税収50億ドル!大麻合法化が北米で続々と進行するなか、初のマリファナデーに要注目

HARBOR BUSINESS Online / 2017年4月20日 16時10分

写真

 日本とは大麻に対する認知度がまったく異なる北米では最近、大麻解禁の動きが続いています。

 13日、カナダ政府は、嗜好品としての大麻使用を合法化する法案を議会に提出したと発表。

 なお、トルドー政権はこれを公約として掲げていましたから、想定通りの動きと言えます。カナダで嗜好品としての大麻使用が合法化されれば、先進国としては初の大麻使用が合法の国となります。 全世界で見ると、ウルグアイに次ぐ世界で2番目の国です。

◆カナダの驚異の大麻市場

 大麻合法化で国が経済的には何を意味するのでしょうか。

 基本的には、「大麻の小売及び関連市場での経済効果」と「大麻売買による税収効果」の点で、非常に大きな期待ができると考えられます。

 まず経済効果についてですが、カナダの合法大麻市場規模は会計事務所大手デロイトの試算によると、年間だけでも、約50億カナダドルから87億カナダドルに及ぶとしています。

 さらに、小売り以外の関連市場(例えば観光)などもあります。それらをトータルすると、市場規模は226億カナダドルを超える可能性もあるとしています。

◆大麻の税収効果にカナダ政府の対応は?

 これだけ市場が大きいと、かなりの税収が見込めます。どれくらいの規模でしょうか。

 一例を上げると、金融機関のCIBC World Marketsは、年間で最高50億カナダドルもの税収が見込めると以前試算しています。

 ただ、一方で難しいのが、税率をいくらにするのかという点。

 税率を高く設定し、取れるだけ取ってしまうといった考えは、今回のカナダの大麻市場では適用できないと考えられます。

 理由としては、カナダでは既に違法大麻市場が存在しているという点があります。

 こう考えてみてください。

 大麻使用が合法になったのはいいものの、合法大麻には当然税が課せられる。一方、税金が課されない違法大麻市場では、大麻はより安く買える。

 この2つの差が大きければ大きいほど、問題が生じます。

 要は、税率は高い方が政府の手元にはお金は入るけれど、高すぎると、違法大麻市場を縮小できないかもしれないリスクがあるということです。

 ただ、今回のカナダの場合、大麻による税収は、健康や依存症問題への対応へと使うとトルドー首相は発言しています。つまり、政府としては、税収そのものを、むしろ国民に還元したいという考えを持っているわけです。

 これが理由で、経済的にも微妙で難しい選択肢ではあるものの、税収を見込んでかなり高い税率を課すというより、手ごろな値段で買える方向へ向かうであろうと筆者は考えています。

  • 前のページ
    • 1
    • 2
  • 次のページ
HARBOR BUSINESS Online

トピックスRSS

ランキング