【奈良駅周辺の食が盛り上がり中】駅前の隠れ家イタリアン、ならまちの新星中国料理……行くべき名店5選

長坂純明 〈ひとともり〉代表

2019年に奈良市・ならまちに開設した建築事務所〈ひとともり〉代表の建築家。同敷地内で、暮らすように泊まる〈宿一灯〉も展開。地元の重要人物とのネットワークも多彩で、奈良のカルチャーシーンで活躍。多くの飲食店の設計にも携わり、奈良県の食にも通じている。公式サイトはこちら

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1.お客さんとの距離感がちょうどいい、素朴なイタリアン〈ocu〉

奈良の良さのひとつは、人と人の距離感がちょうどいいところ。県中心地の奈良市でも、せかせかせずにゆっくりと人づきあいをしながら過ごせる店や場所が多いと思います。2023年5月にオープンしたイタリアン〈ocu〉もそんな店のひとつ。オーナーシェフの照山智也さん一人で切り盛りしていて、ゆるく円弧を描くカウンターでは、シェフとの、あるいはお客さん同士の、コミュニケーションがいい感じ。照山さんはイタリア修業中も地方にいることが多く、提供するのも素朴な田舎料理が多いのですが、それもどこか奈良っぽい。関東出身ながらこの地に店を構えたのは、地元の食材に惹かれてだそうです。特注の薪窯で調理される奈良生まれの料理をぜひ楽しんでください。そのほかにも、スタッフのおもてなしが気持ちよく、ゆっくりと過ごせる店が多いので、訪れてくつろいでみて。

薪窯で燻製した倭鴨のロースト

ocu （オク）

昼のPizzaコース4,950円、写真の「薪窯で燻製した倭鴨のロースト」などがメインの夜の薪火料理コース8,800円。完全予約制。予約はInstagram： @ocu_naraから。
住所：奈良市高天町38-6
TEL：なし
営業時間：12:00／19:00一斉スタート　
定休日：水木

2.本格中華を楽しむなら〈枸杞〉

四川・広東料理を学んだ〈枸杞〉 (奈良市紀寺町913-2)のシェフがつくる中国料理がめちゃくちゃうまい。奈良の食レベルを上げる店だと思います。

3.関西のカフェカルチャーの先駆け的存在の〈くるみの木〉

奈良市に来たらやはり外せないのは、関西のカフェカルチャーの先駆け的存在の〈くるみの木〉（奈良市法蓮町567-1）。季節の食材でつくられるやさしい料理やデザートも特徴。

4.新しいコミュニティの場となる料理店〈bird bird〉

〈bird bird〉（奈良市西紀寺町32-4）では、昼は町家一棟貸の宿泊施設〈紀寺の家〉が手がける完全予約制ランチ「紀寺の食事会 くちばし」を。夜はバーもあり、新しいコミュニティの場となっています。

5.センスの良い雑貨が揃う〈fangle〉

アジアやアフリカの雑貨や家具、道具がそろう〈fangle〉（奈良市高畑町1215-5）。商品もディスプレイもモダンでセンスがいいです。

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One More Place雨上がりはさらに幻想的な朝の風景。

奈良市に宿泊するなら、ぜひ体感してほしいのが〈春日大社境内 飛火野〉（奈良市春日野町）の朝の風景。多くの鹿がいる野原に朝日が差し、春日山と重なる様はとても幻想的です。

photo_Shungo Takeda　text&edit_Hitoshi Kura

No. 1227

No.1227 『47都道府県、おいしいあの町へ』 2023年11月28日 発売号

47都道府県、あらゆる県のあらゆる町に、まだまだ私たちが知らない、おいしいものが待っています。 1県たりとも食べ逃したくない！ そんな食いしん坊心で、「47都道府県・全県グルメガイド」ができました。ガイド役は、各県に暮らす食通、総勢47名。それぞれの県から1箇所ずつ、今行くべきグルメエリアをピックアップし、在住者の目線で「おいしい地元案内」を披露してもらいました。郷土料理、食堂、スイーツ、ご当地土産、B級グルメから、グルメと併せてチェックしたいアートスポットやパワースポットまで、旅の目的地はなんと合計282スポット …

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