ジブリ解散の予兆!? 『かぐや姫の物語』予告編に投射された高畑勲の本音とは?

ハピズム / 2013年8月29日 19時0分

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 スタジオジブリの宮崎駿監督作品『風立ちぬ』が好評だ。いつものジブリ作品のように爆発的なヒットが継続するというのではなく、さまざまな話題性から、人気が継続しているようだ。

 しかし、実は、『風立ちぬ』本編だけでなく、意外なところが話題となっていることをご存じだろうか。

 それは、今年の11月23日に公開予定の高畑勲監督作品『かぐや姫の物語』の予告編である。

 これまでのジブリのタッチとは異なり、鉛筆画に色をつけたような、水彩画のような不思議な画質。かなり荒削りな絵なのに、非常に繊細な描写があるその迫力は、大きな話題となっている。

そもそも、高畑勲監督作品と宮崎駿監督作品が同一の年に公開されるのは『となりのトトロ』と『火垂るの墓』以来。さらに、高畑勲監督作品は『ホーホケキョとなりの山田君』以来14年ぶりとなっており、今回の『かぐや姫の物語』も、構想だけで7年もかかっているそうだ。

「かぐや姫って、皆さんが思ってるよりわがままな娘です(笑)。僕は女性の気持ちはわからんのですが、この7年間ひたすら彼女の立場に立ってあらゆることを考え純粋に彼女の心境を映画に描きました」

 という高畑勲監督のコメントと、「姫の犯した罪と罰」というキャッチコピーそのものがあらわすものは、いったい何なのか。7年間も考察を重ねた高畑監督の「かぐや姫の気持ち」がどのようなものなのか、非常に興味のあるところである。

■ぶつかり合った、巨匠2人の世界観

 そして、もう1つ興味をそそられるのが、一部でウワサされる、高畑勲氏と宮崎駿氏の不仲説ではないか。

 今回の『風立ちぬ』と『かぐや姫の物語』は、同じく「芯の強い女性」の物語であり、そして女性が男性のもとから去ってしまうという物語でもある。ある意味で「生きる」ということをテーマにした映画であるが、一つは現代の実在の人物を題材に、もう一つは、日本最古の物語という架空の話を題材に、それぞれ別の確度からこの内容を描いている。

 当然、宮崎監督と高畑監督ではその「女性」に関する考え方も違う。しかし、「芯の強い日本女性の美しさ」をテーマにした作品ということでは、同じなのである。

 そして今回も、宮崎駿監督は高畑勲監督作品と同時上映を望んでいたのであるが、高畑勲監督の「絵コンテが間に合わなかった」という一言によってそれは断念せざるを得なくなったのだ。

 ここで1つのウワサが流れる。それは、「なぜ宮崎監督は自分の公開を待てなかったのか」一方では「なぜ高畑監督は7年もかけた絵コンテが数か月間に合わなかったのか」ということが問題になる。そこには「故意にずらした」というようなことしか考えられないのではないか。

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