なぜ日本の家は寒いのか? いまこそやるべきコスパ最高の寒さ対策とは

HARBOR BUSINESS Online / 2018年12月6日 15時31分

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冬に窓から奪われる暖気は圧倒的に多い

「寒い部屋をなんとかしたいが、どうしたらいいのか?」

 こんな質問をされたら、筆者は「まずは窓から!」と答えている。以前、夏の熱い空気はその多くが窓から入ってくることを紹介したが、冬の冷気も同じように窓から侵入する。また、暖房をしてせっかくつくった温かい空気も窓から50%以上が奪われてしまっている。そこで、住まいの寒さ対策は窓まわりを最優先すべきということになる。

◆まず最優先すべきなのは「窓対策」

 窓対策にもいろいろとあるが、最もコストパフォーマンスに優れた断熱方法は、既存の窓をそのままに、部屋に内側にもうひとつ窓をつける「内窓」だ。「二重窓」と言えばわかる方もいるだろう。

 内窓は、窓を開ける際に2度開けなくてはならないので、手間が面倒だと思うかもしれない。しかし、その手間をはるかに凌ぐメリットがある。まずは寒さ、暑さが和らぐこと、また冷暖房機器の効率が向上すること、そして結露やカビの発生を劇的に減らすことができる。

 さらに、防音効果や窓際が寒くならずスペースが有効活用できるという副次的な効果もある。内窓の設置は、戸建てやマンションはもちろん、穴あけなどができない賃貸住宅でも工夫すれば設置できるだけに、この記事を参考にしてぜひトライしてほしい。

「うちの窓はペアガラスだから、窓対策は万全」と考えている人は、誤解している。もちろんシングルガラスよりははるかにましだが、それでは不十分だ。日本ではまだ窓のサッシにアルミが使われているケースが多い。

 アルミは、諸外国で主流となっている樹脂プラスチックの一種や木製のサッシと比べて、1000倍以上の熱伝導率がある。そのため冬の寒さや夏の暑さを、ダイレクトに室内に伝えてしまう。またサッシが冷えやすいことで高い確率で結露が起こり、カビやダニが増殖する原因にもなっている。

◆ほとんどの住宅にアルミサッシが使われているのは、先進国では日本だけ

 日本ではあまり知られていないが、ほとんどの住宅のサッシにアルミが使われている国は、先進国では日本だけだ。アルミサッシは、他の先進国に比べて日本の住宅が著しく寒い原因のひとつとなっている。

 窓の断熱性能は、熱の伝えやすさを表す「熱貫流率=U値」という数値でわかる。

 値が小さいほど、高性能ということになっている。ペアガラスとアルミサッシの組み合わせでは、4.65なのに対して、ペアガラスと樹脂サッシの組み合わせでは1.31になり、およそ4倍の差が出ている。

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