これだけ覚えておけばOK!必ずおさえておきたいレジェンドワイン12選
Hanako.tokyo / 2023年11月13日 18時30分
栽培、醸造、熟成……すべての過程に造り手が心血を注ぎ、紡ぎ出されるワインには、愛好家が崇める“レジェンド”がある。出会えるかどうか、手を出せるかどうかはさておき、その存在を知っておきたい12本を4人の「飲み手」のプロに厳選してもらった。
これだけは知っておきたいレジェンドワイン12選
4人の飲み手が惹かれたレジェンド的存在のワインを12本紹介します。
1. ドメーヌ タカヒコのナナツモリ ピノ・ノワール/日本(北海道)
「余市町を拠点に国際的に活躍する造り手。門下生の輩出や労務環境の整備などにも目を配り、日本ワインを持続的に盛り上げようという気概が素晴らしいです。もちろん味わいも、日頃ブルゴーニュのピノを飲んでいる人も驚くほどに繊細で上質。日本が世界に誇るワイナリーです」(酒屋店主、パラレルワーカー/飯田明)
2. ポッジョ・ディ・ソットのブルネッロ・ディ・モンタルチーノ/イタリア(トスカーナ州)
「1991年に初ヴィンテージをリリースした新しい造り手ながら、南向きで昼夜の寒暖差が大きいポテンシャルの高い畑を取得し、質の良いサンジョヴェーゼ・グロッソを栽培。赤い果実を感じる香りが特徴で、ブルゴーニュの最高峰ピノ・ノワールを思わせるエレガントさで一躍有名に」(建築家/干田正浩)
3. マルセル・ラピエールのモルゴン/フランス(ボジョレー地方)
「“ヴァン・ナチュール”の父と呼ばれる造り手。彼の影響を受けた後進が数多く活躍しています。代表作『モルゴン』は、軽やかでジューシーな飲み口ながら、熟成により旨味や複雑味が増すのが特徴。世界的な自然派ブームの火付け役であり、ボジョレーの印象を刷新した一本です」(酒屋店主、パラレルワーカー/飯田明)
4. ジャッキー・トルショーのクロ・ド・ラ・ロシュ/フランス(ブルゴーニュ地方)
「畑仕事とワイン造りだけに邁進してきた仕事人のジャッキー・トルショー。中でもグラン・クリュの畑、クロ・ド・ラ・ロシュで栽培されたピノ・ノワールのキュヴェは、衝撃的なほど軽やかで豊かな果実味。2005年のラストヴィンテージの価格は80倍近くまで高騰しています」(建築家/干田正浩)
5. ジャック・セロスのシュブスタンス/フランス(シャンパーニュ地方)
「シャンパーニュ地方におけるビオディナミの第一人者、ジャック・セロス。彼の代名詞たるこのキュヴェは、専用の樽に毎年ワインを注ぎ足し、味わいを重ねていくソレラシステムを採用。最も古いワインは1980年代のものとのことで、セロスの歴史を閉じ込めたシャンパーニュです」(ワイン輸入会社営業/齊藤誠也)
6. DRCのロマネ・コンティ/フランス(ブルゴーニュ地方)
「“最も希少で最も高価”とされる名実共に世界最高峰の赤ワイン。ヴォーヌ・ロマネ村のわずか1.8haの特級畑で、DRC社の単独所有。正真正銘のビオディナミ農法と徹底した醸造技術。極上のテロワールに由来する至高の味わいと香りは圧倒的。飲み手を問わず誰もが憧れる一本です」(医師/金由梨)
7. ジョルジュ・ルーミエのミュジニー・グラン・クリュ/フランス(ブルゴーニュ地方)
「ブルゴーニュの中でも最もエレガントなワインが生まれるシャンボール・ミュジニー村きっての造り手。特に希少性が高いのがこのキュヴェです。それもそのはず、彼の所有するミュジニー畑の面積はたったの0.1ha。生産量は本数に換算すると300~600本のみという幻のワインです」(ワイン輸入会社営業/齊藤誠也)
8. シャトー・ペトリュスのポムロール/フランス(ボルドー地方)
