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素朴で美しい世界にうっとり。五感で楽しみたい“おひとりさま”向け宿、くろしお想

Hanako.tokyo / 2023年12月27日 20時0分

素朴で美しい世界にうっとり。五感で楽しみたい“おひとりさま”向け宿、くろしお想

まろ おひとりさまプロデューサー

ひとり時間の楽しみ方を提案するメディア「おひとりさま。」(@ohitorigram)をインスタグラムを中心に運営。年に200泊以上ひとりホテルステイをし、その圧倒的な経験に基づいた情報発信が人気を博している。原案の漫画『おひとりさまホテル』(新潮社、漫画・マキヒロチ氏)コミックス第3巻が2024年1月9日に発売予定。ハナコラボパートナー。

気がつけば、もう年末。2023年も、全国各地で今年も

200泊以上、数えきれないほど

“ひとりホテル”を楽しませていただきました。

今回は、その総決算ということで、私が、特に

ひとりで泊まって良かった5つのホテルを紹介させていただきます。




ひとりだから良かったポイントを交えながら、おニューなホテルから、老舗旅館まで、様々なバリエーションのお宿を紹介していきますので、

今年1年頑張ったご褒美などで、ぜひ宿泊を検討してみてください〜。

ひとりでじっくり、アートと温泉に浸る。〈板室温泉 大黒屋〉

まずは、

2023年最も衝撃を受け、完全に

恋に落ちたこのお宿!

1551創業の老舗旅館〈板室温泉 大黒屋〉です。

まず、ここがすごいのは、なんと1980年代後半から

「保養とアートの宿」をコンセプトにしているということ。今でこそ、“アートホテル”は定着してきましたが、そんな前からコンセプトにしていたとは!

しかも、先代が才能をいち早く見出し、今では世界的に有名になった、

“もの派”を代表する

菅木志雄氏の作品が数多く常設展示されている

〈菅木志雄 倉庫美術館〉があったり、月ごとにテーマを変えて企画展示を行なうなど、お宿でありながら、

美術館さながらにアートと向き合っているんです。

倉庫美術館

企画展示。器は実際に購入することもできました。

アート作品は館内のあちこちに飾られています

そして、きちんと

温泉旅館として素晴らしいのも、魅力的。露天風呂では陽光をたっぷり浴びながら、山々の景色を望め、朝晩ともにお部屋食でゆったりお食事をいただけます。

夜は満点の星空も見渡せます ※こちらの写真は宿提供

そもそも

アートと温泉って、

自分のペースで楽しめて癒されるので、 それだけで

“ひとり向き”だなと思うのですが、なんと

旅館には珍しい、シングルルームまであるんです!ひとりで足を伸ばしてリラックスするのにちょうど良く、「あーこんなシングルルームを待ってました…!」と思わず拍手したくなる、センスが光るお部屋となっています。

「松の館」シングルルーム

カウチチェアから眺める外の景色もいい

さらに、花器の貸し出しサービスがあったり、滞在中の一冊が見つかる図書室もあるなど、

ひとりステイを彩るコンテンツもたくさん。あまりの感動に、私は滞在中に次の予約を取ってしまいました。(笑)

好きな花器をお部屋に持っていくことができます

テレビ塔に泊まれる!ここにしかない、ワクワク感が味わえる〈THE TOWER HOTEL NAGOYA〉

続いては、国指定の重要文化財でもある、愛知県名古屋市の「

中部電力 MIRAI TOWER」(旧名古屋テレビ塔)内に2020年にオープンしたホテル

〈THE TOWER HOTEL NAGOYA〉

少し出っ張っているところが、客室になっています

ここに泊まれるなんて、びっくり!ですよね。

お部屋にも躯体の鉄骨が、かっこよく突き抜けていたり、窓枠や眺望含め、常に

テレビ塔に泊まっているワクワク感を味わうことができます。外に出て、地上から自分の部屋を見ると、「あそこに泊まっているのかー!」と感動もひとしお。

パークビューダブルのお部屋

鉄骨が絵になる

そして、私がとても感動したのが、

宿泊者限定で22~24時に

テレビ塔の展望台エリアに行けること!  館内に隠されている

“秘密のエレベーター”に乗って展望台エリアに着くと、ぐるっと光り輝く名古屋を見渡すことができます。大切な人とロマンチックに眺めるのもいいですが、

夜景を独り占めする夜も、なんだかいいなあとじっくり浸りました。「私、がんばるよー!」って、叫びたくなったり。(笑)



全15室

スモールラグジュアリーホテルなこともあり、食事以外でお客さんと会うこともほとんどなく、静かで落ち着いて過ごせたのも、とても良かったです。館内の至る所にアートも飾られているので、そちらもお見逃しなく。ちなみに、私が原案の漫画『

おひとりさまホテル』第2巻にも出てきますので、良かったら読んでみてください。

マイペースに、ひとりのんびり島旅。〈SOIL Setoda〉

夏に、ひとりでのんびりしたくて泊まったのが、しまなみ海道の中心、生口島・瀬戸田町にある

〈SOIL Setoda〉。ホテル、レストラン、セレクトショップ等の複合施設で、ある意味ここ自体がもう街になっていて、

泊まりながら島旅している感覚を味わうことができます。

泊まったお部屋は

「Terrace Studio」。ここから眺める瀬戸田の景色が大好きで、お酒やドリンク類を片手に、朝も夕も、この景色を“独り占め”しました。

夜は、

地元の農家さん、漁師さんから仕入れた旬な食材をいかした、量もちょうどいい美味しい

ショートコースを味わい、近くの

銭湯〈yubune〉で、お風呂&サウナを堪能。あーこれぞ理想の島旅!しかもセンスの良い空間で、これらが堪能できるのがとてもいいのです。

そして、お宿で

自転車をレンタルして、

島をサイクリングするのも、最高に気持ちいい。自転車で駆け抜けながら、飛び込んでくる島の景色を味わい、空気を吸い込む多幸感たるや! 時々、ベンチに座って読書するなんてのも、ひとり旅ならではの楽しみ方です。マイペースなひとり島旅、またやりたいな。

なお、

〈SOIL Setoda〉は、

尾道港から船で40分ほどで着く

瀬戸田港そばに位置しているので、アクセスも抜群。車を運転出来ない私のような方でも、安心です!

たまには、ひとりで弾ける夜もいい。〈W 大阪〉

続いては、がらっと

シティーラグジュアリーな雰囲気に変わって、2021年に大阪に開業した

〈W 大阪〉。あのマリオット・インターナショナルが展開するホテルブランド「W」ブランドで、

国内唯一のWホテルとなっています。

※提供

Wホテルといえば、

キラキラした華やかな空間が特徴的。こちらも、

コンセプトは「大阪商人の遊び心」ということで、

大阪出身

安藤忠雄氏がデザイン監修した真っ黒な外観とは対照的に、内側のインテリアはカラフルで、

道頓堀からインスパイアされたネオンや、

真っ赤な漫才ステージ、提灯を模した

大きなランプシェード

トランジスタラジオのようなDJブースなど遊び心溢れるさまざまな要素から、元気な大阪を感じることができます。

ずっとテンション上がりっぱなしだったのですが、特に楽しかったのが夜の時間。館内の

〈鉄板焼 MYDO〉で豪勢に

金粉のお好み焼きをいただいたり、そのまま、

ムーディーなバーラウンジに行ったり。ほろ酔いでお部屋に戻ったら、夜景を眺めて「こんな都会でサバイブしている私、お疲れ!」なんて思ってみたりして。

最初は、こんな華やかなホテル、ひとりで楽しめるのかな…と不安だったのですが、ひとりだからこそ、自分が解放されて、やりたいことをやり尽くせるのがとても良かったです。

しかも、さすがマリオットで、お部屋はちゃんとリラックスできる空間に仕上がっているので、きちんと身を休めることもできます。こんな楽しいひとりステイも、ありですね!

ゆったり寛げるバスタブも

大人になったから分かる、“ハトヤ”ワールドの魅力。〈ホテルサンハトヤ〉

最後は、この連載でも単独で紹介させていただいたことがある、静岡・伊東の

〈ホテルサンハトヤ〉。関東の人には馴染みのある、

「伊東に行くならハトヤ 電話は4126(よい風呂)」のフレーズでお馴染みの、ハトヤグループのお宿です。

伊東駅で出迎えてくれるシャトルバスから、もう可愛い!照明や赤いじゅうたんに螺旋階段、近未来×レトロなカプセルっぽいエレベーターなどなど、

昭和レトロな世界にときめきが止まりません。ひとりゆえに、スリッパも浴衣も、ディテールも、くまなく愛でられるのがいいんですよね〜。

よく見ると、車のナンバーが「4126」!

そして、“ハトヤ”といえば、やっぱり

ディナーショー!大宴会場で、みんなで手を叩きながら観劇するこのスタイル、

今の時代にはなかなかない楽しみ方で、懐かしくてなんだかいい。

しかも、ひとりだからこそ、俯瞰して見られるので、みんなの幸せをギュッと味わえる感覚があって…うん?私は変態ですかね?(笑)

私が見つけたとっておきの過ごし方は、亀や魚が泳ぐ大きな水槽がある

「海底温泉」を楽しんだ後、ナイトラウンジ

〈エメラルド〉

クリームソーダをいただくということ。なんだこの、最高の風呂上がりタイム!大人って、最高だ〜!幼少期に訪れた時とは、一味違う楽しみ方ができて、大満足でした。

※海底温泉の写真は提供

いかがでしたでしょうか?まとめてみると、かなり

バラエティ豊かになっていますが、ホテルって、この面白さの幅があるから楽しいんですよね。そして、

ひとりステイのスタイルも人それぞれ。私も気分によって、宿泊先を選んでいるので、ビビッと来たものがあったら、自分の直感を信じて、ぜひ泊まってみてください〜。

それでは、来年も

HAPPY HITORI HOTEL YEARになりますように!

text&photo_Maro

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