての知識を生かしながら商品開発やドリンクメニューの考案をしていたので、それならば
プロダクトを通して森林保全のアクションにつながるような、
これまでになかったものをつくってみようとなったんです」。
《LUO》のプロデューサーの小松史侑さん。
発信者ならではの人との繋がりが実現を後押しした
とはいえ、お酒をつくるというハードルは高くなかったのだろうか。
「発信者としてYoutube等やっていたおかげで、お酒関係の繋がりの方が多かったり、そういう人に繋げてくれる方も多く、
意外とスムーズでした。
例えばお酒を販売するための免許を取る時に必要な弁護士の方とか、今回寄付先の特定非営利活動法人〈森づくりフォーラム〉もそうですし、蒸留所も紹介で、知り合いのところで造っています。
通常だとそういうところが簡単に見つからない、ってみなさん言いますね」
発信力が強みとなり、こだわりのクラフトジンが完成。
オンラインサイトと三軒茶屋のカフェバー《Junction》で購入できるうえ、《Junction》と、自社運営する会員制CAFE&BAR《Unin》でも《LUO》を使ったカクテルを提供しており、
家で嗜むことも、外に出て楽しむこともできる。
《LUO》プロデューサー、小松史侑さんは「主なボタニカルにパロサント、ジュニパーベリー、ジンジャーとシナモン、アールグレイ、 クローブ、カルダモンの調合を
数%単位で微調整し、蒸留しています。
1番のオススメは
トニック割り。アールグレイやシナモンの甘い香りがクセになりますよ。ソーダで割ればパロサントの香りとスパイス香を感じますし、
合わせるものによって様々な表情を保ち合わせるのがジンのポテンシャルの高さであり、
多様な味わいをお愉しみいただけます」という。
カクテルの技法に詳しい小松さんのつくる特別な一杯は
目にも美しい。
「お茶やミルクにも合うのでご自宅では思いのまま、自由に《LUO》を嗜んでいただき、そのことが社会貢献活動に繋がるという”
やさしい循環”を感じていただけたら、きっと有意義な体験になると思います」
嗜好品と社会貢献、領域の垣根を越えて誕生した『LUO』は
双方を”さりげなく”つなげていく。
INFORMATION
《LUO》オンラインショップ https://luogin.com
公式インスタグラム:@luo.gin
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