「ボルドー右岸で最高峰の赤ワイン。表層を黒粘土と呼ばれる膨潤性のある特殊な層が覆う、粘土質の複雑な土壌を持つ畑で作られた特別なメルロー100%を用いており、コーヒーやカラメル、ブラックベリーのような渋くて甘い香りが特徴。熟成するごとに、腐葉土や森のような香りも」(建築家/干田正浩)
9. ガヤのバルバレスコ/イタリア(ピエモンテ州)
「イタリアワイン界では帝王とされる赤ワイン。サンジョヴェーゼと並んで重要なネッビオーロというイタリア固有の品種を使用。品質を担保するため、14もの畑から年ごとに優良な畑を厳選し、緻密にブレンド。チェリーやプラムのような香りが特徴の、エレガントで力強いワインです」(建築家/干田正浩)
10. アラン・ロべールのル・メニル・トラディション1990/フランス(シャンパーニュ地方)
「1990年ヴィンテージを最後に引退し、幻となった長期熟成型のシャンパーニュの造り手。通常の2倍以上となる10年以上の熟成期間を設け、注文を受けた後にデゴルジュマン(澱引き)を行い、さらに4、5年寝かせる徹底ぶり。時間が紡ぐオートクチュールシャンパーニュです」(ワイン輸入会社営業/齊藤誠也)
11. シャトー・ラフィットのシャトー・ラフィット・ロートシルト/フランス(ボルドー地方)
「ボルドーの左岸地域で最高峰のワインのひとつがシャトー・ラフィット。中でも『シャトー・ラフィット・ロートシルト』は、ルイ15世が嗜んだことから“王のワイン”とも呼ばれ、1855年にパリ万博開催を記念して行われたメドック格付けで1級に。優雅で気品あふれる味わいです」(ワイン輸入会社営業/齊藤誠也)
12. アンリ・ジャイエのヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥ1988年/フランス(ブルゴーニュ地方)
「ブルゴーニュの神様と呼ばれたアンリ・ジャイエの代表作。荒廃していた畑クロ・パラントゥを自ら開墾。1953年にピノ・ノワールを植え、1978年に畑名を冠してリリースされて以来、あまりの品質の高さに激賞されました。圧倒的な構成と余韻の長さが印象的な世紀の一本です」(ワイン輸入会社営業/齊藤誠也)
ワインをこよなく愛する4人の「飲み手」のプロ
齊藤誠也(さいとう・もとなり) ワイン輸入会社営業ソムリエを経てインポーターに勤務。最近は日本ワインに熱視線を注ぐ。
飯田 明(いいだ・めい) 酒屋店主、パラレルワーカー夫婦で酒屋を切り盛り。ナチュラルワインを中心にストーリーのあるワインを好む。
金 由梨(きん・ゆり) 医師成人祝いにもらった1990年のアマローネを機にワインの世界へ。クラシカルな銘柄好き。
干田正浩(ほしだ・まさひろ) 建築家ワイナリーの設計も担当。ワイン醸造にも携わり、ブドウの収穫期は大忙し。
illustration_Natsuko Yoneyama text & edit_Emi FukushimaNo. 1226
No.1226 『もう少しだけワインのことを知りたい』 2023年10月27日 発売号
今日も町のレストランやワインスタンドには人があふれ、そこにはにぎわう場に欠かせないアイテムとなったワインが。楽しく飲む!が正解。でも、楽しければ楽しいほど、後日“この前飲んだおいしかったワイン、何だったっけ”となることはありませんか?それはとてももったいないことだと思うのです。今よりもう少しだけワインのことを知ることができたら、自分にとっての“おいしいワイン”を忘れずにいられるようになるかもしれません。 教科書は、町のグラスワインにワインショップに並ぶボトル。必要な知識・教養をまとめた「ワインがもっと楽しくなる基礎 …
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