お坊さんに聞いてみた「お坊さんは、どうして頭を剃っているの?」

ハピズム / 2013年4月1日 19時0分

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――家の宗派と違うお寺にお参りしても大丈夫? お坊さんは、どうして頭を剃っているの? 意外と知らない仏教のあれこれや、ちょっと気になる疑問や不思議なしきたりは、直接お寺に聞いちゃいましょう!

<今回のギモン>
お坊さんはどうして頭を剃っているの?

<聞いたところ>
真言宗豊山派 北田山寶泉寺(埼玉県所沢市) 色摩真了さん

 かつては髪型で身分、職業がわかる時代がありましたが、現代ではおすもうさんと、お坊さんけが判別可能です。「お坊さん=剃髪」の構図が当たり前すぎて、なぜ剃髪しているのか、その理由がサッパリわかりません。そこで、お坊さんに直接聞いてみました。

――お坊さんは、どうして頭を剃っているんですか。

お坊さん 以前、僧侶として、ある高校の社会科の授業に参加したときも、この質問は「お坊さんに聞いてみたいこと」のナンバー1でした。そのときは「格好いいから」とも答えましたが(笑)、一番明快な理由は、「余計なこだわりを持たない」ということなんです。髪の毛があると、そこにとても多くの意識や時間を割かなければなりません。

――確かに、髪を整えるにはすごく時間がかかります。

お坊さん 私も高校生ぐらいのときは髪を伸ばしていたのですが、癖毛なのでセットするのに時間がかかりました。湿気が多かったり梅雨の時期は髪型が決まらなくて、なんとなく1日イライラしたり、気分が乗らなかったりします。ですから、そういうことに気を取られることがないように剃るんです。高校野球の選手も、野球に専念するために坊主頭にしている。彼らはその分、眉毛にいってしまっているので本末転倒なんですが、それも子どもらしくてほほえましいですけどね(笑)。程度の差はあれ、街を歩いていると誰でもウィンドーに映る自分が気になったりします。しかし、髪を剃っているとそこにかけるエネルギーが少なくてすむので、ほかに回すことができます。

 聞いてみれば「やっぱり」と思う納得の回答です。確かに、美容院に行ったばかりのときは気持ちが弾みますし、髪の乱れをうまくセットできないと「外に出たくない……」と感じます。

 お坊さん 仏教の目標は「苦」からの解放です。その「苦」のおおもとになるのが「こだわり」です。だから、「こだわりをいかに捨てられるか」というところに発想がいくのです。何もなければこだわりが生まれません。家族もいないほうが家族に対するこだわりが生まれなくなるので、お釈迦さまたちは家族を捨てて出家したわけです。着ている服にしても、「赤がいい」「シルクにしよう」などといろいろ出てくるので、お釈迦さまの時代は最低限にということになりました。坊主頭もそうですね。

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