1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. グルメ

食べ始めたら手が止まらない!〈杉戸煎餅〉の本当においしい「揚げかき餅」

Hanako.tokyo / 2024年1月22日 18時30分

食べ始めたら手が止まらない!〈杉戸煎餅〉の本当においしい「揚げかき餅」

米の深い滋味を噛みしめるかき餅

「やめられない、止まらない」煎餅の老舗といえば、ローカルな風情が漂う東京の下町にある京成電鉄の青砥駅にほど近い〈杉戸煎餅〉。創業は1927年。かつて、この界隈は利根川水系の支流・中川から江戸に米を運んでいた穀倉地帯として知られ、煎餅づくりが盛んだった。おいしい煎餅に欠かせない原料のひとつはもちろん米であるが、現在は老舗の煎餅店でも分業化が進んでおり、米を蒸し、生地からつくる店は少なくなっている。創業時から変わらないのは、もち米を蒸す工程からすべて、店に隣接する自社工場で行うこと。手間も時間もコストもかかるが、すべては「日本で昔から愛されてきた米菓の本当のおいしさを届けるため」だ。

千葉県産「ひめのもち」を日に1俵(約60 ㎏ )分、蒸籠で蒸す。

手作業で見事なのし餅に成形。

切った餅は2 週間自然乾燥させる。

名物の「揚げかき餅」の味には、米と同様に油の質も大きく影響する。おかきやかきもちの原料となる「ひめのもち」は蒸すことで甘みが増し、それをスライスしたものを自然乾燥させること2~3週間。乾燥した生地を高温の油で手早く揚げるには、長年の職人の技が求められる。揚げたてに醤油をかけると、ジュッという音とともに醤油の香りが立ち上り、日本人なら思わず反応してしまうかぐわしさ。店頭で販売する前に扇風機で熱気を飛ばし、冷めたあとに袋詰めをするが、それらをほぼ手作業で行っていると聞けば、職人の手仕事によって生み出されるおいしさに、ありがたみもさらに増すというものだ。

米油でキツネ色に揚げたかき餅。写真は煎餅愛あふれる製造長の及川康友さん。

一番人気の「しょうゆ」(右上、左下)、駿河湾産あおさが香る「青海苔」各440円。

材料はもち米とサラダ油、醤油というシンプルさながら、こんがりとした揚げかき餅を口に運べば、サクッとした軽快な食感と醤油の上品な風味にたちまち夢中になる。一番人気は「しょうゆ味」だが、ごまやあおさをまぶしたものも。ふっくら、サクッとした揚げのテクニックがより際立つ「塩味」のリピーターも多いという。老舗ゆえに長年通い続けるファンも多く、その楽しみが増えるようにと、いまでは200種以上のあられや煎餅のほか手づくりのスコーンを販売するという試みも。下町散策がてら、ふらりと昔ながらの〝口福〞を買いに出かけよう。

杉戸煎餅 (すぎとせんべい)

住所:東京都葛飾区青戸3-31-7
TEL:03-3602-3650
営業時間:10:00~18:00(土祝~17:00)
定休日:日休(HP で確認を)
HP:https://www.sugito-senbei.co.jp/

京成電鉄青砥駅から徒歩約7分。揚げおかきはほかに「塩」「胡麻」の全4種。

photo_Kiichi Fukuda text_Keiko Kodera

No. 1228



No.1228 『贈りたい、もらいたい、手みやげ。』 2023年12月27日 発売号

なにかと人と会う機会が増える年末年始。お世話になっているあの人に、日頃の感謝の気持ちを込めてとっておきの手みやげを贈りませんか? 絶対ハズさない老舗の名品、並んででも買うべき新作スイーツ、季節・地方の限定品、知る人ぞ知るお取り寄せまで、見ているだけでも心が躍る約200品を集めました。 そして贈り上手な人たちが、実際に贈って喜ばれたものもご紹介!秋元康さんの手みやげリスト、アイナ・ジ・エンドさんとアオイ・ヤマダさんの友達コンビ、ハライチ岩井勇気さんと神田愛花さんの『ぽかぽか』コンビがお互いに贈り合った物、ぼる塾田辺さ …



もっと読む

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください