これだけ知っていればOK!今必ずおさえておきたいお手頃ワイン12選
Hanako.tokyo / 2023年11月17日 18時30分
今知っておきたい、注目のワイン12選
4人の飲み手が注目するワインを12本紹介します。
1. ドメーヌ・アンリ・ノーダン・フェランのブルゴーニュ オート・コート・ド・ボーヌ オルキス ルージュ/フランス(ブルゴーニュ地方)
「価格は上がりますが、高騰が続くブルゴーニュの中では比較的手を出しやすく、注目株としても外せない女性の造り手。自然派ワインの正統派で、熟れた果実のニュアンスが魅力の赤ワインです。エチケット記載のキュヴェ名はブドウ畑に咲く花の名前に由来するそう」(医師/金由梨)/(750ml)13,200円
2. ル・クロ・デュ・チュ=ブッフのヴァン・ブラン/フランス(ロワール地方)
「少し前の安旨ワインの代名詞。日本の自然派ワインの先駆者である故・勝山晋作さんが、同じ造り手の『シュヴェルニ・ルージュ・ラ・グラヴォット1999』を『下町のロマネ・コンティ』と評したほど品質は折り紙つき。まず定番の白『ヴァン・ブラン』をぜひ」(ワイン輸入会社営業/齊藤誠也)/(750ml)2,860円
3. オルソーニャ・ワイナリーのルナーリア・ピノ・グリージョ/イタリア(アブルッツォ州)
「ビオディナミ農法を実践する共同組合が造るコスパワイン。30年も前から農薬をほとんど使わずに栽培を行い、2005年から現在の農法に。オレンジを筆頭に赤、白、ロゼとどのワインも柔らかい飲み心地で、箱の中身は真空なので時間をかけて楽しめます」(ワイン輸入会社営業/齊藤誠也)/(3,000ml)5,280円
4. ルイ・ジュリアンのヴァン・ド・フランス・ルージュ 12%/フランス(ローヌ地方)
「南仏の土着品種をまとめて仕込んだワインで、1リットルの牛乳瓶に入れて売られています。濃いけれどするする飲める不思議な赤ワインで、地元の人は自前のポリタンクに注いで買って帰るそう。黒ブドウを丸かじりしたような、軽やかだけど豊かな果実味が特徴です」(建築家/干田正浩)/(1,000ml)2,750円
5. マリー・ロッシュのヴァン・ド・フランス・ルージュ・レ・パサント/フランス(ロワール地方)
「2018年ヴィンテージからスタートした女性の造り手。“ヴァン・ナチュールの父”マルセル・ラピエールの畑で働いた経験もあるそう。チャーミングでジューシーな果実味が魅力のこの赤ワインは、2/3ガメイ、1/3カベルネ・フランというロワールらしいブレンドです」(医師/金由梨)/(750ml)4,158円
6. エルヴェ・ヴィルマードのヴァン ド フランス ブラン“キュヴェ・ボヴァン”/フランス(ロワール地方)
「ソーヴィニヨン・ブランを主体にした清澄な果実味と生命感のある白ワインで、造り手はフランスで熱心なファンを持つ若手。栽培はビオロジック農法を実践しており、全て手摘みによる収獲、また野生酵母にて醸造しています。可愛い牛のエチケットも特徴的」(ワイン輸入会社営業/齊藤誠也)/(1,000ml)3,080円
7. ウアインのウアインシリーズ/イタリア(各地)
「現地のインポーターが毎年異なる造り手と組んでリリース。安価なバッグワインは一度圧搾したブドウを再度圧搾した“セカンドプレス”の場合が多いですが、これは100%ファーストプレスでノンフィルター。本格的なナチュラルワインを手軽に楽しめます」(酒屋店主、パラレルワーカー/飯田明)/(1,500ml~)3,300円~
8. ジャン・マルコ・アントヌッツィのレ・コステ/リトロッツォ・ロッソ/イタリア(ラツィオ州)
