庶民の暮らしより「万博」の愚。勝手に風呂敷を広げて税金が使われる

HARBOR BUSINESS Online / 2018年12月1日 15時30分

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 11月24日、東京五輪に続く「開発の口実」を求め、55年ぶりの大阪万博を目論み「風呂敷を広げすぎるぐらい広げ」(by松井一郎大阪府知事)て、ロシアのエカテリンブルク、アゼルバイジャンのバクーの2か国と票を競った結果、2025年の大阪万博の開催が決定しました。

 2019年にラグビーW杯、2020年に東京五輪、そして、2025年に大阪万博。きっとその先にサッカーW杯の誘致があるのかもしれませんが、とにかく次から次へとイベントを誘致し、道路やハコモノを作るための口実を用意しようという話なのです。多くの人が東京五輪や大阪万博がとんでもない「大赤字」であることに気付かないため、やりたい放題にイベントを開催するのですが、デメリットをまったく理解せず、ただただ喜んでしまっている日本の皆さんは、この後、確実に地獄を見ることになります。

◆「大阪万博」という計画

 そもそも大阪万博とは、松井一郎知事や吉村洋文市長が率いる「大阪維新の会」が勝手に掲げた夢です。

 維新と仲良しの吉本興業や大阪タクシー協会などがこれに賛同し、さまざまなキャンペーンが展開された結果、まるで大阪で万博を開くのが大阪人の夢のように語られるようになりましたが、ぶっちゃけた話、万博なんぞロシアかアゼルバイジャンでやったらよろしく、大阪で万博を開催することは僕たちの夢ではありません。

 しかし、決まってしまった以上は税金を払わされる。誰も誘致してくれなんて頼んでいないのに、大阪維新の会が勝手に押し進め、勝手に誘致し、勝手に開催が決まり、勝手に税金を使うとホザいているのです。

 これからとてつもない大赤字のイベントを進めようとしているのに、どいつもこいつもデメリットを言わず、まるで素晴らしいことのように演出するため、多くの日本人が「大阪で万博があるなんて素敵やん!」という状態です。どう考えてもおかしいとしか言いようがありません。

 大阪万博は、2025年5月3日から11月3日までの約半年間の開催予定です。今となっては使い道がなくて困っていた「夢洲」という埋め立て地の人工島が開催地で、テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」です。世界150か国が参加し、来場者は約2800万人の見込みで、健康で豊かに生きるための新たな方法を探る「実験場」との位置付けになるそうです。

 大阪市の吉村洋文市長は、連絡橋の拡幅や地下鉄の延伸などを加速させる考えで、そのための補正予算を計上する計画です。大阪の病院では保育器を買うお金がなくてクラウドファンディングでお金を集めているほどですが、地下鉄を延伸したり、連絡橋を拡幅するお金は軽々と捻出されるという価値観のおかしな自治体になっています。

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