「ローマ出身のジャン・マルコ・アントヌッツィが造る赤ワイン。感性的な造り手が手がける亜硫酸無添加のワインは極めてジューシーでほんのり揮発酸があり、ナチュラルワイン特有のとてつもない飲み心地の良さ! グビグビ飲めて1リットル瓶がすぐに空いてしまいます」(ワイン輸入会社営業/齊藤誠也)/(1,000ml)4,290円
9. ドメーヌ・モンタイヤンのル・グロスロット 2022 アレクシス・ヒュードン/フランス(ロワール地方)
「カナダ出身の元ソムリエ、〈ドメーヌ・モンタイヤン〉のアレクシスが2018年から造るネゴシアン(買いブドウ)の白ワイン。若手によるものながら、ピーチやライチのような爽やかな果実味にきれいな酸がのっていて飲み心地が良い。大容量もうれしいです」(ワイン輸入会社営業/齊藤誠也)/(1,000ml)3,520円
10. ドメーヌ・スクラヴォスのアルシミスト ホワイト・ドライ・ワイン/ギリシャ(ケファロニア島)
「1996年からワイン造りを始めた〈スクラヴォス〉のバッグインボックス(箱型)の白ワイン。樹齢の高い土着品種から出来るワインには、厚みのある果実味と力強くも繊細なアロマを感じます。島のワインらしく後味には塩味を感じ、和食や海の幸との相性も抜群!」(ワイン輸入会社営業/齊藤誠也)/(3,000ml)4,840円
11. ココ・ファーム・ワイナリーの農民ロッソ/日本(栃木県)
「知的障がい者支援施設〈こころみ学園〉と一緒に栽培・醸造を行う造り手。日本固有のマスカット・ベーリーAを中心にボルドー品種で造られた『農民ロッソ』はお手頃ながらしっかりとした果実味を持つ赤ワインです。スパイスの香りが野菜や魚介とも相性」(建築家/干田正浩)/(750ml)2,310円
12. 三養醸造の甲州ペティヤン/日本(山梨県)
「山梨県産のブドウを使う1933年創業のワイナリー。2,000円を切る価格で高品質なペティアン(微発泡ワイン)を造っています。中でも甲州を使用したものは濁りがあり、旨味とキレのある酸が特徴。冷やして飲むと最高です」(建築家/干田正浩)/(750ml)1,980円(毎年エチケットデザインは変更)
ワインをこよなく愛する4人の「飲み手」のプロ
齊藤誠也(さいとう・もとなり) ワイン輸入会社営業ソムリエを経てインポーターに勤務。最近は日本ワインに熱視線を注ぐ。
飯田 明(いいだ・めい) 酒屋店主、パラレルワーカー夫婦で酒屋を切り盛り。ナチュラルワインを中心にストーリーのあるワインを好む。
金 由梨(きん・ゆり) 医師成人祝いにもらった1990年のアマローネを機にワインの世界へ。クラシカルな銘柄好き。
干田正浩(ほしだ・まさひろ) 建築家ワイナリーの設計も担当。ワイン醸造にも携わり、ブドウの収穫期は大忙し。
illustration_Natsuko Yoneyama text & edit_Emi FukushimaNo. 1226
No.1226 『もう少しだけワインのことを知りたい』 2023年10月27日 発売号
今日も町のレストランやワインスタンドには人があふれ、そこにはにぎわう場に欠かせないアイテムとなったワインが。楽しく飲む!が正解。でも、楽しければ楽しいほど、後日“この前飲んだおいしかったワイン、何だったっけ”となることはありませんか?それはとてももったいないことだと思うのです。今よりもう少しだけワインのことを知ることができたら、自分にとっての“おいしいワイン”を忘れずにいられるようになるかもしれません。 教科書は、町のグラスワインにワインショップに並ぶボトル。必要な知識・教養をまとめた「ワインがもっと楽しくなる基礎 …
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